恵 第3章の3 smart copy

 光芒 青と朱の対比で光景を強調

 せいぜい16:9の横長トリミングが普通ですが、上記のような対比を意図したために変なトリミングになりました。
 アスペクトサイズの16:9のいいところは、モニター画面にいっぱいに映し出されることです。スライドにしても見やすいですからね。それと隠れた意図もあります。以前、盗用されたことがあってウォーターマークもいろいろ調べて入れてみたのですが、やはり腑に落ちないため、撮影した画像全面を投稿せずにトリミングすることで、オリジナルの存在とそれとの整合生で、盗用を防ぐことを狙ったものです。これは実際に裁判となるとどんな実効性があるのかは不明です。

 さて、トリミングの話に戻します。トリミングは現場でしっかりと切り取れば、その必要性は少ないかと思います。しかし、ファイダーや液晶ビューモニターでは、なかなか確認しにくいところがあるのが事実です。小さいからです。モニターで現像すると、こんなのが写っていたんだと驚くこともあります。画像の主要な部分にあればそのままにしますが、切り取りしきれなかった周囲の状況が見えてきます。特に近景と遠景での周辺にある林や森、丘をどこで切り取るか、左右のバランスはどうか、中央部はどこにするのかなど、仕上げとしての最終工程がトリミングだと思っています。
 それと今回は、撮影の意図としては、光芒とそれ以外の対比が面白いということでの撮影でしたので、人工物を含めて撮影して、後で取り除くということでのトリミング例としてみました。

IMG_0117

 上の写真の元画像(撮って出しJPEG)です。人家も電信も写っています。これは既にファインダーで確認できたので、あとは現像後にどこでトリミングするかを決めればいいということで撮影しました。希少な現象ですが、自然は場所を選びませんので、こうしたことになってしまいます。それと,
トリミング以外に考えられるのは、アンダーにして見づらくするという方法です。これは違和感がないようにしなければならないと考えています。 上と下では色調や明度も若干異なっていますが、トリミングを含めての補正・加工が現像の面白みです。