PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

写真についての個人的なメモです!

降雪 って難しい

 降雪が続く日々。予期せぬ合間に青空と光が雪原を通り抜けることもある。これが2月かもしれない。降雪が続くと、どう、どこで雪を撮るのか考える。
 風を待つ場合もある。そして、雪の粒の大きさもある。あまり小さいと絵にならない。大きさが必要なのである。


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風がまだなく垂直に降るので、粒として捉えた降雪。

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 風が出てきたので、線としての降雪。

 2枚は別な斜面の林で、移動しながら風を待った感じです。線として見せるには、シャッター速度を遅くするのがコツ。絞り優先モードが普通の風景ながらも、シャッター速度優先モードで。絞りが32までいってもハイキーで雪が見えなくなる。降雪のラインが見えない時はNDフィルターの登場。これはもうカメラ設定の試行錯誤しながらの撮影。そのうち、冷やしておかなかったカメラは濡れて来るので、早々に車内にもどる。

真相、真層、深層  続編

 前回の被写体は明かさなかったですが、今時の雪の表面です。

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 ・割と白い部分は、晴れの合間に熱せられて少し溶けた部分でしょうか。不思議なことに、マイナスの気温でも晴れには太陽の熱で雪の表面が溶けて、それが凍ることがあります。そこに雪が降り、風が吹いて雪が飛ばされたことでできた模様と考えられます。不思議な模様です。このようなものに気づくのは3月だったのですが、この時期に出会えたのはたまたまの偶然です。

 雪のイメージは白、あるいは青味のある白で、所々の陰によって起伏がわかります。影の濃淡も時刻によって変わります。降雪も暗い背景だといく筋もの白いラインで、フラッシュをたけば白い円としてカメラで捉えることができます。また、マクロレンズを使えばその結晶を捉えることができます。冬の自然風景写真には避けることのできないのが雪です。

 さて、表題の件です。「真相」ではありきたりなので、「真層」とか、「深層」と言うテーマにしてみました。「深層」とは言っても、雪を掘っていって断面を撮るというでことではありません。あくまでも表層の光景の中で、雪の起伏が作る少し変わった自然光景にスポットを当てたものもを面白いのではないかと言うことです。1月にもモノクロの「雪庇の写真」を載せたのですが、これもその1つと言えるでしょう。
 ・割とよく見かけるのは、下の写真のような凸凹の、起伏のある雪原です。

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 前回の写真もそうですが、意外性、奇妙なものとしては、こんなようなものも撮ってみた。

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 目のような窪みに風で飛ばされる雪を撮ってみたのですが、じっと観察しないと分からない被写体でもあるようい思います。

 別のサイトでは、こうしたテーマ群を「surface」とつけました。もちろん「表面」「上面」「外見」という意味ですが、さらに、「表面化すること」「明るみに出ること」とあります。見過ごしがちな単なる表面ですが、写真によってその真の姿、真相、真層を浮かび上がらせるということです。そんなのが多く集まれば、深層にもなってくるようなイメージとなります。これは、写真自体の目的でもあるかと思っていますが、いかがでしょうか。 

寒の色彩

 日の出に染まった樹氷と日の出後の樹氷。 冬の地色は白なので、朱色も綺麗で、そこから白と青に移っていく光景も素敵なものです。色彩数は少ないですが、限られた色彩の中でいい光景を見つけて撮るのが冬の楽しみでもあり、「数少ない色彩」をテーマにした作品が出来上がっていくように思います。


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 上の写真の白い点は、地面に向かって舞う樹氷の破片です。下のものは、幾千、幾万の破片が舞うものです。この下にいくと樹氷のシャワーを浴びることができます。

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 さて、何をメモするかと言うと。

 「朱色の樹氷」は色彩=単色で切り取ったものです。わずかな朱色の濃淡と枝の繊細さのみの作品です。カメラ自体が2000万画素少々ですので、かなり大きなプリントでないと、その美しさは伝わらないかもしれません。そうなると今のカメラだと3000万画素から4、5千画素なので、繊細さも見劣りがするのだろうなと思います。黒い背景にわずかでもダイヤモンドダストでもあれば、少々、インパクトもあるでしょうか。

 他の2枚は、樹氷舞う冬の光景ですが、1つの記録的な写真の意味合いが強いのかもしれません。いずれも枝にピントを置いていますが、リスやキツネなどが入れば興味ある作品になったかもしれません。3枚目は、背景は斜面ですので、そこにキツネでもいれば、そこにピントを置くと、白点ももっと大きくなっていたところでしょうか。

 いずれにしても、クリシェの域を出ていないように思いますので、それを超えるものを想像しています。幾百、幾千(?)もの放浪・彷徨を続ける中で出会えるかもしれません。そんな千載一遇を見逃さないで撮影できる力を向上させて、準備しておくのも日々の撮影なのかもしれません。
 

冬の霧

 冬の星空を見ると、放射冷却による極寒を期待する。明日もそんな日で、しかも早朝から晴れの予報である。まだ、キラキラと舞うダイヤモンドダストを追ってしまうが明日は仕事が入って行けないのが残念。

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 上写真以上の輝きが期待できそう。
 
 さて、冬の霧ですが、夜中が星空でも夜明け前あたりから雲が出てくると、空気が冷え切らないために霧が発生するようです。先日もマイナス10℃ほどで薄らと漂っていました。

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 かなり低空の霧です。もう少し早いと遠くの木々もぼんやりとしていて絵にはならず、少し待ちました。場所によっては、地面から離れた空間を漂うというような霧もあります。美瑛はプロの高橋真澄氏がおっしゃるように虹の多い地域ですが、霧も多いのではないかと思っています。自然光景というと微動だにしない山、丘、木々ですが、景色の中に「動き」があると非常に面白いと思っています。
「日の出日没の光」「空の雲」「雲間からの光」も面白いですが、この霧もまた面白いと思っています。

極寒の樹氷

 暖気のあとの寒気はダイヤモンドダストの発生に都合がいいと出かけたのですが、太陽が出ないので移動しました。とはいえ、出発前の車のガラスや、走行中の川霧などはかなりよかったので、樹氷はかなり成長していました。下の写真はまるで雪の結晶が着いた様な状態ですが、夜間の降雪が無かったことを考えると、植物に近接した箇所で結晶化していったのではないかと思います。日の出時刻が過ぎると、薄いサンピラーが出ましたし、9時過ぎまで日陰ではあちらこちらにダイヤモンドダストがみられました。こちらは、フルサイズ換算450mmの望遠、手持ちで撮影。シャッター速度が1/2000だと余り手ブレしませんね。

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 樹氷も非常に綺麗で、雪原の白、樹氷の白、背景に雲あれば、白一色の世界でした。
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 白の世界。そんな感じを出したのが上の写真。青空に樹氷ではなくて、薄雲に樹氷です。雲隠れの太陽の場合、オレンジがかったりしてマダラな雲だったので、全体をモノクロ処理してあります。

撮影スポット

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 美瑛とその周辺にこだわって撮影してきました。もちろん今後も変わらないのかもしれません。他の地域とは言ってもなかなか行けるものではありませんし、何が撮れるのかは観光パンフレットやWebでの写真しか知ることはできません。撮影スポットを撮るのは、名の知れたブランドを手に入れるのに似ている様な感じがしてきています。異なるのは時間と季節、天候による背景の違いです。何か特別な稀少な現象にでも遭遇すれば大きな収穫と言えるでしょうか。
 撮影スポットと呼ばれるくらいですからすでに知られた場所です。著名な作家が撮っていればその後追いをしているのかも知れません。写真の撮り始めの頭の中のイメージは、「あの様な写真を撮ってみたい」というのが正直な話で、後追いをしてきています。
 これもまた写真の撮り方かも知れませんが、そうではないことをも撮って行きたいと願っている昨今でもあります。写真のやり始めは、それこそ何でもかんでも撮っていましたが、そんな自由さがあってもいいのではないだろうかと再認識しています。
 
 今、机上にはやり始めの頃に使って、今はほとんで使わないレンズ2本を置いてあります。100mmと180mmのマクロレンズです。写真は花や虫から入りました。これでも風景を撮ってみましたが。やがて、望遠ズームを持ち、広角ズームを持ってからは遠ざかっていました。今までの撮影の視野は数百メートル以上にあったものですので、これを見ながら、数センチメートル、数メートルからの撮影視野と広くならないものかと考えているのです。 

3月弥生の霧

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 桜や梅便り、菜の花便りも本州から届いています。羨ましいです。
 北海道は、たまに日中の気温がプラス1℃ということもありますが、まだマイナス気温の日が多いです。幹線道路は雪も溶け舗装道路も見えてきていますが、裏道は雪氷と舗装の轍に雪解け水が溜まった凸凹道となっています。

 上記の写真の日は3月ですが、マイナス12〜15℃という朝のものです。さすがダイヤモンドダストは出ないだろうと美瑛近くまで行ったところ、パノラマロード方面に「霧」が発生していたので直行して撮影したものです。場所は三愛の丘展望台の手前です。

 このポプラは結構目立つのですが、すぐ下に倉庫などがあって構図が取りにくいものでしたが、ちょうど霧がそれらを隠していました。どう撮ろうかと気になっていたものを1つ解決できたような光景となりました。この日は久しぶりの快晴で、三愛の丘では3名が朝日の方角にカメラを向けて撮影していました。

  

モノクロームな冬

雪原

  光   (11月撮影)

 また雪が降って、丘にも雪がのったかと思い、12月初めての撮影(日中)に行きました。 

 旭川市の聖和小(すでに廃校)右折して旭橋(旭川にも旭橋があります)を過ぎると、美瑛旭という地区になります。ここは水田ですが、すっかり雪に覆われ、田んぼの畦の段差に影ができていました。雪の白い布団をかけ、3月融雪剤散布までの長い眠りについたという感じでしょうか。

 丘面は大方は白いのですが、トウキビの切り株が出ている箇所もあります。ここ2、3日で降った雪を除雪したために、道の両側は小山ができ、冬季間不通の道は完全に通行不能となっていました。この標識がある箇所は、入り口が除雪されていても、排雪の山となり奥へは行けなくなりますので要注意です。軽自動車なら切り返しでなんとかUターンはできますが、 普通車以上だと、スコップ等で道幅を広げないと無理かもしれません。

 本日は、美瑛五稜からスタートして、雲間からの光を追って、美馬牛、新栄、拓進、三愛と回ってきました。午前中だけでしたが、うっすらと青い影と白い雲、青空にも会ってきました。  

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 落葉松の紅葉残る冬の丘 
  この場所は,冬季間不通の場所ですが,誰かの轍があったので突き進んでいって撮りました。冬もこうしたところにも行きたいのですが,狭くなる冬道で駐車するのはいろいろと迷惑になりますので,ラッキーでした。

 除雪の話 過日も20cmほどの積雪がありました。除雪,排雪も大変な仕事です。私のところは,家の前の車3台分の 駐車スペースだけならいいですが,除雪車が除雪しない歩道と車道50cmほども除雪します。冬の朝撮影の際,降雪があれば,就寝前に1回除雪して,朝の出発前に1台分は除雪してでかけます。除雪車が来るのは,年々予算も少なくなったのか,以前は10数cmだったのに,今は20cm以上らしいです。美瑛の早朝撮影となると,もちろん除雪車は入っていません。積雪の中を走るという感じです。また,いつ除雪車が来るかわかりませんので,車からは離れられません。

 さて,以前に紹介したデジタルフォト講座ですが,気がついて受講しようとしたら定員オーバー。第2次募集で受講が決まりました。すでに10日以上経過し,連日のように講座があります。メンバーは,超初心者から,中にはプロもいる総勢300人以上というすごい規模になりました。講師の方も,いろいろなレベルにあわせるということで苦労されているようです。Webを利用した講座ということでは,文字,コメントだけではなく,サンプル画像の提供や受講者の現像した写真のアップ,さらに,受講者同士の情報,意見交流もあって,大変ためになります。また,講師がすべてのコメントをチェックしているようですし,コメントが投稿されるとスマホにメール🎶が来るので,なかなか賑やかな感じです。

 私の場合は,ここでも悩みを書いたこのある,「現像での仕上げをどうするのか」「テーマ設定はどのようにするのか」,はたまた,その延長線上には,自分なりの「表現」ということで,煮詰められたらいいかなと思っています。ここで,調べことを書いたり,考えたことをまとめたりと,受講のための予備知識が再学習でどれだけ身につけられるのか,そして,現像の宿題もあるようなので,実技面でもさらなるレベルアップが期待できそうです。すでに,講師の元画像から講師の仕上げ写真の再現ということで,現像された写真もアップされている受講者もいて,アクティブな姿勢,雰囲気もいいかと思っています。私の方は,撮影がおろそか?になって,過去のデータを見ながら,再現像する時間が増えました。
 以前,スキーをやっていて,指導者のすぐ後ろから,シュプールの跡をたどるという練習もしました。また,5人,10人でのデモ,集団滑降もしましたが,自分滑りの癖を直し,自在に滑ることのできるような力になったことを思い出します。
  
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