PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

写真についての個人的なメモです!

no mist  霧のない朝

 霧の発生がない。真夏日が2週間以上も続くと、霧も早々に霧散してしまうのでしょう。そんな時、「光と影」を追ってみました。

  丘の良さは、日の出後でも北斜面や南斜面では光と影の演出が終わってはいません。北斜面だと、直射日光が全てを照らし切らずに明暗差のある写真が撮れます。また、南斜面では林などの影が長くて、これもまた明暗差のある写真となります。

 まずは南斜面から。

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 左側にある林の影と遠景の林が横vの字を作っています。

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 これも写真の後ろ側にある丘上の林が影を作っていて、直射日光の当たった麦が印象的になった感じがします。


 次は北斜面です。
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  太陽の高度によって北斜面の凹凸に明暗差が出ています。

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 逆光で東寄りの北斜面です。明暗差でできる麦畑がドラマチックです。

 こうした「光と影」の時間は日の出後、最大で2〜3時間以内でしょうか。後は夕陽の時間帯となります。





フレーミング

 フレーミングと題しました。下の写真をご覧ください。丘にある木と影の写真ですが……。
何か妙ではないでしょうか?  

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 薄曇りの中で探した光景の1つです。太陽も高度が上がってくると影が短くなりますが、そこは丘や山の多い地域ですので、丘や小山の影にいくと長い影が撮れるというのがいいところでもあります。

 さて、人間はどうしても視線がいくのは明るい方です。すると、キツネの足跡があって、5本のピンボケのような木があります。そして、写真下の暗い部分には3本の木があります。あれっと思ってくれるでしょうか。実は明るい背景の方は「木の影」で、暗い部分にあるのが「実像の木」です。しかし、それもよく見ると本数が合いません、というのが今回の写真です。

 実像と影の数が合わないように、2本の木をフレームから外して撮影しました。ちょっとしたフレーム加減の妙という遊びですが、それを強調するためにも上下逆にしたという訳です。

 劇的なゴールデンアワーが終われば、極寒であれば樹氷撮影と、青い影探しというのがお定まりコースです。しかし、そうではない場合で時間があれば、それこそ上富良野や富良野へも行って撮影フィールドを広げるようにしています。幾度か通っているのに、このような見方、フレーミングのアイディも初めてです。景色も同じものがないと言われますが、撮影者も変わってきていることの証でしょうか。
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