本当に久しぶりの水面撮影です。太陽も見え隠れしていましたのでPLフィルターを使いました。
いわゆる偏光フィルターなので、水面等の光の反射を調整するので、水面が輝くような状態から、暗くなる状態までを調整しながら使いました。
今回は池の睡蓮と落ち葉の撮影で使用しました。元画像は次のものです。反射を抑えたために、紅葉の色がよくでています。睡蓮の葉もいい色になったかと思います。しかしながら、水面の光の反射が少なくなったために、浅い池底に沈んだ葉や泥なども見えてイマイチの写真となりました。
これではせっかくの水面に浮かぶ紅葉の色も台無しです。これらを主役にするには背景を暗くするしかありません。黒レベル、シャドウ、そして、露出補正、はたまた、白レベルやハイライト等で、背景を暗くしながら、紅葉や睡蓮の葉も暗くならないようにしていきました。
相当に暗くなったようですが、全体的に暗くなって紅葉の赤も睡蓮の緑も暗い感じになります。
そこで、主役となる、葉一つ一つを補正ブラシで調整します。上の写真では右の睡蓮を少し調整してみました。明るさが少し戻っています。
さて、これでもまだ水中の葉が気になります。そうなると、補正ブラシしかありません。これで一気に消すものは消すというような補正を行いました。
小さなゴミのようなものを消しましたが、ついでに、画像右上の明るく光っている葉を消したり、暗くしました。まとまって落ち着いた感じになったかと思いますが、睡蓮の右上すぐの紅葉を暗くしたのはどうでしょうか。明るいままの方が、動きやリズムを作るのではないかとも思っています。
そして、作成したのが以下の写真です。暗くした部分の葉をもう少し増やし(トリミングの変更)、左にあるぱっきりと写った紅葉の左端をカットしました。木の葉は非常に鮮明なので、視線がすぐに行くことを考えると、まだ中途半端なカットでしょうか。
(と、あれこれと現像しながら、トリミングの変更も考えながらの現像です。画像下部分のピントのあっていない部分もどうしようかというのも課題でしょうか。)
今回は、補正・修正をかなりきつめに行いましたが、いかがでしょう。見たままに表現するというよりも、印象を強める方向での現像です。かなり見た目よりも変わりましたが、そもそもPLフィルター使用の段階で見たままではないこともありあり、許容範囲かと思います。また、こうした作業工程を示さなければ撮影者しかわからないことになります。
現像の学習として求める「見た目」や、リアル性を出すための「見た目」を大切にしながら、構図的にもより整理され、印象に残る「表現」への一歩でもあるかと思っています。写真である以上、ノンフィクションですが、印象を込めたフィクション的な要素も加えて、ノンフィクションにおける事実表現から、フィクションを加味してより真実、真理に近づけるような表現を行って行ければと思います。
次回も、この睡蓮の作品を紹介する予定でいます。
いわゆる偏光フィルターなので、水面等の光の反射を調整するので、水面が輝くような状態から、暗くなる状態までを調整しながら使いました。
今回は池の睡蓮と落ち葉の撮影で使用しました。元画像は次のものです。反射を抑えたために、紅葉の色がよくでています。睡蓮の葉もいい色になったかと思います。しかしながら、水面の光の反射が少なくなったために、浅い池底に沈んだ葉や泥なども見えてイマイチの写真となりました。
これではせっかくの水面に浮かぶ紅葉の色も台無しです。これらを主役にするには背景を暗くするしかありません。黒レベル、シャドウ、そして、露出補正、はたまた、白レベルやハイライト等で、背景を暗くしながら、紅葉や睡蓮の葉も暗くならないようにしていきました。
相当に暗くなったようですが、全体的に暗くなって紅葉の赤も睡蓮の緑も暗い感じになります。
そこで、主役となる、葉一つ一つを補正ブラシで調整します。上の写真では右の睡蓮を少し調整してみました。明るさが少し戻っています。
さて、これでもまだ水中の葉が気になります。そうなると、補正ブラシしかありません。これで一気に消すものは消すというような補正を行いました。
小さなゴミのようなものを消しましたが、ついでに、画像右上の明るく光っている葉を消したり、暗くしました。まとまって落ち着いた感じになったかと思いますが、睡蓮の右上すぐの紅葉を暗くしたのはどうでしょうか。明るいままの方が、動きやリズムを作るのではないかとも思っています。
そして、作成したのが以下の写真です。暗くした部分の葉をもう少し増やし(トリミングの変更)、左にあるぱっきりと写った紅葉の左端をカットしました。木の葉は非常に鮮明なので、視線がすぐに行くことを考えると、まだ中途半端なカットでしょうか。
(と、あれこれと現像しながら、トリミングの変更も考えながらの現像です。画像下部分のピントのあっていない部分もどうしようかというのも課題でしょうか。)
今回は、補正・修正をかなりきつめに行いましたが、いかがでしょう。見たままに表現するというよりも、印象を強める方向での現像です。かなり見た目よりも変わりましたが、そもそもPLフィルター使用の段階で見たままではないこともありあり、許容範囲かと思います。また、こうした作業工程を示さなければ撮影者しかわからないことになります。
現像の学習として求める「見た目」や、リアル性を出すための「見た目」を大切にしながら、構図的にもより整理され、印象に残る「表現」への一歩でもあるかと思っています。写真である以上、ノンフィクションですが、印象を込めたフィクション的な要素も加えて、ノンフィクションにおける事実表現から、フィクションを加味してより真実、真理に近づけるような表現を行って行ければと思います。
次回も、この睡蓮の作品を紹介する予定でいます。