PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

半逆光

写真についての個人的なメモです!

逆光の花 光芒

 光芒の写真です。これはまさに逆光でなければ撮れない写真です。

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 林の向こうにある太陽からの光線が、霧に包まれた木々をすり抜けて光と影でつくる光芒です。
極端な明るさのために、木々はシルエットになり色もディテールも失います。霧の中を通り抜ける光がゴールド一色で染まります。

 丘に立つ位置からは、霧の撮影のほとんどは逆光や半逆光となります。一時期広角で太陽の入った写真を撮りましたが、ほとんどは逆光や半逆光です。

 下の図は、太陽の位置と撮影する位置での光の関係を描きました。実際には、これに太陽の高度(高さ)が加わります。

スクリーンショット 2021-10-02 20.07.46

 太陽を被写体の背にしたり、カメラレンズ(フレーミング)に入ると、逆光や半逆光となります。特にこれを避けるには望遠系でカメラレンズに入らないようにすればいいでしょう。長いレンズフードなので、レンズフレアーを避けることが出きます。とはいえ、フレーミングでどうしても入る場合は、日除け傘や板などで防ぐことができます。簡易的にはハーフND(10cm✖️15cm)の黒ケースでを左手で持って代用しています。たまに、風の強い日や、風雪の日は傘を使っています。これも左手で持っていますので、少々不便な時もあります。

 上の図に「立体感」とありますが、太陽が被写体の左右(斜め上)にある時は「影」をつくることになるので、被写体の立体感を得やすいことになります。何も真横でなくてもその前後で構わないのですが。

 さて、半逆光から逆光の範囲ですが、順光や半順光とは反対に、色やディテール、立体感が損なわれるような被写体の状況となります。思い切ってシルエットととして撮影するか、HND(ハーフND)で現場で補正するか、現像時に補正して明るく、色彩も強めにするなどでやや回復させる方法があります。これも調整次第です。

東へ西へ 

産ぶ声のように2

 産ぶ声のように   夕陽の半逆光で撮影した大豆 美瑛はマイルドセブンの丘の奥

 この日は雲の多い朝で、山の方には光芒も少し見えましたが、朝焼けが広がらない状況でした。しかし、その後雲間も見え始め、スポットライトを期待して東へ移動。しばし、三愛の丘で様子を見ながら7時まで撮影しました。過日の時よりも、コントラストの強い写真を撮ることができました。

 上の写真は本日夕方のものです。今日は雲と青空をばらまいたような(変な表現)空で、予報では雨もありそうでしたので、ひょっとして虹もと期待して、日没2時間前にも出かけました。雨はなかったのですが、十勝岳連峰山頂にかかる雲の下に虹色を発見したので、美瑛よりも近い就実の丘方面へと行きました。あいにく移動中に色も薄くなってカメラではどうしても捕まえられませんでした。すると、北西には幾条もの光芒が出ているということで、西のパッチワークの丘方面へ移動。光芒自体はいい前景がなくて撮れませんでしたが,いい光が作物を照らしていました。その時に撮影したものです。三脚を開いてカメラを地面に近づけての撮影です。このような時は、バリアブル液晶モニターが大変便利です。
 
 他の作物とは少し遅れて顔を見せた大豆です。いわゆる双葉から本葉が成長して開こうとしているところです。葉には産毛のようなものがあって、それが光を受けて明るい輪郭となっています。このような光がいっぱいの時は、なかなかピントが合わせにくく、案の定、葉脈が少々ボケとなってしまいました。
声が聞こえるわけはないのですが、その光、眩しさが本葉の誕生のように思えました。広角的な風景もいいですが、時にはマクロという視点もいいものです。マクロレンズも持参しているのですが、いい芽を探すとなると、畑には侵入できませんので、望遠レンズということになります。 
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