ウクライナ自衛戦争ももうすぐ1ヶ月になります。推移を見守るしかありません。

 日本赤十字を通して義援金を送りました。送付時期には、義援金総額が約6000万円だったのが、既に7億円を越えていました。戦争で避難された人たちを受け入れているポーランドでは、政府民間をあげての救済を行っていて、ポーランド経済も物価が上がって大変なようです。日本の1億ドルの避難民への支援はどうなっているのでしょうか。ポーランドへ支援金を送って、物資、食料救援を行うにしても物価上昇を招くだけでポーランド国民も困りますね。避難民を受け入れていない国から物資、食料を買って直接送る方法はないものなのでしょうか。日本からも直接送れる物はないのでしょうか。早急に検討してほしいものです。

 ロシアへの経済制裁も実は国民生活を圧迫していると思います。かといって止めるということはないでしょう。するとどうなるか。1つには、これをロシアへの宣戦布告として、ロシアが死ぬまで戦うという方向です。2つ目は、ロシアも情報統制が厳しくなったとはいえ反対デモがあったり、欧米の情報が流れているので、市民の反乱や武装蜂起による流血、そして、軍のクーデターということで、プーチン政権が倒れるという方向です。おそらくは、内部崩壊を期待しているのが本音だと思います。そうなるかどうかは、全くわかりません。その間にも、死者数、負傷者数、ロシアでの逮捕者が増えていくことになります。

 さて、今回のサブテーマです。戦争の名前だけは知っていますが、死者数までは記憶に残らないものです。しかも、戦後の日本は平和だったですし、記憶ではベトナム戦争までです。中東がどうのこうのとありましたが‥。

戦争の死者1

 ここだけで総計約873万人です。民間人は不明です。このあと、戦争での民間人(市民)を殺さないと決められたのですが‥‥。

戦争の死者2

 第二次世界大戦では、死者が爆発的に増えました。約6478万人。ここまでで、総計約7351万人。そのうち、民間人2900万人です。さらに続きます。

戦争の死者3
戦争の死者4

 いわゆる戦後では、約1451万人。うち行方不明も含めて、民間人は約1011万人です。ベトナム戦争の場合はゲリラ戦術をとったので、民間か軍兵士かは不明です。米国では約6万人の兵士、韓国軍では約5000人なども含まれています。1955年次のベトナムの人口が1241万といいますから、行方不明と民間人死者だけでも、半数以上となる悲惨なものでした。事の起こりは、フランスと共産軍との戦いからでした。

 以上だけでも、戦争による死者数の総計は約8802万人、うち民間人が約3524万人となります。民間人(行方不明含め)が総数の40%を越えることになります。また、戦後では、植民地の独立戦争、イランイラク戦争、アフガン戦争、湾岸戦争、アフリカでの内戦など100以上の戦争、内戦、紛争が繰り広げられました。8000~9000万人というと、コンゴやトルコ、イラン、ドイツの人口に当たります。

 ベトナム戦争で韓国軍を持ち出したのは、『ライダイハン』問題があるからです。ベトナム戦争時に韓国軍兵士が現地の女性に性的暴行をするなどして生まれた混血児が「ライダイハン」の蔑称で呼ばれ、ベトナムで差別を受けてきたことをイギリスBBCが報道しました。また、ベトナムも謝罪等を求めていることに対しては韓国は拒否していたことで、日本の慰安婦問題とのダブルスタンダードも批判していました。「ライダイハン」のライは混血、ダイハンは大韓の意味のベトナム語だそうです。韓国内にもいるそうですが、親探しも困難を極めているそうですし、韓国政府はいっさいを黙殺しているそうです。実態数は不明で5000人~3万人という幅のある推計です。韓国の「慰安婦問題」は、人権や人道とはかけ離れて極めて政治的色彩の濃いものということができます。

 ちなみにあのスペインやドイツ、スイスでは売春は合法です。2010年に韓国の国会で取り上げられた「韓国人の海外遠征売春婦の問題」では、約10万人としていて、自立援助をすべきと訴えていたそうです。その受け入れ先で一番多いのが、何と日本で約5万人という数値です。
 性犯罪の点では、あの「パラサイト」の監督が取り上げた映画にもあるようで、人口10万人当たりの性犯罪率が非常に高い国でもあります。2000年では14.9人件から、コロナ拡大前2019年には61.9件に増えています。日本では強姦の認知件数が1.5人(2016年)ですから、かなり多く、社会問題になっているということです。また、韓国Webで下図のようなものも見つけました。

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 何のグラフかといえば、右に出典が英語で書かれていて、「国毎の人口1万人当たりの売春婦の数」だそうです。これの出典を調べましたが、見つかりませんでしたが、どうも、左の赤いのは韓国で110人程で、右が日本らしく10人です。かろうじて、出典のコピーが他サイトでありましたが、ベネズエラ、韓国、ペルー、フィリピン、ナイジェリア、中国、ブラジル、マレーシア、ドイツ、タイでした。いつものように日本との比較で反日派を煽って、日本にはまけられないとして撲滅を訴えているようです(韓国語できないので不明ですが)。

 戦争による死者から、性犯罪と少し勘違いの話をしましたが、「ライダイハン」のようなことが、戦争中や戦後も世界各国で起こっています。これは、近世にかかわらず、中世、古代にも起きていることです。最近の遺伝子、DNA解析でのハプログルーとよばれるグループ分けの分布状態からも類推できるものです。また、日本では、戦後のGHQ占領下、沖縄の占領下でもありました。これを想像すると、ロシアによる侵略・占領、勝利は、新たなる悲劇を生むと想像されます。こうなると‥‥

 「女性と子どもを先に逃す」という本当の意味は、自ら民族の血や家系を絶やさないことにあり、弱い者を逃すという単純なことではありません。従って、女性が従軍するというのは、計り知れない重みがあることになります。従って、古代や中世での戦争での最終局面は、女性・子どもを城壁の中で守り、死ぬまで戦うということになるのです。三国志でも、劉備が軍と共に民衆も引き連れて逃れる映画の光景がありますが、民衆は殺されたり犯されたりするから付いていくことになります。男は兵となれば食料や金が渡されることになり、家族も養える可能性が高いことになるからと想像できます。モンゴル・元では、赤ん坊も殺したとされています。占領して部落や人がいることでは、いつ反乱がおこるか監視をしなくてはなりませんが、皆殺しにすればそれも必要なく、金銀財宝を隠しておき、全兵力を次の戦いにむかわすことができるという超合理的な考えをもっていたようです。これには、さすが殺戮後の人身売買や奴隷化という古代からのヨーロッパの常識を覆すもので驚いたと思います。