光彩

 スリット状の雲間からの光で、美瑛の美馬牛小の三角塔などが浮かび上がる。

 クリアーな空より、雲のある空は面白いものです。木や林の上にポカンと浮かぶのも絵になりますし(フォトジェニックです)、雲それ自体も何かの形に似ていればそれでもいいものです。そして、光芒が出るような雲模様であれば、光や雲の影が地上を動くのも面白いです。
 今回の写真は、日の出過ぎにスリット状になった雲間からの帯状の光が、写真遠景の山からこちらに動いてきたところを撮影したものです。そして、この後、私を照らして東へと動いて行きました。もちろん、その様子も撮影しましたが、こうした移動が2度ほど繰り返し、光が頭上を通って行くのも初体験でした。

 こうしたスポットライトのように地上を照らす光は、風と雲の変化によってどこに出るかは分からないことが多いものです。それが、例えばクリスマスツリーを照らすというのは、全くの偶然かもしれませんが、四方あるいは一方向に開けた小高い丘にいれば、少し離れたところで起きていても望遠レンズで捉える確率が高くなると思います。この日は、風が弱くて雲も極めてゆっくりと動いていたために、小高いところへ移動できたのがラッキーだったと思っています。時々空を見て、雲から風向きや速さなどを確認することが大切だと思っています。