



直接的には,過日の東川写真塾講師の上富良野在住のプロ写真家の高橋真澄氏のお話がきっかけでもあります。高橋真澄氏の「状況写真」という,ありふれた,行き当たりばったり的な写真,構図にも甘い写真というご指摘から始まり,プロの写真でも博物館所蔵ではなく,美術館所蔵にしたいと語っていた思いも加味してみたいと思いますが,氏からはこうした英語の概念もでていません。あくまでも個人的な位置付けということで書きます。

これ全体が風景、光景と呼ばれ、肉眼的に「綺麗!面白い!」と目に入るものです。そして、その中には、「写真として優れたものが撮影出来る光景」が含まれているということを表しています。ただ見て綺麗という感じが強い「View」から、写真としても美しいものが撮れる光景である「Scene」。そして、ハイレベルな人やプロの人達が撮るような光景の「Essence」,と位置付けてみましたが、それらが同時に含まれているということを表します。詳しく言えば,空間的・地形的,時間的に優れた光景を含んでいるということで,それを如何に捉えるのかということが課題となります。以前に使った言葉だと「フォトジェニック」というのが「SceneからEssence級」という感じです。 (2)に続く。