

朝霧の美瑛の丘 日が出て霧が染まりゆく頃

前々回からこんなモヤっとした画像ばかりとなります。しかし,私にとってはこれが結構気に入っている光景の1つなのです。朝霧の動きは予想もできません。どんな濃さで,どのように流れていくのかは神のみぞ知るところですが,不動の大地に,太陽光とともに変化を与えるものだからです。光と霧が織りなすドラマといっていいかもしれません。
未明から日の出にかけてのブルーアワーからゴールデンアワーという光線の変化は,まさにマジックショーのように私には映ります。それにモヤっとしたフィルターが幾層にもかかっている状況となります。ダイヤモンドダストのような派手さはないものの,広大な大地で繰り広げられる光景は静かなスペクタクルショーです。

ここで使うレンズは,多くは望遠です。逆光も考えるとPLフィルターは不要。大地を主に太陽を入れるとなると広角ということになります。もやっとした感じで薄暗いので,オートフォーカスが効かなくマニュアルフォーカスとなります。三脚も不可欠になります。フレア,ゴースト防止には傘などもいるかもしれません。全体の変化を見ながら,注意深く部分部分を追っていきます。霧が薄い時は特に遠景に気をつけることになります。濃くなると近景から中景というような見方になるかと思います。