
・第2章スタイルの「対立」という項目からです。

ファインダーを覗くとフレーミングや構図が気になりますが、これらはあくまでも平面的な見方でした。当然、風景だと空気によって遠景に従って青みがかってきますが、見方として、見た光景の解釈として前景・中景・遠景などと、複数に分離してみるということです。表現としては、奥行きを処理する方法であるとともに、ある光景を特定の順番で見るように鑑賞者にうながすためでもあると書かれてあります。最も顕著なのが前景がシルエットで明るい遠景の2面であり、もっとも古典的な手法とあります。
私の作品で、遠景が夕空ですが、このようなのが対立での「面への分離」というものです。このような逆光だと撮影中に仕上がりが想像できます。

これらを応用すれば3面、4面‥といった捉え方もできるというのです。
Lightroomでは「かすみ除去」という機能が付いていますが、遠景もきっかり見えるというのもあるでしょうが、面として捉えれば、全てに「かすみ除去」をかけるよりも、1部は残すという方法も考えられます。


これは、あの雪原を歩くキツネの場合です。眼前を横切っていくキツネを撮るのが初めてで、70-200mmで撮ったのですが、何かキツネが中途半端な大きさになってしまったと感じています。もっと大きくするか、背景を広々とフレーミングするかで、見せ方もはっきりできたのではないか、なぜ、いろいろな焦点距離の画像を撮っておかなかったのかと反省する点です。これについては、すぐに改善しています。
「500px」を見ると、広大な風景や険しい山中に登山者(?)を入れるものがあり、これについてはこの本の著者も、これはだいぶ使い古されてはいるが、極めて稀なことでついシャッターを切りたくなる光景で、まだクリシェというほどではないと言っています。