PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

キャリブレーション

写真についての個人的なメモです!

キャリブレーション

 Lightroomでの現像もパソコンのディスプレーが重要です。現像の主はiMacですが、風景以外の家族写真や旅行等はWin10で行っています。以前に思い切ってDATACOLARのアルミケースに入ったものを買ったのですが、iMacのOSをバージョンアップ(とは言ってもCatalinaへ)してしまったところ、Win10で使えるものが全くダメになってしまいました。バージョン・ダウンも面倒でそのままにしていたところ、アップする画像の色が微妙に違うのに気付きました。これも雪の白系の現像でわかったことです。
 
 とりあえずはディスプレーのみと、Spyder X Proを購入しました。新型はレンズらしきものも付いていてなかなか高級感のあるものでした。取説もなくアプリのダウンロードの説明のみで、機器のシリアルを入れてからやっとアプリのアクティベーションができました。


 さっそくキャリブレーションをしましたが、以前の物よりも早く調整が終わった感じがしました。調整前のと比べると「青味がかって」いました。そうなると肉眼で見ると以前よりも「赤味」がかかっているように見えてしまいます。
 iMacの5Kですが、Winに比べてOS上で色管理を行っているということで購入したのですが、数ヶ月も経つと変化するものなのですね。
 さて、Win10の方のディスプレーですが、輝度が弱くなって買い換え時期かと思っているのですが‥。

モニター・キャリブレーション その2

雪原2017-8 copy

 青いストライプ 長い影ができる朝 
 日の出時だと少し赤みを帯びますが,少し経つとこのような光景となります。この日は,乾燥していてダイヤモンドダストも霧氷もダメでしたが,影を追ってきました。

 前回はソフトウェア・キャリブレーションでした。今回は,もう一つの方式です。


 もう一つの方式は,ハードウェア・キャリブレーションと呼ばれるものです。これは,モニター内を直接制御するために階調もそこなわれることがありません。これには,専用のモニター(カラーマネジメント対応モニター)が必要となりますし,これも専用のソフトウェアとセンサーを使います。もっと高価なものになると,センサーが内蔵されていて,自動的にキャリブレーションを行うものもあります。これらは,いわゆるプロ用,ハイアマチュア用となります。安めの価格にしても,モニター5万円以上,ソフトと外部機器で4万円以上となります。プロ用となると20万円もします。

 しかし,やはりこの方式はモニター内部システムから補正するので,ソフトウェア・キャリブレーションよりも色などの精度が高いですし,時間が時間が短いのが特長です。


 個人的には,先にキャリブレーション・ソフトとセンサーを購入し,Winデスクトップ・モニターやMac Book Proをキャリブレーションしてきました。デスクトップのモニターも古く検討したのですが,PC自体も最新のものにということで悩み,Macの5Kを購入して今に至ります。これもキャリブレーションして,さらに,Win用のモニターをキャリブレーションして,デュアルモニターで使用しています。しかし,このWin用が古くて微調整してもiMacには合わないので,いろいろと調べているわけです。


 キャリブレーションをして正しい色をだすには,やはり「カラーマネジメント対応モニター」と呼ばれるものが安心ですが,今使っているインチ数からすると,24インチ以上となると10万円近くなってしまうのが悩みどころです。

 

 さて,今まで使っているPCとモニターを生かすには,まずは,先ずキャリブレーションのソフトとセンサーの導入からどうでしょうか。

 印刷用に調整できませんが,Web用であれば,X-Rite社の「ColorMunki Smile」が一番安いでしょうか。キャリブレーションソフトもついています。もう一つはDatorcolor社の「Spyder Express」です。それぞれの会社からは数種類ほどだしていますが,価格に応じて汎用性(印刷用設定,環境光測定)とともに精度が高くなります。印刷もと考えるならば,より高価なものとなるかもしれません。

色空間 2 ICCプロファイル


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 新年初稿ですが、また,難しい言葉がでてきました。
 前回は,一般的な色空間としてsRGBを紹介しました。そして,なおかつ,メーカーあるいは機器ごとにバラツキがあると書きました。そこで,そうした違いを調整するのが「カラーマネジメント」ということになります。

 そして,実際には「ICCプロファイル」という色の証明書的なデータがキーとなっています。 

 <写真データがモニターに表示されるまで>は、下記のようなことが行われているようです。

1 写真データとともに写真のICCプロファイルを,画像処理ソフトで読み込み判別する。
2 モニターのICCプロファイルを,画像処理ソフトで読み取り判別する。
3 写真データとモニターの双方のICCプロファイルから,適切な色になるように変換して,モニターに表示する。

 このような処理を行って初めてモニターに正しい写真の画像が表示されています。

 従って,写真データにICCプロファイルが含まれていること,モニターが正しい色を表示するICCプロファイルをもっていること,そして,画像処理ソフトがそれらのICCをプロファイルを判別して変換するカラーマネジメント・システムをもっていることが重要となります。

 この点で,MacのPCは、OSの中にこのカラーマネジメント・システムがあるので,Mac用のソフトはICCプロファイルを気にしなくても正しい色を表示できるようになっています。MacでのWebブラウザやFindでは同じ色を表示しますし,その他のソフトも同じ色を表示します。昔、有名だった道内のゲームソフトの会社に行ったことがありますが、画像作成、プログラミングも全てMacで、隅っこにあった1台のWinは、販売用での動作確認ということでショックを受けたことがあります。昔から、色の再現にこだわっていたということになりますし、大学の先生方もMacということでは、各種資料の色再現が重要であるということになるのかと思っています。

 <ブラウザの話>

 Web上の写真をよく閲覧しますが、使用するブラウザで少しずつ色が違うことをご存知でしょうか。
 WInではIE、最近のEdgeがありますし、MacにはSafariです。サードパーティでは、Google Chrome,FireFoxなどがあります。色の再現性ではどれがいいのでしょうか。また、モニターをカラーマネジメントして正しい色の出るICCプロファイルを作って自動的に読み取ってくれるのがいいですね。

 私のMacには,3つのブラウザがあります。Safariはモニターシャリブレーション後のICCカラープロファイルを自動的に読み込みます。そして、Google Chromeは、Win時代からの様々なサイトデータがあるので手放せない状況ですが、一般的なsRGBのICCプロファイルを読み込み、修正もできないことから正しい色にはなりません。
 もう一つのブラウザであるFireFoxは,少し面倒ですが、所定のICCプロファイルを読み込ませるように修正ができるので,正しい色を表示できるということになっています。

 ちなみに,最近のWinのブラウザは分かりませんが、昔から色面では評判が良くありませんので,FireFoxを使っているということになります。

 まとめ  このように、ICCプロファイルは、写真画像の入力からモニター表示、あるいは印刷出力を行うフリンターやソフトウェアに対して色の情報を正しく受け渡して,変換する役割を担う、つまり色の互換性を保つために重要なものです。

 さらに。
 ここで一番重要なのは、モニターのカラーマネジメントです。撮影した写真を見るにも、現像にもモニターを使いますので、このモニターが正しい色を出すか出さないかが分かれ道となります。

 定期的に正しい色を出しているのかをチェックし、その誤差を修正してやることが大切となります。それがキャリブレーションであり、専用のソフトと機器を使って、正しい色が出るICCプロファイルを作りPCに保存します。PC電源ON時にそれを読み込んで、正しい色が出るようにモニターを制御していくことになります。
 
    

キャリブレーション モニター環境

Image1

 燃えるような夕焼けと夕陽の木 同じ写真を3つのモニターでだして,キャプチャーしたものです。
違いがありますね。上は雪面が紫ですね。夕焼けもそれぞれに赤さが違います。皆さんのモニターでは,どのようにみえるのでしょうか。

 さて,今回は,新購入のiMac,マザーボートとCPU交換のWinとなり,1台しかのらないパソコンディスクも長いテーブルとの交換が必要となりました。まだ,移動は行っていませんが,MacBookProも載せることになると,3つのモニターが同時に見える 環境となることから,キャリブレーションの件をメモっておきます。

 ウエブでの写真はPC等のモニターで見ますが,PCに何もしなければ,みなさんが同じ色彩,明暗で見るということはありません。モニターでは,白く見える色温度と明るさを設定して出荷しているのですが,時間の経過とともに,赤味がついたり暗くなってきます。また,大量生産なので個体差もあるとのことです。新品もメーカーによっては,きれいに見えるということで青味がかったものもあるようです(テレビも同じ)。折角,苦労して現像調整をしたのに残念な感じですし,作者の描いた写真が(厳密に)見られないということになります。


 そして,これを防ぐのが,「(モニター)キャリブレーション」ということです。このためには,専用のソフトとモニターの色温度や明るさを測定するセンサーが必要となります。また,出費ですね。ノートPCやモニター一体型では別途購入となります。デスクトップ型でモニターが別の場合は,多くの出費となりますが,キャリブレーション内蔵のモニター購入が最適だと思います。


 私は,Datacolor社のSpyderを購入してキャリブレーションを行っています。価格的には中位ほどのものです。実際は,CDソフトを入れて,画面の指示通りに,センサーをモニター中央にぶら下げたりすれば,あとは自動的に修正し,そのデータに名前をつけると,次回起動の際にそのデータ(モニタプロファイル)を自動的に読み込んでくれます。また,一定期間放置しておくと,「キャリブレーションしてください」の旨の表示もでてきます。どのくらいの期間かは不明ですが,200〜300時間毎には必要らしいです。ちなみに,色温度は6500k,輝度は100cc/cm2,ガンマ2.2が推奨値だそうです。そして,プリントする場合は,商業印刷で色温度5000k,輝度80cc,ガンマは同じだそうです。そうなると,自家製印刷の「写真」となると…。どこかに書いてあった5500kとのことです。プリントアウトの際は,商業用は3原色ですが,自家用となると6〜9色なので,この違いがでてくるのでしょうね。 

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