「最悪のシナリオ」は、全くあり得ないでしょうか。大国のエゴ、欧米の歴史からは、あり得る確率が高いように思えます。ご親切に国内干渉である日本の「歴史認識の日本の誤り」は、対隣国であるばかりではなく、欧米にもあると思うのです。

<国民の見抜く力、考える力>

  やはり、政治家のウソを見抜き、そこから引きづり降ろすような智恵をもたなければ、誤った政治家のいる国民は不幸になるのです。日常から日本でもマスコミを筆頭に情報戦をしかけているのでしょう。もちろん敵対する仮想敵国にしても、日本人の政治家や官僚、企業、言論の自由を盾にするマスコミなどをも抱き込んで、情報戦をしかけ続けているのです。ひょっとして、あのコメンテーターや芸能人も彼らの使い走りなのもしれません。

 日本〇〇士協会の抗議表明もよく読めば、国連憲章をまずだし、次に例の採択決議の多さを言い、国際人道法、最後には基本的人権、社会正義をかざしている教条的なもののようである。いかにも国の難関試験を取った〇〇の専門家という自負が感じられるもの。中にはさすがリベラル派を自負するのか、日本の核武装化の一部の意見をも封殺すようなものまである抗議です。〇〇士協会の名称がなければ、どこかの政党のようです。しかも、全17行声明中、重要かつ「ウクライナ国民の生命・安全・自由」に対しては「深く憂慮する」で終わっていますし、この文面の段落のある行はたったの3行です。ウクライナ市民に寄り添っているのは形式的にもみえます。これまた不思議。経団連会長が、犠牲者を悼む言葉からはじめたのは極めて常識的でもあり、温情的な組み立てかたです。JA発行新聞のものは、人命の尊さを過去の戦争と原爆という歴史から語り、侵攻反対、即時停戦を訴えています。よっぽど心に響きます。(これはいずれ、紹介します)

 前にも、プーチンの交渉ぶりはきわめて冷静であるといったのも、あの顔から発せられる言葉は情報戦の一部であり、ウソも誇張も含めて巧みであるととのこと。実は隣国も使う、悪の論理のしたたかさです。それは、対アメリカの約束の反故・罠、EUやNATOの反逆があったのが原因かもしれないということです。勿論、それでロシアの侵攻が正当化される訳ではないのですが、国民を抜きにした政治がまかり通ってきているわけです。

 さて、世界中の情報戦でみらる構図は、いたって簡単で「ウクライナ=善」「ロシア=悪」という二極化で、明解です。この情報戦ということで、Webで顔をだして説明しているある方々は、こうした当事者としての言い分はもちろん、世界でもそうした分かり易さで国際世論を二極化させるのも問題がある。そうした勢力があって、それがマスコミを動かして拍車をかけさせているとの指摘があります。そこで何が悲劇かというと、敗れて被害を被った国民・市民が、敗戦後もかなりの期間にわたって世界中の差別にあうということだと言います。これがまた、次の争いを生むのではないかと言うことです。

 ここからは私見です。戦争の当事者は政治家、政府関係者、追加して、それを支える頭脳的、思想的立場の人たちです。軍隊はそれに従っているだけです。戦争に勝つことを喜ぶ国民ではなく、平和の到来の兆しと未来に喜ぶ国民を育てなければなりません。他の国においてもです。

 そうであるためには、やはり歴史の教訓というものを多くの国の国民が支持し、共通認識できる機関を通して、創り上げていくことが必要だと思うのです。世界の義務教育の教科書も分析し、その国の欠陥をも暴きながら、いわゆる決めつけの主義主張の思想を排除してでもです。世界の戦争の史実から、平和を差し示す歴史を共同で作りあげ、世界宣言とするのです。「未来への歴史認識規定」とでも名称すればいいでしょうか。その力が今の国連にあるかどうかは、期待薄です。さらに、世界といっても共産主義は、歴史観を変えないでしょうし、妨害してくるでしょうか。まさしく至難な、ひょっとして夢のようなことかもしれません。国際的なNPOでしか‥‥とも思いますが。

 しかし、各国の国民の共通の願いである、戦争をなくし、平和でありつづける方法、仮説、原則はあるはずです。戦争は、各国政府の歴史認識の違いをあたかも善として、それを教育という国策によって、さらにメディアによって、悪の種が再生産されているのではないかと思うのです。破壊された文明や文化もあります。あの国はよくないという教育や、自分の国は過去にとんでもない悪いことをしたとして自国を卑下するような卑屈な国…ではなく、悪いこともしたし、あったが、それを受け止め、他国を過去においての罪を非難し攻撃することなく、誇りある国、未来ある平和の世界に向けて歴史観のある教育でしかなしえないと思います。たしかにたやすいことではありません。教育が行き渡るには数十年かかるかもしれませんが、値のある目標だと思うのです。環境問題もまた、ひょっとしてジェンダー
問題も、それらを覆い隠す手段として、利用されているのかもしれません。

 始めから国際的ではなくても、多くの国の国内で、平和への道しるべをしめす歴史敵教訓をつくり出し、世論へと高める大きな運動へと高めることが重要かと思います。そうして、国際的な組織をつくって、義務教育における教育を実施させていく、未来の平和に向けての情報戦に進んでいくのが1つの方法かとも思います。ただ、平和を叫ぶ、戦争に反対するというデモではなく、政府に情報戦を挑んでいくのです。

 夢みたいな話ですが‥‥。日本の歴史学者、国際政治学者、教育者、専門家、評論家などが、過去の戦争を分析して、それを防止する仮説を見いだすことは可能だと思うのです。