冬
4月6
2月13
手袋をはめた手がかじかんでしまう久々の凍れ。今回は美瑛から富良野の空知川までの山道、丘陵をめぐってきました。やはり未明での西の空が色づくのがいい感じだと思いました。日の出方角の色もいいですが、光が厚い空気層を通過して醸し出すピンク色がいい感じでした。
「 Moment of prayer 」と題してみました。最近はこんな色彩やシンプルなものに心が惹かれます。
祈りたくなるような瞬間という感じですが、天地の境目のラインあたりから精霊が現れるのではないかという錯覚さえ感じる時でした。
「 Moment of prayer 」と題してみました。最近はこんな色彩やシンプルなものに心が惹かれます。
祈りたくなるような瞬間という感じですが、天地の境目のラインあたりから精霊が現れるのではないかという錯覚さえ感じる時でした。
3月30
3月23日朝のキタキツネの続きです。
偽装工作(?)が成功したのでしょうか。お座りをやめて、接近するように斜め横に移動してきたのです。ようやく私の射程距離内となり撮影することができました。
雪面に鼻をつけるようにして聴覚に集中しています。10m以上前には低木と枯れ草があり、その下には餌があるかもしれないからでしょう。この頃になると雪面にも微かに陽の赤みが出てきていました。また、素晴らしいジャンプかと思いましたが、いなかったようです。木のそばに着くと「まだいたのかい?」とでも言うように私の方を向いてから、車道を10数m歩いて丘を下って見えなくなりました。
移動の読みと偽装工作。もし井上プロだと、どうするのでしょうか。彼だと地面に寝転がったりして安心感を与えてジャレ合えるようにするのでしょうね。彼の著書「北国からの手紙」は面白いですよ。
最後に、今回の写真をよく見てください。移動している脚が流れています。いつものシャッタースピード優先にするのを忘れていたのです。絞り優先F11の設定のままでした。しかし、移動していると言う感じが出てなくもないと思います。この手前に撮影したものはもっと体がクリアで、脚が流れています。と言うことは、体の移動は少なくて、脚だけを動かすような感じで、そっと近づいているのだと分かるのです。こちらの写真を選んだのは、雲の形が襲いかかるような感じがしたからです。
偽装工作(?)が成功したのでしょうか。お座りをやめて、接近するように斜め横に移動してきたのです。ようやく私の射程距離内となり撮影することができました。
雪面に鼻をつけるようにして聴覚に集中しています。10m以上前には低木と枯れ草があり、その下には餌があるかもしれないからでしょう。この頃になると雪面にも微かに陽の赤みが出てきていました。また、素晴らしいジャンプかと思いましたが、いなかったようです。木のそばに着くと「まだいたのかい?」とでも言うように私の方を向いてから、車道を10数m歩いて丘を下って見えなくなりました。
移動の読みと偽装工作。もし井上プロだと、どうするのでしょうか。彼だと地面に寝転がったりして安心感を与えてジャレ合えるようにするのでしょうね。彼の著書「北国からの手紙」は面白いですよ。
最後に、今回の写真をよく見てください。移動している脚が流れています。いつものシャッタースピード優先にするのを忘れていたのです。絞り優先F11の設定のままでした。しかし、移動していると言う感じが出てなくもないと思います。この手前に撮影したものはもっと体がクリアで、脚が流れています。と言うことは、体の移動は少なくて、脚だけを動かすような感じで、そっと近づいているのだと分かるのです。こちらの写真を選んだのは、雲の形が襲いかかるような感じがしたからです。
3月17
久々の早朝連チャン。で、久々の場所で日の出前の大雪山連峰と十勝岳連峰を一望しました。
そして、この時期ですから、少し寒いですが、耳をすませて「エンジン音」を探しました。
また、融雪剤散布作業の撮影でもと言うことです。
左にある白い山を入れての撮影と思って、いろいろ撮りました。
山と人が丘の稜線上に横並びで、どの程度の間隔がいいかと思って撮ったのですが、煙で山が見えないことが多いのを修正したのが上写真のような構図です。頭が黒ラインと重なったのは計算外でした。画角が狭い方が、山に迫ると言う感じで、散布時の動きや緊張感が出ると思って、この画角で置きピンして撮ったのですが、「帯に短し、たすきに長し」で、散布の煙の長さと頭の関係がうまくいきませんでした。もう2度と出会えないかもしれないのに…。
そして、この時期ですから、少し寒いですが、耳をすませて「エンジン音」を探しました。
また、融雪剤散布作業の撮影でもと言うことです。
左にある白い山を入れての撮影と思って、いろいろ撮りました。
山と人が丘の稜線上に横並びで、どの程度の間隔がいいかと思って撮ったのですが、煙で山が見えないことが多いのを修正したのが上写真のような構図です。頭が黒ラインと重なったのは計算外でした。画角が狭い方が、山に迫ると言う感じで、散布時の動きや緊張感が出ると思って、この画角で置きピンして撮ったのですが、「帯に短し、たすきに長し」で、散布の煙の長さと頭の関係がうまくいきませんでした。もう2度と出会えないかもしれないのに…。
2月24
夏季間には意識しない生き物。冬になると雪原の丘にはいく筋もの足跡を見ることができます。よく見るのはキツネです。下図の左です。たまに見るのが、中央と右です。中央がピョンピョンはねるウサギ。2つ並んでいるのがイタチらしいです。鹿は、キツネの足跡がもっと大きくて足跡の距離が長いでしょう。熊は冬は冬眠ですからないようです。
キツネは人家の近くまで寄ってきて餌をあさるようですし、早朝だと車道にも見かけます。除雪され車も通って硬くなっているために歩きやすいのでしょう(道路脇の側溝をネズミが通るとうのも聞いています)。
日中は光の関係で足跡は見にくいですし、ファインダーでも確認できないことがあります。やはり、太陽が東か西の近くだと、足跡が見やすいです。
下の写真もビニルハウスと丘を撮ったのですが、ファインダーでは全く見えませんし、現像の際もよくわかりませんでした。しかし、モノクロにすると明確に見えてくるのです。
カラーでは隠れていた形状を露わにするもの、モノクロの凄さです。
それとモノクロ・テレビも経験した年代ですので、モノクロ写真を見ると色彩を想像します。最近、モノクロの現像も増えたのは、「surface」的なテーマの関係もあります。「surface」というのは、色彩の下に隠れたものを露わにすると共に、見る側、鑑賞者に色彩などを考える余地を残すというようなテーマです。光の強弱のみのモノクロ表現で、カラー写真では見えないものを顕わにし、新たな見え方を表現するというものです。
過日は単なる雪面を撮影しましたが、風景となると、鑑賞者それぞれが色彩をイメージするのではないかと考えます。昔の写真はモノクロでしか表現できませんでしたが、写真がカラーを獲得した後も廃れることなくモノクロが存続しています。色彩あるれる現代を「モノクロで表現」できるのも写真の特質です。
上の写真はカラーの時は足跡も見えなかったものです。身長よりも高いビニルハウスも積雪で半分以上が埋まっています。骨組みがうまくクロスする地点を選んでの撮影です。雪に埋もれた骨組みでは、この辺りが人が働く農地であることが理解できます。しかし、冬の休耕期ではキツネが自由に徘徊する土地でもあること(夏も来ているかもしれませんが)。人と動物の共生というか、両者の境界線上に農家の人は暮らしていることが読み取れます。この写真の雪の光に何を感じるでしょうか。
と書いてみると、新たなテーマのき1つであったり、写真はテーマで撮るものでもあることにも気付かされます。
キツネは人家の近くまで寄ってきて餌をあさるようですし、早朝だと車道にも見かけます。除雪され車も通って硬くなっているために歩きやすいのでしょう(道路脇の側溝をネズミが通るとうのも聞いています)。
日中は光の関係で足跡は見にくいですし、ファインダーでも確認できないことがあります。やはり、太陽が東か西の近くだと、足跡が見やすいです。
下の写真もビニルハウスと丘を撮ったのですが、ファインダーでは全く見えませんし、現像の際もよくわかりませんでした。しかし、モノクロにすると明確に見えてくるのです。
カラーでは隠れていた形状を露わにするもの、モノクロの凄さです。
それとモノクロ・テレビも経験した年代ですので、モノクロ写真を見ると色彩を想像します。最近、モノクロの現像も増えたのは、「surface」的なテーマの関係もあります。「surface」というのは、色彩の下に隠れたものを露わにすると共に、見る側、鑑賞者に色彩などを考える余地を残すというようなテーマです。光の強弱のみのモノクロ表現で、カラー写真では見えないものを顕わにし、新たな見え方を表現するというものです。
過日は単なる雪面を撮影しましたが、風景となると、鑑賞者それぞれが色彩をイメージするのではないかと考えます。昔の写真はモノクロでしか表現できませんでしたが、写真がカラーを獲得した後も廃れることなくモノクロが存続しています。色彩あるれる現代を「モノクロで表現」できるのも写真の特質です。
上の写真はカラーの時は足跡も見えなかったものです。身長よりも高いビニルハウスも積雪で半分以上が埋まっています。骨組みがうまくクロスする地点を選んでの撮影です。雪に埋もれた骨組みでは、この辺りが人が働く農地であることが理解できます。しかし、冬の休耕期ではキツネが自由に徘徊する土地でもあること(夏も来ているかもしれませんが)。人と動物の共生というか、両者の境界線上に農家の人は暮らしていることが読み取れます。この写真の雪の光に何を感じるでしょうか。
と書いてみると、新たなテーマのき1つであったり、写真はテーマで撮るものでもあることにも気付かされます。
2月20
あまり寒くもないのにブルーの影が現れていました。こうしてみると、やはり晴天の方がいい色を見ることができます。この後、夕陽に染まっていけば、冬の最高の色彩の変化を見ることができるのにと残念がっています。
冬のホワイトバランスは、ケルビン値(色温度)でやっています。既定の「太陽」や「曇り」ではなかなか「雪の白」が写せないからです。ところが日の出や日没前でもかなり色温度が変化しますので、シャッターチャンス前には試し撮りしてある程度合わせています。
ケルビン値については、以前に記載してあります。人間の肉眼のホワイトバランスはカメラよりも優れているので、それを細かく補うのがケルビン値です。スマホ・アプリでケルビン値を計測するものもあるので、どれくらいの数値かはそれらを使うと肉眼に近いホワイトバランスにすることができます。
RAWで撮影すれば気にしないで「オート」でもいいですが、撮影時の記録として大事だと思います。現像では、雪の色も白に拘ったり、寒さを強調するのに「青」にすることがありますが、その他に写っているものも青味がかると不自然になりますので気を付けたいところです。
冬のホワイトバランスは、ケルビン値(色温度)でやっています。既定の「太陽」や「曇り」ではなかなか「雪の白」が写せないからです。ところが日の出や日没前でもかなり色温度が変化しますので、シャッターチャンス前には試し撮りしてある程度合わせています。
ケルビン値については、以前に記載してあります。人間の肉眼のホワイトバランスはカメラよりも優れているので、それを細かく補うのがケルビン値です。スマホ・アプリでケルビン値を計測するものもあるので、どれくらいの数値かはそれらを使うと肉眼に近いホワイトバランスにすることができます。
RAWで撮影すれば気にしないで「オート」でもいいですが、撮影時の記録として大事だと思います。現像では、雪の色も白に拘ったり、寒さを強調するのに「青」にすることがありますが、その他に写っているものも青味がかると不自然になりますので気を付けたいところです。
2月18
美瑛の道の駅で見たポスターに今月末締め切りの写真コンテストがありました。美瑛や上富良野という撮影地限定なので観光関係です。画像データーもインスタグラムでの応募で、初めてのコンテスト応募となりました。
観光関係の写真コンテストだと、ある程度その地域が特定出来そうな被写体がなければと考えていて躊躇していました。今の私の課題は脱クリシェですし、特に有名スポットを狙っていないからです。しかも、モノクロが多くなりそうな最近の現像ですから…。とは言ってもイメージ写真家(後日説明します)ですので、データで応募できるのは助かります。
という訳ですが、審査員が中西先生ということもあり、帰り際に新栄の丘で撮ったものを出してみました。
もう少しコントラストと雪原のハイライトを持ち上げればいいかと、アップした画像で思いましたが、そのままです。写真的にはいろいろなものを入れ過ぎの感じですが、有名スポットが必要かと、この写真にしました。
ここも下に林があり、年々成長してきて撮影箇所が限られてきて、脚立必須の場所となりそうです。かなり前はこの家に近づくキツネを見かけましたが、そうした観察がやりにくくなりました。
観光関係の写真コンテストだと、ある程度その地域が特定出来そうな被写体がなければと考えていて躊躇していました。今の私の課題は脱クリシェですし、特に有名スポットを狙っていないからです。しかも、モノクロが多くなりそうな最近の現像ですから…。とは言ってもイメージ写真家(後日説明します)ですので、データで応募できるのは助かります。
という訳ですが、審査員が中西先生ということもあり、帰り際に新栄の丘で撮ったものを出してみました。
もう少しコントラストと雪原のハイライトを持ち上げればいいかと、アップした画像で思いましたが、そのままです。写真的にはいろいろなものを入れ過ぎの感じですが、有名スポットが必要かと、この写真にしました。
ここも下に林があり、年々成長してきて撮影箇所が限られてきて、脚立必須の場所となりそうです。かなり前はこの家に近づくキツネを見かけましたが、そうした観察がやりにくくなりました。
2月17
フレーミングと題しました。下の写真をご覧ください。丘にある木と影の写真ですが……。
何か妙ではないでしょうか?
薄曇りの中で探した光景の1つです。太陽も高度が上がってくると影が短くなりますが、そこは丘や山の多い地域ですので、丘や小山の影にいくと長い影が撮れるというのがいいところでもあります。
さて、人間はどうしても視線がいくのは明るい方です。すると、キツネの足跡があって、5本のピンボケのような木があります。そして、写真下の暗い部分には3本の木があります。あれっと思ってくれるでしょうか。実は明るい背景の方は「木の影」で、暗い部分にあるのが「実像の木」です。しかし、それもよく見ると本数が合いません、というのが今回の写真です。
実像と影の数が合わないように、2本の木をフレームから外して撮影しました。ちょっとしたフレーム加減の妙という遊びですが、それを強調するためにも上下逆にしたという訳です。
劇的なゴールデンアワーが終われば、極寒であれば樹氷撮影と、青い影探しというのがお定まりコースです。しかし、そうではない場合で時間があれば、それこそ上富良野や富良野へも行って撮影フィールドを広げるようにしています。幾度か通っているのに、このような見方、フレーミングのアイディも初めてです。景色も同じものがないと言われますが、撮影者も変わってきていることの証でしょうか。
何か妙ではないでしょうか?
薄曇りの中で探した光景の1つです。太陽も高度が上がってくると影が短くなりますが、そこは丘や山の多い地域ですので、丘や小山の影にいくと長い影が撮れるというのがいいところでもあります。
さて、人間はどうしても視線がいくのは明るい方です。すると、キツネの足跡があって、5本のピンボケのような木があります。そして、写真下の暗い部分には3本の木があります。あれっと思ってくれるでしょうか。実は明るい背景の方は「木の影」で、暗い部分にあるのが「実像の木」です。しかし、それもよく見ると本数が合いません、というのが今回の写真です。
実像と影の数が合わないように、2本の木をフレームから外して撮影しました。ちょっとしたフレーム加減の妙という遊びですが、それを強調するためにも上下逆にしたという訳です。
劇的なゴールデンアワーが終われば、極寒であれば樹氷撮影と、青い影探しというのがお定まりコースです。しかし、そうではない場合で時間があれば、それこそ上富良野や富良野へも行って撮影フィールドを広げるようにしています。幾度か通っているのに、このような見方、フレーミングのアイディも初めてです。景色も同じものがないと言われますが、撮影者も変わってきていることの証でしょうか。
2月14
2月12
2月も中旬に入り、雲間から見る青空も春を感じさせる光となっています。今日は早朝から天気という予報に5時起きでしたが、あいにくの曇り。…ということで出発しましたが、晴れてきたのは日の出からずっと後でした。それからは霞も出てきましたのでグッド・バイとなりました。
背景となる山も見えていたのですが、朝焼けに染まりませんでした。1月末のものです。
肉眼では雪面は白でしたが、空の淡い朝焼け雲に視線がいくように、また、雪面の柔らかさを出すために淡い青に(雪面の青も色温度を変えれば白くなり、朝焼けも濃くはなるのですが)。そして、画像の四方がややパープルがかっているのも修正せずにファンタジックな雰囲気にしてみました。この時も滞在時間中にはこれ以上の朝焼けはありませんでした。
背景となる山も見えていたのですが、朝焼けに染まりませんでした。1月末のものです。
肉眼では雪面は白でしたが、空の淡い朝焼け雲に視線がいくように、また、雪面の柔らかさを出すために淡い青に(雪面の青も色温度を変えれば白くなり、朝焼けも濃くはなるのですが)。そして、画像の四方がややパープルがかっているのも修正せずにファンタジックな雰囲気にしてみました。この時も滞在時間中にはこれ以上の朝焼けはありませんでした。
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