PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

写真考

写真についての個人的なメモです!

また写真における表現について きっかけ

IMG_1426 smart copy

 遅れた日の出 強い光芒に期待したのですが,これが限度でした。
 本日も雲で遅れた日の出となりましたが,期待したところには強い光はきませんでした。

 日々の撮影紹介のようなことが続きましたので,少々「写真考」を。

 過日はモノクローム写真を載せましたが,モノクロームということでは,投稿しているサイトでのハンドル名「Fuyuhiko.N」さんの作品を思い出します。もう2年以上も投稿されていないのですが,彼の作品を改めて見直すと,現実(被写体)を超えるようなところでの「心象的な風景写真」がモノクロームで可能なのかなと考えさせられます。とはいえ,過日述べたように,結構難しく,より鮮明なモノクロというコンセプトでのテーマが必要かもしれないと思います。

 <まずは写真の特性について> 写真というのは絵画とは違って,眼前の現実としての被写体が基盤になっています。被写体が持つ形状や明暗,色彩等を写し込む訳ですから,現実と密接な関係をもっているのが写真ということです。この意味で特化されるのが報道写真ということになるのでしょうか。もちろん,非日常的な事件や出来事という被写体があるからこその価値を持っているのが報道写真でしょう。さて,その現実の被写体から,色彩を除くということで表現されている著名なモノクロ作家もいますが,美瑛とその周辺ということでのモノクローム表現は,自分にとってどうなのかと考えるところです。自分の表現したい部分とモノクロがシンクロするような点があるのかどうかとうことですが,今の所は,かなり限定されるような感じがしています。というのも,色彩に惹かれているものが多いからです。まあ,これは「自分の表現」というよりも,「自分の好み」という面が強いからでしょう。しかし,「写真表現」も考えてみたい,というところです。

 また改めて,「写真表現とは何か?」ということですが,まずは,「写真」の特性から。ここから何か見出せないかと思っています。

 写真は現実の被写体とは無関係にある訳ではなく,その被写体に拘束されているという「記録性」がつきまとうように思います。絵画ならば,初めからハンドメイドで創り出さなければなりませんが,写真の場合は,被写体の前に立ちパシャっと撮ることから始まります。

 さらにその記録性については,自然風景写真では,どんな天候状況や自然現象の下なのか,光の当たり方はどうなのかなど,状況の選択(出会い)という重要なものがあります。自然風景では,人々があまり目にしない「非日常的な光景=非日常性」が重要だといいます。報道写真での「決定的な瞬間」というのと同じような意味でしょうか。

 こうなると,「非日常的な光景を記録する」とまとまるようですが,そもそもが現実を写すということからの 「記録性」と,より珍しく鑑賞に堪えられるという自然風景写真での「非日常性」を分けておきたいと思います。 ※ この非日常性の狭い意味では個人的な経験上のものも大いに含まれるかと思いますし,多くの人たちの日常性にあっても見過ごされたもの,ということも含まれてくるでしょうか。


 あとは,現実を写すとはいえ,一部が切り取られるということで「空間的な断片」と,一瞬の出来事を捉えるということでの「時間的な断片」という「断片性」があるかと思います。これについてはもっと細かく言うと,焦点距離(画角)やアングルといった切り取り方も含まれてくるかと思います。これがあることで,個人個人の切り取り方があるのだと思います。
 
 これらが写真の特性かと,今の所のおさえです。次は「表現」ということですが,すでに「非日常性」を「断片的(断片性)に捉えるということでは,その基盤ができているかと考えています。なぜならば,めずらしいこと,稀なことが,個人的に記録されるわけですから,「どう撮るのか」,「どう現像するのか」という表現領域に入ることができると考えるからです。すると,ここからどう考えるのかということになるのかということです。以前に,肉眼に近づけるとか,印象を強調するということでの表現ということで考えたのですが,何か他にはないのだろうかと思っています。
 これら記録性・断片性・非日常性から,何かでてこないのかと思っています。この先は,またの機会ということに。
 
 

写真の膨張…の中で

春への夜明けss

 赤い屋根の家 3月中旬撮影 今は土も出てきて、寒くて長い冬が終わろうとしています。光景としては、汚れた雪や、緑のない土なので、撮影時期ではないのかもしれません。市街地の庭には、フクジュソウの黄色、日光に当たった黄金色が見え始めています。花咲く春は、もう少し待たなくてはならないようです。
 雪がなくなるのも少し寂しいような感じもしています。雪のホワイトバランス調整からも開放されるのも‥です。とはいえ、そうしたことが、これからの現像にどういかされるのかたのしみなところでもあります。

 さて、また、写真考です。現像方法も触れていきたいのですが、もう少し、お付き合いください。

 写真は、スマホになってSNSとの連携もよく、新聞や週刊誌、写真集以上に、膨張しているようです。私の写真をSNSに投稿しても、次々と投稿が続き、忘れ去られるものとなっています。写真を公表するということは、ある面、実に刹那的です。それゆえに、私の写真になにがしらの共感をいただいて、お気に入りやコメントをいただくのは、この小さな心に心許ない存在感を与えてくれる貴重なものとなっているのも確かです。
 しかし、この写真が心を満たし、新たな課題と思考を生み出すとしたら、「生き甲斐」の重要な部分を占めていることは否めない事実です。そこで何を求め、精神的な充足・満足を得るのかが、こうした思いや考えを巡らせる要因でもあるでしょう。
 意外と面倒くさい自分がいるようです。しかし、普段はそうではありません。一日に、自分以外の写真を200枚以上見ていますが、「いい!」と判断するのは一瞬で、その後、数十秒ほどかけて(?)、部分的に見回し、また全体を見て終わりという感じです。つまり、長い時間をかけて分析・批評・評価をしている訳ではありません。どちらかというと「好み」主体で、色彩、色調、意外性‥で判断しているようです。
 そうした繰り返しの日々ですが、こうしたことをあらためて考えること‥分析・批評らしきこと‥から、自分にとっての「写真」が見え、将来の「写真」が拓けてくるのではないかと思っています。例えば、気楽に「美しい」だけもいいということもありますが、その「美しさ」は、どんな要素をもって、自分が美しいと感じているのかを分析してみることで、今感じている美しさが分かり、これから撮ろうとする美しさが見えてくるかも知れないと考えるのです。まるで自分探し・見つけのようです。これも写真へのモチベーションを高める1つの要素でもあるかのようです。

 「写真が上手くなりたい」は、撮影技術的なものもありますが、撮影する時の「印象」をどう反映(フレーミングや現像)させ、どう現像するかというのもあるかと思います。また、シャッターを切らせる「感性」の範疇にある心の眼も必要でしょう。それらが上手く高まってかみ合っていくようなところに「上手く」が達成されていくように思います。写真表現は、撮す前から撮した後まで続き、完成写真として結実していくものだと思っています。しかも、その中で見えてくる課題が次の写真表現の種子となるかも知れないのです。

  ・カメラ設定で、ある程度見た目に近い撮影できる。
        これはホワイトバランスをケルビン値でやると、もっとも近くなります。 
  ・フレーミングや構図を工夫し、印象が強まるように撮影できる。
     これは、多くの写真、それもプロの写真がいいかもしれません。
  ・印象が強まるようなレンズを選び撮影できる(レンズ味の活用)
                      ※これは機材選びで費用もかかりますので、私はなしです。
  ・同じ被写体でも、焦点距離やアングルを変えて撮影できる。  
  ・現像で、印象を強めた調整ができる。(RAW現像ソフトの機能を理解、活用できる)
  ・多くの写真を見る。
  ・写真について考える時間をつくる。
  ・自分の写真をSNSなどで公表し、見てもらう。
  ・そして、プリントアウトへ。これもまた新たな技術領域かと。機種と印刷用紙選びで躊躇している今。おそらく、エプソンの顔料系で、アート紙系でしょうか。このあたりは、プロ、ハイエンドアマチュア並に背を伸ばそうかとおもいます。

 
 
 

気まぐれな青空

やさしの雪丘s

 やさしの雪丘 やや紫色の雪原に。降雪から青空が見えだして、美瑛北方面に移動して撮影。

 降雪からの青空。希望の光を見るような感じなので嬉しいのですが、北の方角で、日没方角ではありませんでした。降雪のこの日はあえて午後2時頃から日没にも期待して出かけたので、まあまあ、これでよしとしなければなりませんね。

 青空を中央に配した写真はPHOTOHITOに投稿しました。これが青空への喜びを表したものといえます。青空を中央に配して、雪原はややコントラストを高めたものです。今回ここに投稿したのは、除雪機で飛ばされたような雪の凸凹をいれて、曇りとは違った陰影が見えたので、雪面を柔らかく処理してみました。その分、青空部分が上に位置し、更に空・雲部分をカット(16:9)しました。何を主役にするかで、フレーミングをかえているということにもなります。撮影時は、通常4:3の画面アスペクト比で撮影しますが、状況によっては、16:9を意識して撮ることもあります。

 16:9の画面比は最近のパソコンやTVの画面アスペクト比でもありますので、画面一杯に迫力や奥行きのある画像を見ることができる特質があると感じます。
 印刷の場合は、紙サイズの関係で3:2、4:3の方がややいい(紙にあったアスペクト比がない)ということになります。そして、写真印刷専用サイズL、2L=1.42:1)だと、3:2の場合は左右が切られますし、4:3だと上下が少し切られるようです。できるだけ切られないでプリントしたい場合は、3:2の場合はLW、KGサイズ、4:3の場合は、DS,DKGといったサイズが無難(完全ではない)かもしれません。
 A版やB版といった印刷用紙の場合は、それらの比が約1.41:1となるので、多分、 似たようなことになると思います。日常的には、このサイズは印刷していません。 実は‥まだ、写真専用プリンターの購入を渋っています。大型机、色評価用蛍光管、部屋の除湿器等の購入、部屋の移動があるからです。また、なによりも、この部屋に引きこもり状態になりそうな感じです。これにはクレームがつきそうです。
 
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