Misty morning 5

 
 川霧の中の日の出 零下20℃以下  冬の川の楽しみ
  地形・植生の次は、「気象条件」です。予測して撮影にでかけますので、将来的には「読む」というようなところまで…理想ですが…いきたいものです。

  まずは、前回にも少し触れましたが、太陽位置・方角の読みがあります。これは、国立天文台・暦計算室・各地のこよみ(大きな都市)で、毎日の日の出時刻・方位、南中時刻・高度、日没時刻・方位がわかります。また、iPhoneでもいいアプリもありますので、日の出、日没やゴールデンアワー、ブルーアワーが分かったり、予め太陽位置を想定したり、現地で確かめたりできるものもあります。太陽位置は意外と難しくはないかと思います。

 難しいのはやはり気象条件による自然現象です。虹や光芒そのものを撮っても、自然現象を撮っているだけです。特徴ある田園や大地、山、木々といった風景とのコラボによって、風景と自然現象が美しくなると考えます。有名な撮影スポットも、こうした稀な気象条件や、日の出、夕焼け、夕陽等といったものの中で引き立つのだと考えます。例え日中であっても、雲の有り様次第で、印象が変わります
 それから、虹、雲間からの光芒は、天気予報以上に予測のつかないことです。曇天でも雲の流れる方角や太陽位置はおよそ見てわかりますが、雲間が出たとしてもどうなるかは、ましてや虹や光芒になるのかはわかりません。ぎりぎりの可能性を追うしかありません。また、見つけた自分の位置から、いい地形へと移動しても消えてしまい写せないこともあります。これは、もう、そうした状況に近い現場にいることの幸運しかありません。日数、月数、年数の中で、幸運の女神がほほえむのを待つということです。その中でも、白虹は朝霧の中よりも周辺の切れ目というのがポイントです。車を走らせれば見られるようです。ただ、その背景に何があるのかが課題かと思っています。日輪はある程度長い現象なので、移動は可能かもしれません。朝霧は、所在地が濃霧でも、現地では薄かったり、その逆もあったりとします。行ってみなければわからないというところです。