PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

朝焼け

写真についての個人的なメモです!

パノラマ合成

 広大な景色も広角を使うと余計なところまで入ります。かと言ってトリミングすると画素数が減ります。そこで数枚の写真を合成してパノラマに仕上げます。Lightroomの機能の1つですので、今回はその結果を紹介。

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 市街地や丘を呑み込んでしまうほどの霧が主題での表現ですから、朝焼けは程々の時の撮影です。これは2枚合成。


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 これは3枚合成で、ダイナミックな朝焼け雲が主題です。

 Lightroomでの合成はコントロール・キーを押したまま数枚を指定して合成コマンドをクリックするだけです。その後にトリミングして現像します。いろいろな設定があるようですが、撮影時に気をつけることがあります。

 パノラマ撮影時の注意点
画像を十分に重ねる
各画像の約 40%の領域を重ねる
焦点距離を一定に保つ
ズームレンズを使用する場合は、写真の撮影中にズームしない。
撮影時にはカメラを水平に保つ
同じ位置から撮影する
三脚使用が必須。
ゆがんだレンズの使用を避ける
できるだけ焦点距離の長いものを使う。
露出を一定に保つ
露出はオートを使わず、マニュアル設定で。ホワイトバランスもオートではなく太陽光など一定の設定で撮る。

霧と雲と

 過日の写真を。


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 日の出後の霧と雲の合わさったような光景です。早朝よりかなりの霧に加えて曇り空が覆ってきましたので、日の出を見ることはできませんでした。そして、しばらくしてから雲間から日光が差し込んできた際の撮影です。空に舞い上がっていく白い霧と迫り来る低い雲、中間に横たわる雲という組み合わせです。かなりダイナミックな動きでしたが、カラーでは十分に引き出すことができなくてモノクロにしました。

 早朝の出発後は星も見えていたのですが、空が赤らむ頃には雲が南からやってきました。さすがは秋の空で変わりやすい天気というところです。

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 しばらくすると、霧も少なくなり雲も覆いかぶさってきました。遥か遠くの丘が赤く染まって、低い雲が雨をもたらしているようです。

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Autumn

 過日、久々に家族でキャンプ。スエーデントーチ2本と、DIYででた廃材4袋を4時間ほどで燃やし尽くしました。やはり、夜は火がいいですね。日中の暑さもなくテント張りで、夜は火を囲みながら気持ちよく過ごしましたが、朝方は肌寒さを感じました。秋です。今年は富士山の冠雪も昨年よりも21日早いと聞きます。早く季節が進んでいるのでしょうか。

 今年は、天人峡あたりで、秋の紅葉と雪景色が久々に撮れるでしょうか。

 秋は、日中と夜間の気温差が大きくなるので、霧の発生が多くなりそうです。本日は濃霧注意報はなかったのですが、出発時は星空でしたがどんどんと霧、雲が多くなって雲に覆われ、日の出がみられないような天気での撮影となりました。

 このススキの写真は8月末のものです。
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画像の面積の大小で

 なかなかシンプルな景色は見つからないようで、望遠系レンズで景色を引き寄せて撮影することが多いです。また、それは写したいものを切り取る、焦点化するということでもあります。
 それだけ? の方法しかないのでしょうか? と、考えたときに、画面上での面積というものを考えてみました。写したいものを「大きく」ではなく、「広く」ということです。

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 写したいものを画面の3分の2以上、4分の3以上にすることです。上の場合は空が主役ですが、麦畑、ヒマワリ畑なども考えられます。脇役は面積を小さくということで、見せたいものを強調するということです。

 上の写真は、2つとも「Early morning sky」とタイトルを付けましたが、なんともはや芸のないタイトルです。憧れのダイブ=Wish for Divingとでもすればよかったかな。

A moment of shyness

 夕焼けに染まる冬の山々は見ることができますが、雪のない山が赤く染まるのは珍しいかもしれません。とは言っても、霧を追っていると見かけることがあるのです。今回は太陽の高度が低いためか、大雪山連峰から出てくる朝陽が十勝岳連峰の裾野までピンク色に染め上げました。

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 図にすると、下のような感じです。しかし、旭岳や忠別岳、トムラウシ山などは、特にピンク色ということではありませんでした。
somaruyama
 山々はすでに晩夏ですので、木々が生えています。従って、染め上げるには難しいと考えますので、霧や霞の発生が、空気層の厚みを増した形になって、ピンクの光に変わったのだろうと想像しています。ですから、旭岳やトムラウシ山の方はそれほどピンク色を感じなかったのかと思います。

 このように十勝岳連峰の裾野までピンク色に染まるのは余り見たことはありません。どちらかというと、夏の霧発生時の日の出前後は、大雪山連峰の左にある天塩岳の方に関心がうつりがちになります。こちらの方の朝焼け色が実に濃く幻想的になることが多いからです。

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 山紫に空は朝焼けというのが早く訪れるのです。これはまだ日の出前の撮影です。また、天塩岳が2つの連峰よりも小さいので、その手前のなだらかな山や丘の重なりがいい感じだと思っているからです。とは言え、霧発生の日の出前後の時間は、天塩岳から十勝岳連峰までの変化を見ながら撮影ということになります。

チョイス (選択)

 フォトジェニックな光景に会えたとき、見つけたときに、どうフレーミングするか、画角はどうするか、構図的な要素があるかなどと考えます。そして、チョイスされたものを撮影します。さらに、自宅に戻って現像するときにも同じようなモチーフで撮ったグループの中でも、自分なりにいいものをチョイスします。今回は、これについてです。

 前回の朝焼けの2枚の件。これらはアングルをかえ、フレームをかえて撮影した20カット以上のなかからの2枚です。なぜ、この2枚がチョイスされ、他のはだめだったのか、少し考えてみたいと思います。しかしながら、撮影時からアングルやフレーミングがあるので、撮影時のことにも触れなければなりません。

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 ロケーション的には写真右が坂道で、ロールとの距離が近いこと。従って、道路脇の草や道路が入る可能性のある場所です。坂の下側では笠雲のかかった大雪山が見えないこと。十勝岳は入っても人工物が入ること、と言った状況です。従って、麦畑を広く撮れないことになります。また、オプタテシケ山というのもありますが、ロールの配置がイマイチでした。ボツになったものには、広さが感じられないもの、逆に広すぎて余計なものが入ったものがあります。画角が問題ということです。

 被写体の要素としては、ロール、大雪山の笠雲、夕焼け雲、そして、霧も入るという狙いです。朝焼け雲という自然現象と山、ロールの位置というのは動かせませんので、画角とアングル、フレーミングで工夫するしかありません。

・ロールの数や間隔をどうするのか。これは結構悩みますが、とりあえず撮影しました。。あるいは1つとした場合にどの位置に置くのかもです。 
・朝焼け雲も長さの違った幾筋もがあり、どこで区切るのか。大雪山の位置関係でどうフレームに入れるのか。

 などなど、解釈のための言葉にならいような自問自答を繰り返して撮影したものを現像でチョイスしていくのです。

 それでチョイスされたのが、上の2枚ということです。ロールのチョイスでは、上写真のような間のあるものと1個のロールがチョイス。ロールが複数のものは、面積的なものでやや同じぐらいか、右側の方が斜面の関係でも重そうな感じのものをチョイスしました。さらに、大雪山と笠雲が左側にあることからバランスや視線の移動でいい感じかと感じました。

 1個のロールのものは、始めから中央は考えませんでした。従って、縦位置3分の1分割です。しかも、大雪山連峰が左に向かって山の面積が増えるので、ロール配置は左側にしました。また、山が背景となるので、山の中に入れるのか、空部分も入れるのかなどが問題となります。そして、山のどこにするのかです。結論は上の写真ですが、山の中央に入れるというのもありでしょうが、これも笠雲の中央には不釣り合いと考えました。

 初めの写真では、ロールの大小によって麦畑の遠近感がわかります。そして、小さいロールの横には笠雲があり、さらに横に伸びたようないく筋もの朝焼けの雲たちという配置となります。構図的には大きいロールやトラクターの轍が左斜め上へと伸びて、山頂の笠雲と稜線、さらに4筋の雲へというラインが考えられます。
 1個ロールの場合は、丘とロールが暗く平面的ですので、朝焼けが主役です。ロールと丘がおもしい形の額縁の下という感じで表現してみました。

 そうなると、上の写真のロールと丘も少し暗くするとどうなるかも、試したいところです。 

  さて、こうした撮影や現像はほとんど無言の中で行うものでしょう。しかし、無言とは言え、思考は停止していません。むしろ、活性化して様々なことを考え、判断することの繰り返しでしょう。そこで、このように少しでも思い出して文字化することで、より思考、判断が鮮明になることと思うのです。そして、現像でチョイスすることで、自分にとって撮影時でのより適切な思考・判断を促すのではないかと確信しているのです。

暑い晩夏

 昨日は美瑛で車中泊して撮影。雨が降り霧が期待できたのですが、就寝時間が3時間以下の計算という自宅での状況だったので、急遽深夜に出発して、2時間ほど寝てから撮影になりました。霧自体の撮影収穫はあまりなく、時間帯もちがったのかキツネの撮影にも至りませんでした。

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     こんな感じです。

 霧の予測は当たっていたのですが、あまり霧がでなく、西側の山間部での発生や流入でした。霧発生時には行かない例の場所で撮影したのがこれです。

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 日の出頃にはここまでは来ていないようで、逆光気味の中での光の変化を撮影するには不向きです。


 昨日も猛暑日(美瑛は35℃にやや切れる気温)。一時期の朝夕の暑さはなくなりましたので、ゆっくりと秋の気配がしてきています。網戸付きの車窓を半開でしたので、暑苦しくなく休めましたが、7時前の睡魔に負けての仮眠には、暑さで起きた感じです。

 昨日の成果と言えば、朝焼け雲とロール光景でしょうか。

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 複数のロールと単ロールに大雪山連峰を配したものです。どちらが印象的でしょうね。

冬の暖気

 今日も晴れの予報で出かけましたが、いっこうに雲がなくなりませんでした。所々薄くなったところはありましたが、下写真が精一杯といった感じです。

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 太陽の輪郭が見えたのはこの一瞬でした。この後、違った林で撮れないかと走りましたが、これ以後は明る過ぎてモヤっとした太陽でした。光はあるものの全体的にモヤのかかったような日で、上富良野方面では低い霧も漂っていました。
 気温もマイナスからプラスという一日。明日からは大荒れとのことです。

    東日本大地震から約10年ですが、昨夜地震があったようです。大規模な停電も発生したようで、津波の心配はないようです。

クリシェ 続編

 曇りの予報があっても、雲が薄くなったり、雲間の青空に出会うことがある。雲の厚さによっては、白い太陽からオレンジがかった太陽を見ることができるし、雲間から光が差し込めば、影と日向が移り変わる雪原や丘を見ることができます。とにかく出掛けないと分からない。先月の「クリシェ」の記事の場所では光条が見えたが、今度はキツネ(点景)を写し込むことができました。

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 これはよーく見ると、キツネの尾っぽが妙です。まるで筆のようである。キタキツネの通常のフサフサとした尾っぽではない。妻に言うと根元が「しばれた(北海道弁で凍るの意)」のではと言う。私は何かの事故・事件を想像するのですが。

  画像的にはキツネはもっと右側か、丘のライン上で、小屋から離れていくのがいいと思うがどうでしょうか。風景に動物が入ると、何かのストーリー性を思い描かせることができないのだろうか。有名な撮影スポットも、稀有な気象現象と動物を絡ませば、特質すべき「クリシェ」になるかもしれないと思います。
 この朝焼け雲よりも、先月の光条の絵に、このキツネが入るとよりベターである。とは言え、こればかりは好条件の重なり、幸運しかないだろうと思う。

冬の低い雲

浮遊3

 朝焼けと雲

 マイナス15℃以下なのに霧氷もなく、もちろんダイヤモンドダストの発生もないだろということで、上富良野で日の出を待ちました。日の出前はこのような様子もなく、工場からの水蒸気(おそらく)の雲の下にわずかな雲があっただけでした。したがって、朝焼けの光を浴びる雪原の様子を撮りながら移動していくと、にわかに低い雲が発生しだして、ご覧ような光景となりました。地上の水蒸気が少なくても少し上の方にはたくさんあったのかと思われます。このような現象も初めてながら、朝焼け色にうごめくような雲の撮影は初めてでした。もっとダイナミックなものも撮りましたので、次回以降に載せたいと思います。

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