PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

写真

写真についての個人的なメモです!

光の変化

 陽射しが春に近づき、雪原の雪を溶かし始めて、夜になると凍るような時期になりました。そうなると、陽射しをうける雪原は様々な表情で輝き(反射)始めるのです。

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 過去の映像が上のものです。水の流れのように光っている光景です。雪原も畑には融雪剤が撒かれるので、牧草地は自然に溶けるのを任せるのでこうした光景が撮れると思います。

 今年はまだ狙ってはいませんが、山岳では眩しい反射が見られました。今回の写真がそれです。とは言っても、光の落差がないので写真ではあまり表現できませんでしたが、同じ写真でのカラーとモノクロを紹介します。

 私の好きなオプタテシケ山で、その両脇の山肌が一際輝いていました。

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 肉眼に出来る限り近づけたのがカラー版です。やはり肉眼でのダイナミックレンジが広いので、それが狭いカメラでは両脇の輝きが表現できませんでした。全体にアンダーにすればと言うのもありますが…。従って、モノクロではどうだろうと言うのが下写真となります。
 これでは若干と言う感じでしょうか。それよりも驚いたのは、雲とオプタテシケ山の表情の違いです。この辺りはさすがモノクロの強さです。最近、モノクロが多いのはその魅力があるからです。


 そうなると、このモノクロ的な光の明暗をカラーで生かせないものかと模索するのですが、色彩の違いや濃度によって明暗度合いが変わるので、それこそ果てしない時間をかけての現像となりそうですし、可能かどうかもわかりません。滑らかな色彩のグラデーションを破壊することも考えられるからです。そうなると、Photoshopによる現像を考えなくてはならないのかとも思うのですが、非常に馴染みのないソフトです。それが可能かどうかも知りたいところですが。

春の兆し 融雪剤2

 久々の早朝連チャン。で、久々の場所で日の出前の大雪山連峰と十勝岳連峰を一望しました。
 そして、この時期ですから、少し寒いですが、耳をすませて「エンジン音」を探しました。
 また、融雪剤散布作業の撮影でもと言うことです。

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 左にある白い山を入れての撮影と思って、いろいろ撮りました。
 山と人が丘の稜線上に横並びで、どの程度の間隔がいいかと思って撮ったのですが、煙で山が見えないことが多いのを修正したのが上写真のような構図です。頭が黒ラインと重なったのは計算外でした。画角が狭い方が、山に迫ると言う感じで、散布時の動きや緊張感が出ると思って、この画角で置きピンして撮ったのですが、「帯に短し、たすきに長し」で、散布の煙の長さと頭の関係がうまくいきませんでした。もう2度と出会えないかもしれないのに…。

冬の光景 続編 現像は個々に

  まだ腰が本調子ではありません。湿布を貼りながらの安静的な自粛生活です。

 モノクロとカラーを紹介しましたが、時間が少したった後の写真を、前回カラーのものと同じ現像手法で行ったものです。


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 どうでしょうか。 写真的には右上の「ハート」や「蝶」の方が面白いですが、その存在と雲の表現、雪原の表現とバランスがとれていない感じがしています。これも私の主観です。また、同じような光景でも、違う要素が入ってくれば、同じ現像手法がとれないのではないか、ということもです。
 
 ではどう考えるのかです。雲の明度をあげて明るくすると「ハート」が弱くなるので、限度があるとか。それも含めて、雪原を青に戻すとどうなるか、と進めて…。青いと冷たい感じで、「ハート」は片思いかな…とか。ちょっとした物語がイメージできるようにするのか、などを考えます。更にそうなると、夕焼けの帯状の背景も少しやかましくなって、「ハート」の印象が弱いかな…とも考えたりします。
 つまり、夕景だけの強調という訳には行かないような状況が生まれるということです。

 写真はマイナス、単純なものが印象的などというようなことが言われますが、その意味では前回のがスッキリしています。現像・表現方法の考えや選択も簡単かもしれません。

 この画像にしても、「ハート」だけあるといいなどと考えると、木も真っ暗ですので困ります。そうなると、木がわかるまで明度をあげるということになります。そもそも「ハート」「蝶」がもう少し鮮明だと、木は入れないフレーミングをすることもあり得ますが。

 Lightroomには、「仮想コピーを作成」という機能があり、元画のコピーを何枚もとれますので、いろいろな現像を残して置くことができます。実際に考えたことを確かめ、比較できるのが利点です。

冬の光景 諦めの1枚復活

 カラーでの表現に納得がいかなくてモノクロにした写真の復活です。

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 元画像よりも縮小していますが、雪原はかろうじて見える範囲にしました。元画像は青ですが、暗くしても違和感のある青でしたがかなり黒に近く、一部は残っているというところで治めました。
 こんな光景はないといえばそれまでですが、雲間の夕景に視覚が奪われれば、当然に肉眼では暗くなるだろうということでの表現の限界領域だと思います。カメラで残すことのできる画像と肉眼とは違う点で、肉眼に近い見え方であろうということからの修正の結果です。

 この事象のカットが数十枚もありました。雲の変化を楽しんだのでしょう。後日、紹介します。

冬の光景

 思いもよらない大量の降雪による除雪や、好天気での氷割りなどですっかり腰を痛めて、外出もままになりませんでした。痛み止めを飲んで2日間ほど寝ていました。思えば30年以上も腰痛と付き合っています。少し楽になったので、また、過去のデータを再現像しました。(座っているのも2,30分程度です)

 こちらは撮影スポットの1つで、よく夕景を撮りに行きました。ことしは除雪の山が高くなって少し足場をつくって登って撮るようなことになっています。とは言え、最近は夕方の撮影は少なくなりましたが。青い雪原と雲を超アンダーにして、夕焼け色は省いてモノクロに。カラーでは雪原と雲の色がなかなか気に入らなくて、諦めました。

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 次のは雪原と雲を白で飛ばしました。上の逆でしょうか。
 これは手前の雪原一面に影が来るのを待っていたのですが、こうした表現もできるということでの現像です。

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 今週はもう少し腰をいたわって、日曜日にでも撮影となればと思っています。
 それと後で私の機材を紹介しようと原稿は作ったのですが、思い切って「クイックシューの自由雲台」を買いました。それと、L型アングル、三脚座用のプレートもです。三脚座用のものではストッパーのあるものがなかなかなくて、注文したら4月到着ということで急遽キャンセルして、別通販から。従来から使っている梅本製作所のものも先を変えればクイックシューが付くのですが、プレートがアルカスイス規格ではないのでやめました。梅本のもバッテリーグリップ付きカメラと70-200望遠の重量でも少し締めるだけで抜群のグリップ力があっただけに惜しい気もします。梅本さんは、手作りで、独自構造・形状で安定力や振動を抑えるので、アルカスイス規格は適合しなかったのでしょうね。

RAWデータを引き出す  久々の日の出 続編

 RAWデータを引き出す
 
 3月最初の撮影は日の出を拝むことができましたが、新たな発見の日でもあります。

 それは、カメラは肉眼よりも見たままを写すことはできないことから、現像は見たままに近い表現をすることをまず学習してきてLightroomを使ってきていたのです。それから、表現性を考えるようになり、印象による強調や抑制を行ってきました。
 しかし、それはあくまでも肉眼的な領域を出ませんでした。
 そして、モノクロ表現ですが、実はカメラは肉眼以上のデータを保存していることが実感でき、それを引き出すと言うのも表現の1つの方法でもあることを見つけました。これはあくまでもモノクロでした。
 
 そして、過日撮った写真もモノクロにしてみました。そして、稜線に沿った雲のみをカラーにできないかとフッと思ったのです。そして試行錯誤の結果を前回に紹介することができました。
 その元となるモノクロが下です。これの白い部分に色を復活させたのが前回の写真ということです。

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久々の日の出

 昨日は大雪の除雪で妻と2人で丸一日がかり。今日も続いています。今日はうって変わっての晴天です。早朝5時前に起きて、撮影に行きました。幹線道路は除雪の最中で、所々ガタガタの算盤道路です。

 久々に夜明け前のブルーアワーと日の出を見ました。雪原は昨日の大雪と風のために風紋ができていたのですが、煩しそうな凸凹模様でした。
 遠方にキツネも見かけたのですが、警戒されたらしくて、そのまま会えずに帰宅。帰ってからすぐに、除雪に取り掛かりました。

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 全くの逆光です。林越しにして弱めて雪面も捉えたのですが、雪原は煩わしいマダラ模様なので消すために超アンダーにしました。すると稜線に沿った雲が現れてきたので、さらに調整した結果の写真です。
山の稜線に沿って昇っていく雲を強調しました。 

理想イメージと現場イメージ

 今日は大荒れの日、2,30分程の除雪でも、振り向けば積雪と言う状態です。30cm以上は降る気配におののいています。


 以前にも紹介したモノクロの写真です。
 
 ここのシーンは何回も見ていているものです。大雪山連峰や十勝岳連峰の中でも、特徴ある山頂を持ったオプタテシケ山がお気に入りです。それを挟む左右の林もその山を引き出させるものではと狙ってはいました。また雪原には、雲もなければいく筋かの細い起伏の影が逆八の字風にでます。
 もちろん雲がなければ全くの逆光ですので、太陽を外しての山と雪原、山の左右に林という縦構図です。これが理想のイメージです。

 ところがこの日も予報外れで曇り。雪原の筋が極めて弱いと言うことで、雲に隠れた太陽も入れての構成となりました。この時期は山の左から日の出が始まって昇って行きます。できれば山の角の上にと言うことで待って撮影しました。

 これで問題だったのは左林の左にある四角い物です。多分、農家が使う資材だと思うのですが、これを入れか入れないかです。美瑛の丘の自然とは言っても農作物です。何々の小屋とか家というのも人工物です。と言うことで、田園としての風景と言うことであれば、入ってもオーケーです。なければ自然風景としても使えるでしょうか。これもテーマ次第で、入れたりトリミングしたりと言うことになりそうです。ちょっとしたことですが、様々なアングルで撮っておく必要があるのではないかと言うことです。

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春の光を感じるこの頃

 2月最後の撮影をしてきました。

 曇りの朝。雲の薄いところは朱色に染まり山の輪郭を浮かびあがらせました。太陽がオプタテシケ山の山頂にきた時に撮影しました。

 アングルが若干変わりますが、モノクロ現像もしたので両者を比べてみてください。山肌の表情がモノクロではきちんと出ています。モノクロの山肌をカラーでも表現するということも考えられるサンプルでもあります。

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 こんな天気すからその後2時間近く車内で軽食兼休憩して青空を待ちました。
私にとっては久しぶりの青天・晴天ですが、後に雲が出てきて、地上に影を落として、丘を駆け巡りました。これも実に面白い光景です。

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 いくつもの影が丘を交差するように動きます。200mmでの撮影ですので遠景に山並みが見えますが、主役の影にスポットを合わせるために大幅にトリミングしました。画面下の低木の枝も邪魔なのですが、あと2、3m高い位置から撮りたいものです。

偲ぶ

 2016年2月24日に伐採された「哲学の木」。夕焼け雲が出て夢中で撮ったのを記憶しています。1日遅れですが、モノクロで偲びたいと思います。

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 美瑛も少しずつ撮影スポットがなくなったりして姿を変えています。  
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