PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

被写界深度

写真についての個人的なメモです!

パンフォーカスの話 復習

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 前回は、被写界深度がミリ単位になってしまい、マクロレンズのようなはなしになりましたが、今回はパンフォーカスの話です。

 「近焦点から、遠焦点が無限遠になるまでを被写界深度にする」というのがパンフォーカスですが、レンズの焦点距離と絞りの関係で変化します。その例が下記の表です。一応、F値が大きい方で撮影することがおおいので、F11とF16の場合です(これは計算式からの数値です)。この表の上に、「過焦点距離」というのがありますが、ここの距離にピントをあわせると、パンフォーカスになりますという数値です。
 
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 上の表は、「F値が11」の場合で、ピントを置く距離(過焦点距離)と近焦点を一覧にしましたので、広角レンズ16mmの場合だと、70cmのところにピントおけば、手前30cmからパンフォーカスできるということです。焦点距離が大きくなると、過焦点距離も遠くなってきます。
 ・ これでパンフォーカスができるとはいえ、注意するのはフレーミングです。フレーミングされたファインダー内画像の下の部分に、近焦点より手前が入っていれば、少々ボケるということになります。従って、近焦点よりも遠くの地点から、奥の方を撮らなければなりません。
 ローアングルで撮影すると、近焦点より手前のボケたものも入ることがありますので、表現上で考慮する点だと思います。

 F値を小さい数値にすると、過焦点距離と近焦点が遠くなります。また、F値を大きくすると、近くなるという関係です。

 自然風景写真では、パンフォーカスで、しかも、人間の立ち位置での目線から、というのは、前田真三氏の基本姿勢だったと聞きます。拓真館での写真でもF値が大きい数値のものが多かったです。彼の写真集から、使用したレンズの焦点距離を割り出した人がいて、広角はあまり使用せずに、中望遠が多かったというような結果だったということです。

 某プロ写真家が「パンフォーカスにするためにF16で撮影」というのがありましたので,その場合のも表にしてみました。F値の小さい絞りでもパンフォーカスにできますが,あれこれと絞りを悩むことなく,光景や構図などに集中した方がいいですということでしょうか。

 朝夕の薄暗い中での撮影では,当然にシャッタースピードが遅くなることから,三脚必須,レリーズ必須でしょう。それと,レンズに手振れ防止機構がある場合は,誤作動でブレることもあるということで,それをオフにするのも重要かと思います。

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マクロ撮影 3 被写界深度

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 被写界深度を調べる 角度は30度ほど。三脚が長ければ、定規をテーブルの上に置いて‥。

  マクロ撮影は、ピント幅(ピントの合う範囲=被写界深度)がシビアということを書きましたが、それだけに片目ビューファインダーだけでは少々きついものがあります。
(風景撮影等では、ファインダーに片目を密着することで、両腕との3点で固定できるという利点はありますが)

 したがって、三脚が必要です。そうなると、液晶モニターによるピント合わせ(ライブビュー:Canon)がいいと思います。しかも、拡大ができ、Canonでは最高10倍になりまので、使わない手はありません。可動式の液晶モニターだと、ローアングルでも上から見ることができるので楽です。(ちなみに、三脚時には、前後左右ミリ単位でいどうできる雲台=スライダーがあれば便利です。Velbonは高価‥。)

  さて、実際に被写界深度はどれくらいあるのか、調べてみるのもいいかもしれません。計算式があるのですが、理解不能で避けます。
 となると、実際に撮ってみるというのがいいでしょう。レンズの撮影最短距離付近の位置から、定規上のピント箇所を決め、絞り開放から1段毎上げていって撮って見るという方法です。
  こうして、絞りと被写界深度との関係が理解できれば、撮影位置がつかめますし、出来上がりを想定して撮影に臨めます。
 明るさを決める「絞り」ですが、マクロ撮影の場合は、「被写界深度」を決めるものとしての理解が必要です。
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