



フォーカスは手前の木の先です。直線距離で100mと読んだので,レンズ約90mmの焦点距離なので,被写界深度は手前37,38mからの雪原,奥は山の稜線で無限大ということになります。いわゆるパンフォーカスということです。
絞り込んだ際との違いは,太陽とその周辺の描写かと思います。絞りこむと光条が出てきたり,そのために太陽周辺に筋状の模様と周囲とのコントラストができてくるのですが,開いた分,意外と柔らかな感じがでています。いつもは,逆光専用のα7rでがっちりと絞って,光条をだしたものが定番なものですので,これはこれで,逆光で太陽を入れる際の参考になるかと思いました。

著名な女流作家の人はF16で撮影とか言っているそうです。心意・論拠は不明ですが,素人向けには「F値の設定をあれこれと悩むよりも,パンフォーカスはこのぐらい絞り込んで,風景写真を撮ってみては?」ということだと思います。しかし,F4.5でも,F2.8でもパンフォーカスができることも,カメラ・レンズの性質を知るには大事でしょうし,それで何らかの表現が変わるならば,試してみる価値があるということでしょうか。
次回から、被写界深度やパンフォーカスについて復習してみます。