昨年度末にYahooニュースにワクチン価格が出ていました。

スクリーンショット 2021-04-06 12.40.46

 まずはEU価格と非EU価格に差があります。また、EUから離脱した英国は価格が高くなっています。この表の中で、EU購入価格(ベルギー外相ツイート)とありますが、ツイートで漏らしてすぐに削除されたとのことです。価格公表は契約時の守秘義務違反だそうで、製薬会社が怒ったらしいです。従って、日本でも公表はされないということになりそうです。ちなみにアストラゼネカは「原価販売」を謳っているらしいですが、EU外では価格が異なりますので、疑わしいと言えば疑わしいです。他のワクチンも相対的には879円から3932円と価格差があります。仮に高い方の3000円として1.3億人分の2倍となると、薬代だけで7800億円です。ワクチンにしても移送費(陸路、空路)、保管、冷却装置購入維持費などがかかりますから、日本のコロナ対策のための総額307兆8千億円(国家予算の約3倍)の一部から出されるのでしょう。
 (ちなみに中国製のワクチンの価格は、BBC情報で1回約6400円。中国で6億人が月収15000円というのですから、その接種価格がいかに高いことがわかります。)
Corona123


 世界には、自国で開発したワクチンを無償提供する国があるそうです。すでに69の発展途上国に配給されていて、冬季オリンピックを開催することからIOCにも無償提供を申し出ているとのこと。日本では使わないと言っていますが、南米のある国では政府高官が内緒でその国のワクチンを接種していて問題になったらしいです。この無償提供する国の北にある大国でもワクチンを使った外交が行われているそうですし、人口100人当たり99人接種という最も接種率が高い国も、高値で購入し余ったワクチンでワクチン外交を行っていると聞きます。そうなれば、日本は「ワクチン開発、ワクチン外交では敗戦国」だという酷評もあるくらいです。先進国では、それこそ国民を守るのは「国防」問題ですから、コロナ以前にも開発と確保に努めたようです。国防というと、すぐに軍事だと歪曲するのが日本ですから、少なくても国会議員さんにはそうした危機意識を共有してもらいたいです。

 コロナワクチンについても他力本願から自力へと、ワクチン開発が進むことを願って止みませんし、これから数年先以降の未知のウイルス対策にも備えてもらう開発技術の向上が必要です。