PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

写真についての個人的なメモです!

秋の霧

 霧と霜注意報のでた最低気温5℃という中で撮影してきました。最近の霧は拡散しているようだと漏らした某プロですが、低く地を這うような霧も見ることができました。やはり今年の猛暑が影響して大地の地温が高かったのが拡散するような霧の原因なのでしょうか。

 まずは同じ写真をモノクロとカラーで。


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 朝焼けに染まった大地と霧ですが、地を這うように流れてきました。
 次は同じようなフレーミングですが少し時間が経った異なる箇所のもの。

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 霧の光芒が見える場所が厚い霧で覆われてきています。時間が経てば異なった様相が現れてくるということです。

 ただ、低い霧だけではなく、薄い霧がかなりの高度で覆っているのが分かりますし、さらにその上にもまた薄い霧という様相です。境目があるのが面白いですね。

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 「秋の霧」と題しましたが、このような変化のある霧は、秋の美瑛・上富良野撮影の面白さです。平日でも旭川ナンバー以外の方も撮影しているようです。

霧と雲と

 過日の写真を。


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 日の出後の霧と雲の合わさったような光景です。早朝よりかなりの霧に加えて曇り空が覆ってきましたので、日の出を見ることはできませんでした。そして、しばらくしてから雲間から日光が差し込んできた際の撮影です。空に舞い上がっていく白い霧と迫り来る低い雲、中間に横たわる雲という組み合わせです。かなりダイナミックな動きでしたが、カラーでは十分に引き出すことができなくてモノクロにしました。

 早朝の出発後は星も見えていたのですが、空が赤らむ頃には雲が南からやってきました。さすがは秋の空で変わりやすい天気というところです。

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 しばらくすると、霧も少なくなり雲も覆いかぶさってきました。遥か遠くの丘が赤く染まって、低い雲が雨をもたらしているようです。

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画像の面積の大小で

 なかなかシンプルな景色は見つからないようで、望遠系レンズで景色を引き寄せて撮影することが多いです。また、それは写したいものを切り取る、焦点化するということでもあります。
 それだけ? の方法しかないのでしょうか? と、考えたときに、画面上での面積というものを考えてみました。写したいものを「大きく」ではなく、「広く」ということです。

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 写したいものを画面の3分の2以上、4分の3以上にすることです。上の場合は空が主役ですが、麦畑、ヒマワリ畑なども考えられます。脇役は面積を小さくということで、見せたいものを強調するということです。

 上の写真は、2つとも「Early morning sky」とタイトルを付けましたが、なんともはや芸のないタイトルです。憧れのダイブ=Wish for Divingとでもすればよかったかな。

暑い晩夏

 昨日は美瑛で車中泊して撮影。雨が降り霧が期待できたのですが、就寝時間が3時間以下の計算という自宅での状況だったので、急遽深夜に出発して、2時間ほど寝てから撮影になりました。霧自体の撮影収穫はあまりなく、時間帯もちがったのかキツネの撮影にも至りませんでした。

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     こんな感じです。

 霧の予測は当たっていたのですが、あまり霧がでなく、西側の山間部での発生や流入でした。霧発生時には行かない例の場所で撮影したのがこれです。

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 日の出頃にはここまでは来ていないようで、逆光気味の中での光の変化を撮影するには不向きです。


 昨日も猛暑日(美瑛は35℃にやや切れる気温)。一時期の朝夕の暑さはなくなりましたので、ゆっくりと秋の気配がしてきています。網戸付きの車窓を半開でしたので、暑苦しくなく休めましたが、7時前の睡魔に負けての仮眠には、暑さで起きた感じです。

 昨日の成果と言えば、朝焼け雲とロール光景でしょうか。

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 複数のロールと単ロールに大雪山連峰を配したものです。どちらが印象的でしょうね。

霧の淡景 その4

 霧の淡景の最後です(忘れてました)。太陽の高度も上がり、霧も白くなり薄くなったので、霧が流れてくる方へと移動してみました。丘の下へと下がり、霧が流れ込んでくるような場所です。

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 霧の中に入ると、密度の濃い層が地面と空中を漂っているのが見えます。次の写真には光芒も見えますが、霧の流れや状態がよくわかります。この後は、どんどんと霧散して薄くなって行きました。

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 霧シリーズでしたが、面白い光景がみられました。これだから霧に惹かれるのです。撮影の拠点は美瑛の丘や山々が見渡せる有名な場所です。まずはここから霧の発生状況を確認してから撮影を始めます。時には4、5人は集まるようですが、いつ見切りをつけてどこへ移動するかはそれぞれです。流れいく北へ、流れ込んでくる南へ、または、東へとなります。丘の間にまだ霧が残っていれば白虹も追えるかも知れません。

 霧から次の撮影となると、太陽高度も上がって白い光となります。光の変化ということではもう終わりですので、いつものようにキツネに会いに行こうというのが、昨年11月あたりからの行動パターンとなっています。この日は、別々の場所で2頭の子ギツネに出会うことができました。

 今日は最高気温の37.6℃で、江丹別では38.4℃と観測史上1位。体温よりも高い気温となりました。私は地下でDIYだったので、そんなことはつゆ知らずでしたが、2時に部屋に入るとうだるような暑さです。エアコンもいつもはエコ運転でしたが、「冷房」にしました。
 この猛暑の原因はというと、太平洋高気圧の上にチベット高気圧が被さって、2つの暖房器があるような格好になったからだといいます。

Trees in the misty morning

 ここのところ気温30℃越えが続いています。滅多に使わないエアコンが大活躍ですが、半地下の車庫に入ってDIYに凝っています。半地下なのでそもそも外気温よりもひくく、扇風機を回せば快適空間となります。車庫もDIYの棚が3面になって、大工用品やキャンプ用品等も整理がつき、車を出せばDIY作業室となります。

 現在はカタカナの「エ」を逆にした1脚のサイドテーブル作成中です。作業台として試作したものから、妻が作りだして、4脚ほどになりました。そして、新作はダボ止めや木ねじをダボで隠して、見た目のよいものを作成中です。


 さて、こんなに暑いと濃霧注意報もなく、霧もでないかと思われますが、この暑さで積乱雲も発達して雷・雨となって、わずかですが翌朝には霧が発生することもあります。それが次の写真です。

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 一面の霧というよりも筋状の霧です。方角的には東から西方向へ漂っていました。そして、山間部にはうっすらと靄がかかったようになっていました。


 さて、タイトルの写真を3枚投稿します。1本の木だと何かストーリー性がありそうです。


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 一面の霧に丘が隠れ、1本の木が浮かび上がります。


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 日の出後のうっすらとしたきりの中の木が直射日光を受けています。こっちの方が清々しい感じ。

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 こちらは日の出前、朝焼けの霧を背景に林をシルエット風に。


 オリンピック開催中です。否定的なコメンテーターがいたTV局も放映しているのが面白いです。悪いのは政府で、選手には関係ないという論法でしょうか。それにしても、この大会にかける思いが伝わるような選手の競技と勝負の行方です。東京の感染者(事実はPCR検査陽性者)が誰かの予想通りに2800人を越えてきました。「オリンピックの中止はあるのでしょうか」と総理に質問した記者がいたようですが、相変わらず野党的な質問です。多くの利権と国際政治がからんだオリンピックが日本だけの事情でやめられないことは世界的な常識でしょうか。「日本の常識は世界の非常識」というのがマスコミやある野党に当てはまることのように思います。
  
  ※ 7/26現在の世界の感染者数

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 最近の重要な話題としては、連合傘下の「全トヨタ労連(約35万人)」が「旧民主党系が集う立憲民主党からの離反(連合内の意見)」となったようだ。連合は一応は冷静さを装っているが、他の組合にも影響をおよぼすのではと内心警戒しているかもしれない。やはり共産党への接近や国会質疑の有り様などで、労働組合員に不信感が広がっていたという。全トヨタ労連は政党と言うよりも個人の活動・方向性を重視していくそうだ。時には与党連携もありうるとすれば、野党のこれまでの姿勢にも変化をもたらせることもありうるだろうか。

Light beam of mist

 日の出時刻がやっと4時以後になってきました。今朝は2、3時間の睡眠後に起きて出発。撮影がひと段落すると睡魔が襲ってきて、子ギツネを待っている間に寝てしまいました。

 今日は霧が2度ほど時間差でやってきた感じです。勿論、流れる場所は異なるので、もう霧がなくなるということでキツネを追いかけるのですが、また、逆戻りしたり、流れる方向へと移動したりと、霧を追ってみました。


 今回は霧情景なのですが、「光芒」を取りあげました。


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 光芒はモノクロの方がよくわかります。逆光気味の撮影なので霧に反射する光をよく表現することができるように思うからです。これは霧も霧散していく前で、陽も高くなってきて気温が上がり、霧も上昇しかけています。


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 これは太陽を入れてみたカラーです。光芒という光線よりも、樹影という印象のものです。美幌峠の上川地方への道路で見かけそうな光景です。次は少し妙なものです。

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 上部の霧だけに色が付いているものです。どのような原理なのかはわかりませんが、何か神秘的な感じがします。

 noteと同じ投稿写真で、この神秘さを感じるものとして、自分の中にあるアミニズム的な精神作用に触れました。アミニズムは生物や無生物にも神聖なものがあると言うことです。日本ではいわゆる「神道」と言う形で、アミニズムが神社に残っています。神社ですので、天照大神などがご神体ですが、神道以前の古来から崇められてきた木や岩、あるいは山をも祭っています。動物では、狼は神の使いでもあると同時に「大神」であることから狼信仰があったようで、これが名称の由来だそうです。アイヌの熊送り(熊祭り)というのがありましたが、アイヌの神であるカムイが熊の姿でこの地上に遊びに来たのを、再び天に返す儀式です。

 遙かなる縄文 
 アイヌが縄文人かどうかは別として、日本列島には3万8千年前から人が住み、あの有名な縄文式土器を創った縄文人は1万6500年前から3000年前にいたといわれています。実用性の薄く、恐らく祭儀用かと思われる土器は、死者を送ったり祭ったり、自然災害を鎮めたりするために創られたのではないかとされます。今の野生動物がそうであるように、食料確保や生産だけに追われる生活から、食料の余剰と蓄積ができ、固い石を鏃にするような専門的な分業なども可能になったり、祭儀のような精神的な高まり=文化ができあがったきた時期でもあるかと思います。1万年以上もかけて同じような文化が続いてきたのは驚異的だそうです。しかも、縄文人は生産性の豊かさから多くの人口を築き上げた珍しい「種族?」だそうです。この時代に、先のアミニズムの形ができたのではないでしょうか。

 次ぎに続く「弥生時代」は、中国や朝鮮半島軽油などで来た稲作文化をもった人々がきて、狩猟採集文化から稲作農耕文化へと変化したと学校で習いました。縄文人はどうなったのかは習わなかったようですが、現在の遺伝子解析によって、混血していって現在につながっているということです。なぜなら、遺伝子のY染色体の全世界的解析によって、日本人に特有の遺伝子が見つかったからです。それも、中国大陸人にもなく、アフリカから人類が進出してから早い時期に分かれていったD系統のものを持つというのです。これは6~7万年以上も前に分岐されたものが縄文人にあったからといわれています。中国大陸からはO系統のグループで、これも現代人がもっているものですが、D系統もあるということでは混血があり、弥生人によって淘汰、駆逐されたのではないということになります。

 さて、食料確保という点では稲作や畑作の方が生産性は高いです。しかし、彼らのもってきた文化はどうなのでしょうか。大陸から来た人々の言語や祭儀的なもののレベルは上だったのでしょうか。日本語の起源や系統は今のところ不明で、世界的には孤立的な位置にあります。もし大陸系ならばウラル、アルタイ、シナ・チベットなどの系統がもちこまれるはずですが、そうではないようです。つまり、1万年以上もかけて作り上げられた縄文的な精神が引き継がれることになったと考えます。日常の言語や祭祀系は縄文系であったと思われます。この辺りは、飛鳥時代等での渡来人や帰化人が大勢きたようですが、また、天孫降臨やヤマト朝廷が外国系であるとも言われることがありますが、言語的には縄文系のものが引き継がれています。それが大和言葉ではないかと思います(多少の影響はあったでしょうが)。

 日本人の誕生については、世界的にも東アジア的にも遺伝子解析、ゲノム解析が進んでいて、縄文人や弥生人も解析が進んでいるようです。20万年まえにアフリカで誕生したサピエンスが、10万年前にアフリカを出始め、D系統の遺伝子を持つものが7万年前にわかれて日本にたどり着いたらしいです。3万8千年前の人骨からはDNAの抽出が皆無なので、どういった遺伝子系統化は不明ですが、数少ない縄文人ではD系統があることから、1万8千年前の寒冷期に朝鮮半島とも陸続きであった時代に日本にきたのではないでしょうか。そうなると、約5万年もかけて、海沿いか、大陸の川沿いなどで日本にたどり着いたのだと考えると、「逞しきかな人類!」と言えるでしょう。 

霧の淡景 その3

 同じ林を中心に時刻とアングルを変えて撮ったものです。現像の仕方もありますが、表情が変わります。


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 陽の上昇による光の角度や色、そして、霧の状態が変化しているのがわかります。霧の色も最後は白くなってきて、このシリーズの最初の一部分だけが朱色、赤みを帯びる光景へと繋がります。

霧の淡景 その2

 霧を英語で表すと、fog,mist,hazeとあるようです。厳密には、それこそ前が見えないようなものはfogになるようで、靄(もや)に近いのがmist、霞がhazeとなるようです。濃さというのも個人的な判断でしょうが、fogの中だと写真にはなりにくいでしょうか。以前に投稿した塊のようなものはまさしくfogでしょうね。雲海のようなものもfogでしょう。これよりも薄いものとしてのmistは、「神のベール」をも意味していて豊かさの象徴とされ、文学的な表現としてよく使われるそうです。
 従って、個人的には「mist」がいい感じです。エロル・ガーナーの「misty」が好きでもあります。「目に涙がにじむ」「記憶が曖昧な」という意味もmistyにはあるようです。ジャズmistyでは恋に落ちてとまどったり、うっとりするのをmistyと表現しています。

           日の出後からの撮影
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         日の出後から一部だけ朱色が現れました

霧景 2 (霧の淡景 その1)

 霧の景色もなかなか気に入ったものが撮れないのは、他の場合と同じでしょうか。濃すぎても薄すぎてもダメです。今回の霧は少し薄いものでしたが、前回書いたように幾筋もの流れがあって結構広範に発生しました。また、白虹も追ってみましたが、それほどの高度がなかったせいか地面近くのものしか見られませんでした。丘を這うように漂っていたのですね。

 太陽光の変化での霧の色はあまり大きく変わらなかったのですが、淡い色彩で現像を楽しむことができました。もちろん、レンズとカメラを通しての画像ですので、実際に見えるのかと言えばそうではないこともありますが、いわゆる「表現」も含めて、現在の個人的には納得できるものができあがったように思っています。数回に分けて投稿します。

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                   日の出前の大雪山連峰と霧

 このコロナ禍の一般的な情報も、陰謀論的な情報も、どちらもイライラするものばかり。緊急事態宣言が終わって陽性者数が急増すると「リバウンド」と騒いでいるマスコミですが、リバウンドなんて予防的な自粛を期待して意図のものなのに、緊急事態を解除すべきではなかったというような論調で使われます。この陽性者増加も2週間前の緊急事態時の結果のものなのですけれど。

 さて、自然の光景だけはこんな理屈は通りません。今回の写真は、【ファンタジック 霧の淡景】
と称してみました。ふわふわとするような淡い色彩の霧の景色となります。

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