PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

Lightroom

写真についての個人的なメモです!

順光での霧光景

 今日の濃霧注意報は、いつもとは違い旭川方面で大量発生となりました。従って、霧の中を美瑛へと向かうことになりました。到着すると上富良野方面からの流入は少なく、いい条件にはならなく、日の出以降は美瑛の北方面での撮影としました。

 北方面と言えば、三愛の丘や藤野の丘ということになり、太陽を背にしての撮影となりました。従って、紅葉にはしっかりと光が当たり印象的なものとなりました。霧の中に浮かび上がる紅葉も撮影したくてじっとまったり、移動して探しました。

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 そして、霧の中だけに見える紅葉も探しましたが、イマイチでした。相当に高度のある丘でないと難しいようです。さらに、白色が多くなると、その白さを出すと共に、霧の流れ、陰影が難しくなります。下のものはサイド光となります。
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 今日の午後に現像に入ったところ、Lightroomがバージョンアップされていました。しかも、アイコンが変わり、機能が増えていました。少し戸惑いましたが、いつもの機能は使えました。

スクリーンショット 2021-10-30 21.43.05
 パブリッシュコメントでは、Lightroom2以降最大のアップデートとのことで、新設計したとのことです。種々の機能がマスク機能ということで統合したせいか、以前は補正後にクルクル回って時間がかかるといったことがありましたが、それが軽減されるそうです。まあ、新しいエンジンを作って取り付けたという感じだそうです。マスク機能として追加されたのは、「被写体を選択」「空を選択」「輝度範囲」などというものが追加されました。

スクリーンショット 2021-10-30 21.55.21

 おいおい、わかりやすいノウハウ・ブログ等も出てくると思いますが、今のところはわかりにくいアドビのものだけです。開発の意図、内容などの概要は下記から。

 https://blog.adobe.com/jp/publish/2021/09/29/cc-photo-from-the-acr-team-masking-reimagined.html#gs.efrul3  

パノラマ合成

 広大な景色も広角を使うと余計なところまで入ります。かと言ってトリミングすると画素数が減ります。そこで数枚の写真を合成してパノラマに仕上げます。Lightroomの機能の1つですので、今回はその結果を紹介。

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 市街地や丘を呑み込んでしまうほどの霧が主題での表現ですから、朝焼けは程々の時の撮影です。これは2枚合成。


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 これは3枚合成で、ダイナミックな朝焼け雲が主題です。

 Lightroomでの合成はコントロール・キーを押したまま数枚を指定して合成コマンドをクリックするだけです。その後にトリミングして現像します。いろいろな設定があるようですが、撮影時に気をつけることがあります。

 パノラマ撮影時の注意点
画像を十分に重ねる
各画像の約 40%の領域を重ねる
焦点距離を一定に保つ
ズームレンズを使用する場合は、写真の撮影中にズームしない。
撮影時にはカメラを水平に保つ
同じ位置から撮影する
三脚使用が必須。
ゆがんだレンズの使用を避ける
できるだけ焦点距離の長いものを使う。
露出を一定に保つ
露出はオートを使わず、マニュアル設定で。ホワイトバランスもオートではなく太陽光など一定の設定で撮る。

スーパー解像度搭載

 Lightroomからほんの少しご無沙汰している間に「スーパー解像度」が搭載されました。
 以前にも少し触れましたが、拡大してもシャギーなどが軽減されて解像度が落ちないような機能(RAWディテール)が搭載されていましたが、いよいよ縦横サイズが2倍になる「スーパー解像度」が使えることになります。

 画面右クリックから「強化」を選択すると下のようなウインドウが出ますので、青ボタン強化を実行すれば利用できます。

スクリーンショット 2021-06-19 8.39.00

 とはいえ、4倍の容量となりますので、高画素のファイルだと、ひょっとしたらLightroomが重くなったりするかもしれません。

スーパー解像度

 これまた革新的なテクノロジーが登場しました。Adobe社の「Camera Raw」には「ディテールの強化」と言う機能がありましたが、これに「スーパー解像度」が加わりました。

 まずは、「ディテールの強化」と言うのは、デジタル処理で発生するノイズを取り除いて鮮明なディテールを描く機能です。これには数百万枚の画像からトレーニングし適切にノイズ除去ができるような「機械学習」と言うようなものが搭載されていると言われています。Camera Raw 13.2から追加され,現バージョンのLightroomでも使えます。

 さて、新しい「スーパー解像度」もこうした機械学習を使って、拡大すると生じるデジタルノイズを除去して鮮明なディテールを描くと言う機能です。

 具体的には、普通画像を拡大すると輪郭がシャギーになってしまったり、全体的にぼやけた画像になりますが、約4倍に拡大してもディテールがほぼ保たれると言うような機能です。約4倍と言うのですから、2000万画素が8000万画素になると言うことです。5Dsだと2億画素となりますが、現像を行うとパソコンの能力を超えてLightroomの動作が遅くなるようです。また、新しいマックCPUとして想定されているらしく、現在使っている私のiMac(インテルCPU)だとネットワーク関係での不調を招いてインターネットにつながらないような症状が今のところ出ています。

 前回のキツネの元画像は7MB(5430x3620)ですが、「スーパー解像度」で処理したものでは約26MB(10860x7240)となりました。

 こうなると、最近出回っている高画素カメラも、画素数だけで言うならば不必要なものとなりそうです。ピントさえあっていれば、旧機種カメラのRawデータも見事に高画素として復活できますし、トリミングでもオーケーとなります。

 使用方法としては、PhotoshopからRaw画像を読み込むと、Camera Rawが起動され、画面を右クリックして「強化」から使えるようになります。それを保存するとLightroomでも細かな現像ができるようになります。

スクリーンショット 2021-03-31 10.48.51

 3月10日のAdobeでは、近日中にLightroomにも組み込まれるとのことです。

 詳細は、Adobeページ
  https://blog.adobe.com/jp/publish/2021/03/10/cc-photo-from-the-acr-team-super-resolution.html#gs.xl3mq7

RAW現像の手順 その1

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 朝の景色 朝日が当たる丘と日陰の色の違い

 やっと「現像」ということで筆をおこします。

 AdobeのLightroomを念頭にし、様々な
パラメーター(スライダー)を動かしながら,どのような手順でRAW現像を行うかをまとめてみました。

 どこからでもいいのでは?ということもありますが、やはり手順が大切であると、いろいろな書物やプロの方の指導も受けましたので、シリーズで書いていきたいと思います。


 正しい順で現像することの意味は、効率よく仕上げるためです。特に、よく練習用にJpeg画像を現像するのですが、その際にできるだけ画質の劣化を少なくするためでもあります。


 今回は、下記に手順を書くだけにします。これから、その理由なども、情報が入り,まとめ次第書いていくことにします。


<現像の手順>
 

・手順1 「仕上げの方向性を決める」理想のイメージを思い描く。


・手順2 「露光量」を動かして明るさを調整する。

・手順3 「白レベル」を調整し、最も明るい部分の露出を決める。

・手順4 「ハイライト」を調整し、ハイライト部の露出を調整する。

・手順5 「黒レベル」を調整して黒つぶれを抑える。

・手順6 「シャドウ」を調整してシャドー部の露出を調整する。


・手順7 「色温度」を調整してホワイトバランスをある程度合わせる。

・手順8 「色かぶり補正」を行い色温度で補正しきれなかった分を調整する。

・手順9 「自然な彩度」で彩度を適正にする。

・手順10 「HSL/グレースケール」で各色のバランスをとる。


・手順11 「レンズ補正」で収差や周辺光量落ちを整える。

・手順12 「スポット修正」でゴミを取り除く。

・手順13 「シャープ」で画像に解像感を与える。

・手順14 「ノイズ軽減」でノイズを取り除く。


・手順15 「段階フィルター」や「円形フィルター」で部分的に補正する。

・手順16 「補正ブラシ」で細部をレタッチする。


・手順17 「画像を保存」し終了する。


※ 基本的には,明暗を調整し,色を整え,最終段階では,部分補正をするという流れ,工程となります。 
 これ以外にも,「トーンカーブ」による明暗補正,そして,LightroomCCでの新機能「かすみの除去」がありますが,まずは,こうした流れを理解して,練習と実践を繰り返すことになります。

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