PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

写真についての個人的なメモです!

光を追って

 期待した濃霧も曇り空の中では、光は弱く平板な感じの光景、いや景色となります。頼みの綱は、雲間からの光です。この日は濃霧注意報で、予報は晴れでしたが、空一面の雲に薄い霧の発生でした。しばらくは雲の変化を見ていたのですが、別の場所への移動中に赤い光芒も見られましたが、直ぐに消えてしまいました。次の場所でもしばらく待っていましたが、細かい雨も降ってくるような状況でした。

 そして、遙か遠くの丘の辺りがうっすらと赤味を帯びて、雨が降っているのを見ました。

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  それがこれです。妙な形の明るさがありますが、モノクロ現像でようやく捉えたものです。ここだけが明るいといった感じの光景です。確かに雨が降っているのも確認できます。モノクロでは粒子の粗さも指定ができるので、少々荒目にしました。やや弱めの光の降臨といった感じです。

 この後も変化なく、少し早いキツネ狙いに移動しました。そして、その途中で撮ったのが下の写真です。

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 緩やかな丘に雲間からの光が差した光景です。これもほんの3,40秒のことでした。最初に見つけたときは画面の右の刈られた麦畑だけが明るい状態で、停車し直ぐに撮影を開始した中の1枚です。
 このような時は、例の新しい雲台(3代目)が実に役立ちます。車からカメラと三脚を持ち出してカメラを設置するまで10秒以内で撮影体制に入れます。望遠の三脚台もアルカスイス製のものにも変えたのが正解です。この光もやがて消えてから、キツネ狙いとなって、2匹のキツネに出会いました。  

no mist  霧のない朝

 霧の発生がない。真夏日が2週間以上も続くと、霧も早々に霧散してしまうのでしょう。そんな時、「光と影」を追ってみました。

  丘の良さは、日の出後でも北斜面や南斜面では光と影の演出が終わってはいません。北斜面だと、直射日光が全てを照らし切らずに明暗差のある写真が撮れます。また、南斜面では林などの影が長くて、これもまた明暗差のある写真となります。

 まずは南斜面から。

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 左側にある林の影と遠景の林が横vの字を作っています。

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 これも写真の後ろ側にある丘上の林が影を作っていて、直射日光の当たった麦が印象的になった感じがします。


 次は北斜面です。
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  太陽の高度によって北斜面の凹凸に明暗差が出ています。

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 逆光で東寄りの北斜面です。明暗差でできる麦畑がドラマチックです。

 こうした「光と影」の時間は日の出後、最大で2〜3時間以内でしょうか。後は夕陽の時間帯となります。





スポットライトを追って

光彩

 スリット状の雲間からの光で、美瑛の美馬牛小の三角塔などが浮かび上がる。

 クリアーな空より、雲のある空は面白いものです。木や林の上にポカンと浮かぶのも絵になりますし(フォトジェニックです)、雲それ自体も何かの形に似ていればそれでもいいものです。そして、光芒が出るような雲模様であれば、光や雲の影が地上を動くのも面白いです。
 今回の写真は、日の出過ぎにスリット状になった雲間からの帯状の光が、写真遠景の山からこちらに動いてきたところを撮影したものです。そして、この後、私を照らして東へと動いて行きました。もちろん、その様子も撮影しましたが、こうした移動が2度ほど繰り返し、光が頭上を通って行くのも初体験でした。

 こうしたスポットライトのように地上を照らす光は、風と雲の変化によってどこに出るかは分からないことが多いものです。それが、例えばクリスマスツリーを照らすというのは、全くの偶然かもしれませんが、四方あるいは一方向に開けた小高い丘にいれば、少し離れたところで起きていても望遠レンズで捉える確率が高くなると思います。この日は、風が弱くて雲も極めてゆっくりと動いていたために、小高いところへ移動できたのがラッキーだったと思っています。時々空を見て、雲から風向きや速さなどを確認することが大切だと思っています。
   

春の光

春光

 ダム湖の対岸 白樺の木に光がさす
 木々の映り込みを期待して3度目の訪問でしたが、やはり風があって小さな波がたっていました。
太陽の位置も高くなりましたが、数本の木々にちょうどよい光が差していて、木だけ撮そうかと思っていたら、水面部分に光る波がきたので、この構図としました。

 ダム付近の緑も濃くなり、鳥たちの声も聞かれる5月中旬です。ここのダムは岩を使ってせき止めたような構造(ロックフィル)で、映り込み撮影は、小さな駐車スペースと、ダムの上からとなります。
 波でキラキラと水面が輝きますので、マイナスの露出補正となります。望遠系のレンズでも、ISO感度を200、対岸は山となっているので、絞りはそんなに絞らなくてもいいことになるので、手持ちで撮影してみました。 
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