PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

コロナ

写真についての個人的なメモです!

Melancholy

 コロナ禍で北海道も「まん防」から緊急事態宣言に移行しました。やや陽性者も減る傾向となっていますが、どうなることやらです。下グラフはNHK調べの「コロナ感染者数」からです。厚生労働省も相変わらず「感染者」と「新規陽性者」という2つの言葉を使っていますが、

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  厚生労働省も相変わらず「感染者」と「新規陽性者」という2つの言葉を使っています。下表がそれです。いわゆる累計となりますが、PCR検査での陽性率は7%程。陽性者のうちの重症の人の率は0.14%、
死亡者が15,939人で、PCR検査数から見ると1.1%で、入院治療等を要する人数から見ると6.9%となります。
 いわゆる致死率というのは、病気にかかった人の中でその病気で死亡した率らしいですが、マスコミでは感染者=陽性者なので、致死率は1.1%となります。最近、デルタ株で増えているようなマスメディアの感じなので、過去はひょっとして1%未満だったかもしれません。

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 致死率の高い疾病を調べてみましたが、YouTubeでありましたので、興味のある方は見てみてください。ここでは、インフルエンザや新型コロナウイルスが2%以上ありますし、日本にはないものもあるので、世界的な統計からのものだと思います。  https://www.youtube.com/watch?v=kmnqGVEA97o

 表題にあるメランコリーは憂鬱ですが、このコロナ禍で少しは希望らしきものもの感じるような写真ということで、他のSNSにアップしたものです。

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PCR検査陽性者と感染者 (PCR検査 メモ)

 1年を過ぎましたが、俗名の「野球肩」になってリハビリを続けています。肩の可動域が極めてせなくなり、肘を曲げると背中や後頭部にも届かず、当初は激痛が走りました。今は可動域も戻ってはきていますが、寝返りの際には痛みを感じることがあります。特に記憶するような原因もなく、ああ、老齢化か、と気長に完治をまっています‥‥

 コロナ禍もワクチン接種率との争いのような感じです。東京では若い人の感染が高いようで、高齢者が少ないようです。ウイルスも、以前は高齢者で、今回は若者をねらうような感じで、実にかしこいものと思いました。

 PCR検査で分かること

 NIH(アメリカ国立衛生研究所)にてウイルス学、ワクチン学の研究に携わったこともある医師の記事からの要約です。


PCR検査でわかるのは、ウイルスが「いる」か「いないか」だけ

 PCR検査での陽性とは、ウイルス遺伝子(新型コロナウイルスRNA)の断片が検出されたことで、「ウイルスが今いる」、あるいは、「少し前にいた痕跡がある」ということになります。

1=「ウイルスが生きているか」「死んでいるか」もわからない。                         

 ウイルスは「生物」ではないという考え方もあり、正式には「活性がある」との意味ですが、PCR検査では、ウイルスが生きていなくても、ウイルス遺伝子の一部が残っていれば陽性になる。

2=「ウイルスが細胞に感染しているかどうか」もわからない。

 PCR検査では、細胞に感染する前のただ体内に「いる」段階でも陽性、感染し細胞に侵入したあとのいずれの場合でも陽性になる。

3=「感染した人が発症しているかどうか」もわからない。

 PCR検査では、発症していてもしていなくても、ウイルス遺伝子の一部が残っていれば、ウイルスはいることになるので検査は陽性になります。

4=「陽性者が他人に感染させるかどうか」もわからない。

 たとえば、体内のウイルスが死んでおり、断片だけが残っている場合は他人に移すことはない。また、ウイルスが生きていても、その数が少なければ人にうつすことはできない。
 通常ウイルスが感染するためには、数百~数万以上のウイルス量が必要になる。しかし、PCR法は遺伝子を数百万~数億倍に増幅して調べる検査法なので、極端な話、体内に1個~数個のウイルスしかいない場合でも陽性になる場合がある。

5=ウイルスが「今、いるのか」「少し前にいた」のかも、わからない。

 一度感染すると、ウイルスの断片は鼻咽頭からは1~2週間、便からは1~2か月も検出されることがある。これらはあくまで遺伝子の断片です。


感染とは「生きたウイルス」が細胞内に入ることで、発症とは別

 いっぽうで、「ウイルスに感染している」とは、どのような状態かというと、感染しているとは、通常(生きた)ウイルスが細胞内に入ることを意味します。

 新型コロナウイルスは多くの場合、気道から感染。気道に生きたウイルスがいても、粘膜や粘液、さらにはウイルスを排出する気道細胞のブラシのような異物を排除する作用などが強ければ、排除され感染に至らない。

 これらは重要な自然免疫の作用の一つ。補足すると、自然免疫にはさらに白血球などの細胞が関係する免疫もあります。

 また、生きたウイルスが細胞内に入り、「感染」したとしても、その後に症状が出るかどうかはわかりません。細胞内に侵入しても、細胞の自浄作用などでウイルスの増殖を阻止する場合があります。また、感染細胞が少ない場合も症状としては出ません。これらの場合は発症しないことになる

 一般には、感染したが症状が出ない場合を「不顕性感染」、感染して症状が出る場合を「顕性感染」という。

 不顕性感染という言葉はよく使われますが、新型コロナウイルスでは、「ウイルスが気道にいるが感染する前の状態」と「感染してからも症状が出ない状態」の両方を不顕性感染とひとくくりにして使われていると思われる。理由は、これらの違いを区別できないから。

 不顕性感染では、通常症状が出ないまま(主に自然免疫系の働きで)治っていると考えられる。通常の感染症の場合、症状が出ない場合は感染しているかどうかわからないので、病院の受診も検査も薬の服用もしないことになる。

「発症」とは、症状を認める状態

 それに対して、顕性感染は感染し症状を認める状態なので、通常の感染症の場合、感染とはこの状態を指すことになる。この状態で病院を受診し検査を受けてはじめて「感染している」といわれる。では、新型コロナウイルス感染症の「発症」とはどのような状態でしょうか。

 新型コロナウイルス感染症が発症するとは、「病気として症状を認めること」をいう。当然ですが発症している人が、感染した患者となる。

 ウイルスに体内の細胞内に侵入(=感染)されてしまうと、隠れてしまったような状態となり、通常、免疫系はウイルスを見つけることができずにウイルスを排除できません。この感染してから症状を認めるまでの期間を潜伏期というが、この間は症状が出ない。

 症状が出るのは、ウイルスが細胞内で増殖し、感染した細胞を破壊するか血液などを介して全身に広がることにより生じる。


「検査陽性者」を「感染者」とすることが問題になる理由

 さて、ここからが、「検査の陽性者」を「感染者」とすることが、なぜ問題になるのかの説明ですが、まずは、一般的な風邪のケースをあげてみます。

 風邪とは、もちろん風邪の原因となるウイルスの感染により起こる病気です。寒い冬に、素っ裸で布団もかぶらずに寝てしまったら、よほど強靭な人でなければ、間違いなく風邪をひきます。では、冬に裸で寝たときだけ「偶然に」「運悪く」風邪のウイルスをもらっているのでしょうか? 

 そうではなく、風邪のウイルスには、裸で寝ようが普通に寝ようが、私たちは普段から常に接触しているのです。つまり、常にウイルスは気道上(のどや鼻)に「いる」のです。

 しかし、正常な免疫力がある場合には、風邪のウイルスに感染せずに発症もしません。風邪にかかったのは、冷えなどで免疫力が低下したことによるのです。つまり、通常の免疫力がある場合は気道にウイルスがいても全く発症しないのです。

 もし、ウイルスが「いる」状態(PCR検査陽性)を感染=病気としたら、風邪の場合は国民のほぼ全員が感染している、つまり風邪をひいているということになります。

 つまり「検査陽性=ウイルスの遺伝子の破片がある」ことだけでは「感染といってはいけない」のです。現在の日本では、「検査陽性数」=「感染者数」であり、ときには、「感染者数=発症数=患者数」としてひとくくりにされている場合が見られます。


 こうして読むと、大きな誤解をさせているマスコミなどが、インフォデミックの発信源だとわかります。しかし、問題はこれだけではないです。政治家も厚労省も医師会、TV出演医師もそれを黙認していることです。どちらにも何らかの目論見や忖度、目的があるはずなのです。
 こうなると、すごい力を持ったマスコミだと感じます。暴走している報道を誰も止める、注意喚起、牽制する者がいないということです。報道の自由とはいいながら、報道しない自由も大幅に使いながら、取捨選択し、同じようなことを繰り返し繰り返し流しています。

 こうした中で問題を提起するのは、市中の医師です。マスコミから外された学者です。そして、独自の取材をして大手マスコミに忖度しない一部の地方紙です。

コロナ変異株と陰謀論再燃

 2週間で変異すると言われるウイルスですが、コロナ禍も変異株が旧来のものに置き換わるという新しいステージにきたようです。さらに、インド株、さらにそれとイギリス株のミックスしたようなものとどんどんと変異しています。変異株が注目されるのは、感染力が高まるとか、毒性が増すということらしいです。

 一時期「N501Y」とか「E484K」などで呼んでいます。前者は明らかにイギリス型らしいですが、後者は調べられませんでしたが、系統はゲノム解析で国内で変異を起こしたものではなくて、海外からのものらしいです。
 この英数字の名称については、ウイルスの先端にあって人間の細胞に付着して侵入するスパイクタンパク質のある部分が変化したとことを表すそうです。「N501Y」で言えば、タンパク質のアミノ酸501番目がN(アスパラギン)がY(チロシン)に変異したということです。たった一箇所で?!と思うかもしれませんが、代表的なものを名称としたようです。この「N501Y」型ですが、三箇所に欠損したもの、570と681番目に変異があったものだそうです。

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 さて、武漢ウイルスの武漢病毒研究所からの漏洩説が再燃しているそうです。アメリカの大手新聞社を皮切りに、フェイスブックでもそうした陰謀論的な情報は削除されていたのが解除されたようです。親中派と呼ばれている米国民主党、バイデン大統領も情報機関に90日以内に報告をあげるように通達したとかも聞きます。米国のオバマ時代にコロナに関する研究が中止されたがそれを中国に委託研究させていただとか、2019年末の感染確認以前に研究所職員に感染があってその内容がリークされたことや、イギリスの研究機関での「人工的に手を加えた痕跡が見つかって、研究論文が発表される」ということなども、そのきっかけとされているらしいです。

 調査結果によっては、米中が最悪の関係にもなるかもしれないと言われています。しかし、正しい結果、しっかりした証拠があるのか、状況証拠なのかということでは、真相が公表されるかどうかは不明だろうと言います。政府による調査については「政治判断」があり真相は隠されることが考えられますので、その意味では政府機関外でのいままでの研究論文等の精査やこれからの新研究の発表があれば、公表せざるを得ない状況もできてくるのだと思います。

 政治判断となれば、極端な対立を避ける方向性で、しかも、真相は黒でも中国の暴走を避けつつ、外交の切り札として中国の覇権を(一応は)阻止する方向で進むのではと予想できます。さらに習近平体制を終わらせて次期政権に委譲することで、中国共産党内部の権力争いにも決着をつけながら、資本主義的な開放政策やインドシナ海や台湾への覇権行為を止める等などの国際協調路線への転換を約束させるなどで、新体制を求めるのではないかと思います。これが6月中旬のG7での議題の1つであろうとの推測です。

 香港問題やウイグルを人権問題としたりコロナ漏洩説の検証、更に英国艦隊が米国艦隊と合流してアジア(インドネシアや台湾、日本等)を訪問するといい、文武両面で中国に圧力をかけるのはさすがの感じがします。

 対して中国は、習近平が『毛沢東を超える』ような発言と政策を展開していることで、組織的には憲法改正による習近平の国家主席の「終身」化(改正以前は2期まで)を達成して、課題は国内や対外的な課題の解決ということになっているらしいです。つまり、英国から返還された香港の民主勢力への弾圧による本格支配、台湾合併、南シナ海の覇権、さらに、日本人が安心して漁ができない尖閣諸島の実効支配などをもくろんでいるとされています。

 こうした中共の動きに対して、与党さえ分裂気味で、ウイグル問題では〇明党が反対とのこと。野党は昨今の党首討論でも、コロナ対応やオリンピック開催といった直近の問題ばかり追求する始末で、国防・外交感覚、自由主義陣営感覚はまったくなしです。

北海道が「まん防」へ

 札幌も「まん防」決定です。本日の感染者は403人で初の400人越えです。
 人数だけではそうではなさそうですが、100万人単位に変換して他府県と比較するとかなりの数になるそうです。

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 北海道累計では

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(いずれも「陽性患者数」と言う不思議な言い方です)

 ところが、治療終了者(死亡も含む)を見ると、感染者よりも多くなっています。

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 その累計では、まだ治療中の方が3000人ほどいるのがわかります。

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 医療崩壊を防ぐと言うのが狙いかもしれませんが、いわゆる感染者数ばかりの報道で、治療終了者数を報道することはないようです。ワクチン前ですが、感染者よりも治療終了者数が上回っていれば少しは安心でしょうか。しかし、3000人程が入院、介護施設等での待機、宿泊施設や自宅療養だと思われますので、入院治療が長期化しないこと、待機組の早期入院治療も重要で、ワクチン接種が早急に行われることが望まれるところです。


 <いろいろな率> コロナ禍 北海道版(5月7日現在)

・陽性者率(PCR検査で陽性になる人)    7%
・患者率(陽性者の中で症状のある人)    9%
・重傷者率(患者の中で重傷になる人)  1.2%
・死亡者率(陽性者の中で死亡にいたる人)3.4% (死亡者累計 約900名)

 PCR検査では、100人中7人しか見つけられないと言う結果です。ひょっとしてそこに擬陽性がいるかもしれないのでより少なくなります。それより問題なのは偽陰性です。本当は陽性なのに陰性と結果がでる場合です。この場合は市中感染を広げることになります。むやみやたらに検査をして、安心した擬陰性者がコロナウイルスを広めるということです。

 次は患者率ですが、PCR検査陽性者の内、軽症や中症の症状の人は9%です。そして、重症者はPCR検査陽性者の内1.2%。そうなると、症状が出て患者となるのは陽性者の10%ほどです。これらの人は死亡する可能性はゼロではないですが、死亡者に入りません。
 そして、最後が死亡者率(致死率)で、これもPCR検査陽性者の内3.4%ということです。そうすれば、患者と死者を含めると13%以上がコロナ感染して患者となったり死亡する割合となるかもしれません。

 最後に全国版ですが年齢別のコロナ死亡者割合です。変異種が置き換わることで変わるかもしれませんが、圧倒的に70歳以上です。基礎疾患があったり、免疫機能も弱くなったりと、病気には弱い年代とも言えるでしょう。

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PCR検査陽性者と感染者 その前に

 連休での勤務もありそれ以外は自宅謹慎に努めています。コロナ関連のSNSも見ていますが、気晴らしにプライム・ビデオも。「シグナル」という番組が韓国版(元版)と日本版ででていますので、交互に見ています。ストーリーや演技等の比較も面白いかなということです。

 さて、周知していることですが、不思議な事実? 厚生労働省や県では検査結果を「陽性者」として発表しているのですが、マスコミでは「感染者」となっています。どこでどう変わったのかは探し出せないのですが、厚労省では「PCR検査陽性者は感染を確定するものではない」と言っているのですから間違いないことです。

 どうしても、何らかの目的があって読み替えしているとしか思えないのは私だけでしょうか。

 PCR検査の発明者

 PCR検査は、WHOが有効だとして推進してきました。この検査方法はキャリー・バンクス・マリス博士が開発して1987年に論文掲載され、1993年にはノーベル化学賞を授与されたそうです。単なる検査方法という意味ではなく、彼の発明は、生化学と分子生物学び中心的な技術で、ニューヨークタイムズは「生物学を2つの時代に分割する非常に独創的で重要なもの」と評しています。ノーベル賞受賞前は不遇な研究状況だったようです。この研究と受賞で一躍有名となりましたが、2019年8月に亡くなっています。生前には「PCR検査を感染症の診断に使ってはならない。使い方によっては誰でも犯人にすることができる」と講演会で繰り返し発表していたようです。

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 ドロステン教授
 さて、今回のコロナ騒動で一躍有名なのは、武漢の新型ウイルス向けにPCR検査を開発したドイツのドロステン教授です。2020年1月末にWHOで採用が決まったのが、論文が科学雑誌に掲載される前とか聞きますので、どんなコネクションがあったのかは不明です。さらに、12月末で中国での死者数わずか数人の時点で、ドロステン教授は新型コロナが世界的感染症になると予想し1ヶ月も満たない中で開発したらしいのです。この論文に対してドイツで感染症専門家や科学者らがコロナ調査委員会を組織し、検査の欠陥を告発し、撤回を求めているとのことです(大阪日日新聞電子版 2021年1月7日コラム)。

 発明者や今回の検査方法論文やWHO採用については、上記のような課題があります。さらに、「無症状者からも感性する」という論文もでたことで、自宅謹慎などが推奨されることにおいても、その元もドイツからの論文だそうです。


 (引用は大阪の松下医院HPから)

 ドイツからの論文を引用して無症状者からも感染すると言っています。無症状者からは効果的な感染予防策を取っていない人0.3%に感染が確認されたそうです。0.3%といえば1000人に3人です。感染予防策をとっていない濃厚接触とは、お互いにマスクを付けず1mほどの距離で15分以上同じ空間に居ると言うことです。15×1000÷60÷24=10.42となります。1000人の人と1mの近距離で15分ずつ一睡もせずに対面して10日頑張れば3人に感染させる計算です。3日半頑張れば1人に感染させます。今現在日本では人が集まる所でマスクを付けていない人を見ることはほぼありません。したがって無症状者からの感染確率は0(零)%です。
接触感染も0(零)%と考えてください。これは武漢からの報告ですが、無症状のPCR陽性者300人の自宅へ行き、100か所、合計30,000か所のサンプルをPCRで調べたところすべて陰性だったそうです。無症状者はその辺にウイルスを付けることは無いと言う事です。
 
 つまりは、無症状者の感染力はほぼゼロに近いということです。しかし、一時はとんでもない騒ぎでした。


 いろいろな疑問が残る中、コロナ禍も今は新しい段階で、「変異株」での増加が話題になっていますし、マスコミも盛んに騒ぎ立てています。

 一時期、中国からのトイレットペーパーがこなくなるとして買い占めが起こったり、予防に納豆がいいとか、うがい薬がいいとか、海外ではメタノールを飲むといいという噂が広がって死者も出したことがあります。さらに、感染源が中国であることから、アジア人排斥、人種差別的な暴行さえ起こっています。
 これは「インフォデミック」と呼ばれるものです。

 インフォデミック
 「情報の急速な伝染(Information Epidemic)」を短縮した造語で、2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した際に一部の専門家の間で使われ始めた言葉。その意味は「正しい情報と不確かな情報が混じり合い、人々の不安や恐怖をあおる形で増幅・拡散され、信頼すべき情報が見つけにくくなるある種の混乱状態」です。
 
 市民や国民の一部からこうしたインフォデミックが起こるのは致し方ないとしても、マスコミが公共の電波を利用して拡散しているとしたら一体誰が止められるのでしょうか。ネットに疎い高齢者はテレビが情報源です。芸能人やお笑いタレントをどんどん採用し、三面記事化させたワイドニュース番組で騒いでいるのです。

コロナワクチン価格!?

 昨年度末にYahooニュースにワクチン価格が出ていました。

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 まずはEU価格と非EU価格に差があります。また、EUから離脱した英国は価格が高くなっています。この表の中で、EU購入価格(ベルギー外相ツイート)とありますが、ツイートで漏らしてすぐに削除されたとのことです。価格公表は契約時の守秘義務違反だそうで、製薬会社が怒ったらしいです。従って、日本でも公表はされないということになりそうです。ちなみにアストラゼネカは「原価販売」を謳っているらしいですが、EU外では価格が異なりますので、疑わしいと言えば疑わしいです。他のワクチンも相対的には879円から3932円と価格差があります。仮に高い方の3000円として1.3億人分の2倍となると、薬代だけで7800億円です。ワクチンにしても移送費(陸路、空路)、保管、冷却装置購入維持費などがかかりますから、日本のコロナ対策のための総額307兆8千億円(国家予算の約3倍)の一部から出されるのでしょう。
 (ちなみに中国製のワクチンの価格は、BBC情報で1回約6400円。中国で6億人が月収15000円というのですから、その接種価格がいかに高いことがわかります。)
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 世界には、自国で開発したワクチンを無償提供する国があるそうです。すでに69の発展途上国に配給されていて、冬季オリンピックを開催することからIOCにも無償提供を申し出ているとのこと。日本では使わないと言っていますが、南米のある国では政府高官が内緒でその国のワクチンを接種していて問題になったらしいです。この無償提供する国の北にある大国でもワクチンを使った外交が行われているそうですし、人口100人当たり99人接種という最も接種率が高い国も、高値で購入し余ったワクチンでワクチン外交を行っていると聞きます。そうなれば、日本は「ワクチン開発、ワクチン外交では敗戦国」だという酷評もあるくらいです。先進国では、それこそ国民を守るのは「国防」問題ですから、コロナ以前にも開発と確保に努めたようです。国防というと、すぐに軍事だと歪曲するのが日本ですから、少なくても国会議員さんにはそうした危機意識を共有してもらいたいです。

 コロナワクチンについても他力本願から自力へと、ワクチン開発が進むことを願って止みませんし、これから数年先以降の未知のウイルス対策にも備えてもらう開発技術の向上が必要です。

コロナ禍 ペスト 北里柴三郎

 4/5のフェイスブック「感染症情報センター」の通知によると、コロナによる死亡者が全世界で245万人ほどになったとのことです。
 過去の疫病等による死者数を見てみると、

1位 ペスト・黒死病 1347〜1351年  2億人 (ヨーロッパの人口の1/3が死亡)
2位 天然痘     1520年    5600万人
3位 スペインかぜ  1918〜1919年 4、5000万人
4位 ペスト・東ローマ帝国時代 541〜542年 3〜5000万人
5位 エイズ                 1981〜現在  2500〜3500万人
              ※ここ直近では年間180万人が感染し、100万人が死亡している。
6位 ペスト・19世中国とインド 1855年 1200万人
7位 ペスト・ローマ帝国 165〜180年 500万人
8位 ペスト・17世紀  1600年 300万人
9位 アジアかぜ 1957〜1958年  110万人

 ペストと北里柴三郎 
 これでみると、ペスト流行が千数百年も人類を悩ましてきたのがわかります。そして、これが細菌であることを発見したのが日本の北里柴三郎です(もう1人いますが、論文発表は北里が1週間早い)。しかし、その後に紆余曲折があって、1894年に香港で発見したあと(日露戦争の10年前)、1897年にはベニスの万国衛生会議で認められながらも、いろいろな論争が時折ありながら忘れ去られたようです。そのために、1967年にはペスト菌の分類が再編成された際に、もう1人の学者の名がついた学名になり、北里の名はつかなかったということになります。
 
 しかし、アメリカの2名の学者が北里の過去の膨大な論文、資料を精査し、北里の研究と論文は正しいと1976年に発表されたことで、ペスト菌発見者として認めらたという経緯があります。発見から実に82年後に功績が世界に認められたことになります。北里はすでに1931年に亡くなっていました。国内では北里研究所や慶應大学を創設して、日本の医学や教育に貢献しています。
 
 さて、今のコロナは、この表でいくと第9位に入りそうですが、変異株の出現や流行なども考えるとまだ増えそうだと言われています。
 3位になるスペインかぜですが、当時の日本では感染者数2380万人で、死亡者は39万人。致死率は1.63%。アジアかぜでは、日本65万人感染で、死者6700人で、死亡率1%です。今のコロナは4/5現在で死亡率1.9%ですから、スペインかぜよりも高い死亡率となります。今後、ワクチン接種が始まれば、重篤化率が低くなり、死亡者数が減ると率も下がるのではないでしょうか。

コロナ 世界的に見て

 年度が開けてもコロナ禍は深刻になっているようです。変異株の流行でしょうか。案の定、世界ではコロナパストートのようなことが広がりつつあり、日本では慎重な導入を検討中とのことです。国際的には政治の世界ではどうにかして経済活動を動かさなければならないという動きでもあります。接種をしたという証明やPCR検査をした結果なども無料アプリですぐに提示できるという流れが多いようです。それを提示すればスポーツ観戦や国際的移動などを可能にしようということに使われるようです。日本では健康上で接種できない人や16歳以下への差別的な扱いにならないかと懸念しているようで、国際的な流れからは遅れをとるとの批判もあります。

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 この表は2021年1月現在のもの。アメリカを筆頭にほぼ先進国、南米大陸も3桁、4桁の死亡率です。感染者数についてはその実施率が違い参考にはなりませんが、このパンデミック時期ですので、死亡の際はPCR検査が行われているようで、コロナ死亡者数や100万人当たりの死亡率は精度が高いと思われます。日本は人口が億を超えているにもかからわらす100万人当たり2桁の数値です(1億を超えるのは世界で12、3ケ国です)。何と素晴らしい国が日本です。その原因を色々と考えているようですが、以前に東アジアでは似たようなものが過去に流行っていて免疫ができているのだとか、日本では家庭内では靴を脱いで上がりますし、マスクにしろ衛生習慣が高い、BCG接種にも関係があるのではと考えられています。

 ですので、よくやっているというのが日本です。政治がいいのか、それよりも民意が高いのか。政府に欧米のような人権を制限するような権限がないので、民意が高いとしか言いようがありません。それも地方でしょうか。まだ、地域との結びつきの多く、他者との共存や信頼性の高い、しかも、自制心、共存性の高い意識のある地方に死者数が少ないのはこの理由でしょうか。
 
 北海道ではいち早く緊急事態を今の知事が発令しましたが、それは感染者数の人口比率が高いということで判断したのであって、単なる感染者数ではないのです。問題は人口比率でのみ比較ができるということであって、人数のみで多い少ないは無意味です。そもそもPCR実施数でさえ違うのですから、何を公正な根拠として感染者数のみを強調するTVの真意がわかりません。良く言えば怠慢ですし、悪く言えば情報操作です。「ニュース」というのは事実であるかもしれませんが、今の現状では真実ではないと思うのです。ニュースは「話題性」であって、「真実性」ではないのです。

 極端な言い方ですが、今のTVはピカソの絵と同じです。見た目は派手(ニュース性)ですが写実性はなく抽象的です。TVは「一喜一憂」で視聴率を高めることが最優先のように思えてならないのです。ですから、コマーシャルが入って無料で見ることができるのです。
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