雪原2017-18

 冬の親子の木 
  この雪原の雪塊は除雪のせいでしょうか。
 これもかなり白には近づけたのですが,本当はもっと明るくまぶしいほどの光の白さです。全体があかるいと雪の白さも半減するようで,雲間からの光と影による比較での「雪の白さ・輝き」を表現する方がベターかなと思っています。


 手順を1つ抜かしました?!

 <手順7 「色温度」を調整して色彩をある程度決める>

 手順6で,露出の明暗(全体,部分)が決まりましたので,次からは色彩の調整となります。

 今回の「色温度」と次回の「色かぶり」の補正となりますが,これらを一般的にはホワイトバランス調整といいます。まずは,「色温度」と「色かぶり補正」のスライダーを操作し、目的の色に近づけていきます。
 色温度を下げる,つまりスライダーを左にしていくとブルー(寒色)に、色温度を上げる,スライダーを右にしていくとイエロー(暖色)に画像全体が変化していきます。


 ここで色調をまず補正するのですが、色調補正は肉眼で見たままにするのが正しいとは限らないということです。表現の1つとして,あえて寒色にすることでクールなイメージにすることもありますし、その逆に暖色にすることで暖かみのある色調にすることもあります。


 しかし,まずはホワイトバランスの言葉通り、白を白く見せるよう,色かぶりをなくす方向で色調補正を練習することが大切かと思います。色調補正はRAW現像でもかなり難しい作業ですので、最初にブルーとイエローの間を動かして,ある程度近づけばいいのではないかと思います。


 ちなみに,スポイトの形をした「ホワイトバランスツール」で無彩色の部分をクリックすると,一発でホワイトバランスが補正されるので非常に手早く色調補正が行えますが、これはあくまでも,現像ソフトが指定する色ですから、正しく補正されるとは限らないと思いますま。「ホワイトバランスツール」は、急いでいる場合やグレーカードを写し込んだ状態で大量の画像を一括して補正したい場合などには非常に有効なツールですから、ケースバイケースで使用することをお勧めします。手動微調整する場合でも、まずはホワイトバランスツールを使用してある程度ざっくり合わせてから,細かい色調補正を行うというのも一つの方法かもしれません。

 北海道在住として冬はまさにこのホワイトバランスとの戦い?かもしれません。
 以前にも書いたように,「雪=白」でない時もあるからです。さらにややこしいのは,同じような雪原でも凹凸や起伏,さらに太陽の位置関係とレンズの周辺光量によっても,部分的に異なる場合があるからです。一律なホワイトバランス補正では上手くいかないこともあります。部分補正とはいっても補正ブラシを多用すると,現像ソフトのLightroomの動きも悪くなってくるという,よくないオマケまでついてきます。