・花など…からと始めたカメラ。今は、美瑛などの光景がお気に入りである。
 当初から、写真とは何ぞや、とは思ってもいなかった。しかし、こうして撮り続けていると、これもまたカメラ・写真の技術や画像処理にも並ぶ、課題のような気がしてきた。
 過去から、ためておいたメモなども見ながら、少しずつ、再読・再考してみたい。

・最初のメモに登場した写真家は、マイケル・ケンナであった。 「自分と同じくらいのスケールの自然や、人の気配があるものには自分の中の想像力が働き、親密さを感じます。※」 
 私も、こうして美瑛に通うのも、それが人によって作り出された畑、丘に親しみを感じるからであろうか。まったくの自然である大雪山連峰や十勝岳連峰が見えるが、それらはまるで丘や畑を見守る守護神でもあるかのようである。そして、それらに抱かれ、見おろされる丘、畑を撮影しているのである。整然と整地され、畝が続く丘に、人の知恵と、苦労の歴史を感じる。成長していく作物には、それ自体の命の力と、それを見守る農家人の思いを感じるのである。
  ※引用先 サイト:北海道人「写真家マイケル・ケンナ インタビュー」
        http://www.hokkaido-jin.jp/column/art/201008/post-5.php