


上図は概念図ですが、環状に住居群があり、中央の空間が祭祀を行った場所と埋葬場所となります。何カ所か住居が密集しているのは同一家族や同一家系ではないかという研究も進んでいるようです。
下図は岩手県の西田遺跡図ですが色分けされているように環状に建物があり中央部が墓が見いだされました。掘立柱住居は倉庫に使われたそうです。



放射状に頭を外側にして埋葬されていることです。

見事なまでの配列ですが、これを指示するようなリーダーがいたとしか考えられません。さらに当然にそのリーダーも世帯交代するわけですので、そのようなリーダーが中央に埋葬されていたと考えられます。それを中心に整然と埋葬されているのをみると、中央の埋葬者達は、ムラを守護したり、ムラ人の魂をあの世へと誘うような先祖神として崇められたように思います。
さらに、放射状の埋葬では頭が少し高いということも考えると、この埋葬方法は平面的ではなく、中央の先祖神の霊魂の上昇経路やあの世を頂点として、それを見つめ各々の霊魂が上昇していくことで描かれる「霊魂上昇の円錐形」のようなものをイメージします。縄文世界は、水平面の同心的な空間と空の向こうの天までの垂直的空間の中で生活していたと考えることができます。
