PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

写真についての個人的なメモです!

日の出入り(2)一度は行きたい洞爺湖

toya
 前述した全円分度器の続き 
  北海道は洞爺湖中島に置いて見た。白い数値は「月」で、東側が日の出、西側が日の入りの月となる。
  中島からの日の出は湖西側が撮影地点となる。日の入りは、逆に東側となる。
・ここは周囲に相当数の彫刻もあって、雪に埋もれた感じもいい。 あるいは、朝靄や夕焼けなどといった光景ともからめるといいかもしれない。(東西にある彫刻は7つ程度となる)。また、せっかくなので、車で移動もいいが、ホテルからすぐに撮影できるのもいいかもしれない。撮影地に近い宿泊のホテルを決める際も便利である。

日の出入り

日の出日没方角図600px
 ここ数週間は日の出を撮影していない。所用もあって撮影日の土日がなかなか晴れてくれないからである。もっぱら曇りの撮影ばかりである。こんな日は,なるべく空を入れない撮影に切り替える。雨上がりだと,緑も一層うつくしくのだが,遠景は重たく眠い感じがする。そんな中で,しばらくは麦,麦畑を追っかけている。今日もそんな天候で所用もあって,午後からの撮影となった。麦は少し黄色味がかった区域も見え始めていた。また,芋の花も咲き始めていて,来週中が満開かと思われる。
 さて,今回の図は,日の出・日没時の方位を月別に,全円分度におとしたものである。これを地図上の撮影地点に合わせると,太陽を背景とした撮影がおおまかに予測できるというものである。 まあ,今は,iPoneアプリでSunSueveyorという便利なものがあるが,やはりアナログ的なものの方が早く見当がつけられるので,まずはこれで見ておいて,前日あるいは当日に,このアプリで現場確認という使い方であろうか。これは一応PC画像で作って,OHPシートに印刷すればすぐに使える。
 こんなものを作ってながめると,日照時間もおおよその見当がつくのである。6月が1番長く,12月が1番短いということになる。昼夜がちょうど半分になるのも,3,9月ということが分かる。
 まあ,撮影前の下準備として,地図を眺め,ストリートビューで確かめるのも大切かと…。
  

過焦点距離

広角標準系過焦点距離図
  写真での基本的な失敗で多いのが、ピンボケ、そして被写界深度の間違いである。
 特に薄明時や朝霧時はAFもきかない。また逆光時もそうである。もちろんMFにするが、液晶ビュアーでの拡大でも、明るさが少なく、靄の状態なのでなかなかである。
 パンフォーカス、過焦点距離もあるが、まだ十分には身についていないところである。この面では、ミラーレスのデジタルビューファインダーのピーキング機能が面白い。絞りの変化に従ってピントの範囲が分かるからである。とは言え、普通のデジタル一眼は、光学式のビューファインダーなので、パンフォーカス・過焦点距離を頭に入れなければならない。計算式もあるが電卓持参もおっくうで、しからば…と思って、簡易グラフをつくったのである。これは風景用なので、f8以上にしてある。被写界深度は、表中の値の約半分から無限大までになる。
望遠系過焦点距離図

<キャノン 用語解説 から> レンズには被写界深度があるが、徐々に遠くの被写体に焦点を合わせていくと、被写体の後側深度の端がちょうど無限遠になる距離がある。このときの距離、つまり無限遠が被写界深度に入る一番近い撮影距離を過焦点距離という。 これは、次の式によって求められる。
 ・過焦点距離=f2/d・FNo 
 ・f:焦点距離 F:F No d:最小錯乱円の直径 
従って、あらかじめ過焦点距離に距離を合わせておくと、過焦点距離の1/2の距離から無限遠まですべて被写界深度に入ることになる。

事件から、もう一ヶ月

 先月5月20日付けで、私が投稿しているサイトで写真の無断掲載(写真盗用)を告発するページがでた。とある人のご指摘で私が気が付いたのは23日となる。その間、あるいはその後も、写真盗用が続々とでてきて、最終的には285枚で60名以上が被害(?)を受けた事件である。盗用先のブログは写真家をなのる匿名者であるが、若干のトリミングに、丸写しのEXIFデータ、写真説明のキャプションもほとんどが抜粋というもので、総枚数292枚中、285枚が盗用というひどいものでる。また、11枚も盗用された方が、某ブログのコメント書き込みをしたところ即削除され、コメント欄を閉じたとのことで、確信犯という感じをうけた。先のページでは、盗用された方やそうでない方の書き込みが500以上、閲覧が5000を越える騒動となる。
 所属するサイトや相手サイトに所定の書式で削除依頼をしたが、反応は今一。所属サイトは善処的な内容から削除は著作権者である我々にという内容で、相手サイトはプロバイダ責任制限法による削除申出という回答である。その後も、両サイトへの質問等をやりとりしたり、初めて知った「プロバイダ責任制限法」という法律についていろいろと調べたりした。また同時に、被害一覧の作成を呼びかけて、10名ほどにお手伝いをいただいた。
  サイトでの告発の当初から、相手を許せないので刑事告訴云々、所属サイト側からの削除を願うものが多かったように思う。
  さて、上記のプロバイダ責任制限法なるものについてである。これは著作権侵害にかかわり、ブログや写真共有サイト等のプロバイダに、この法律における所定の手続きを踏めば、侵害の部分の削除をしてもいいという、10数年程経つ若い法律である。色々調べると、各プロバイダによってその手続き、侵害の判断等に違いがあるというものである。この手続き・判断に差があるというのが気に掛かるところであった。この場合の相手サイトは、すぐに法律に則った実名、実印、印鑑証明書、身分証明書の提出を求めるということであった。なおかつ、心配なのは、ハンドル名での投稿のため、例え、実名をあげ身分証明をつけても、ハンドル名とその実名が同一人物であるのかが不明であり、書類の再提出を求められることも考えられ、それらの証明がいるのかを尋ねてみたが、まったく素っ気ない、返事にならない返事であった。これはいささか、誠実性に欠けるものと感じた。また、今回の場合は、写真ということであり、盗用であるとのどんな証明が必要なのかも、答えられないものであった。
 もう一つの疑問は、所属サイトの働きかけである。当初は善処、次には著作権者で手続きを、といいながら、相手サイトに削除をさせるような行為をおこなったことである。それが、どんな法律の下で、どうしたのかが不思議であった。当然、この内容は企業秘密、公表できないとのことである。
 結局、この法律のガイドラインを作成・改訂している団体をつきとめて聞いてみたが、
 ・プロバイダによる温度差は、それぞれ企業側の判断に基づくものであること。
  ・手続きや判断、証拠となるものについては、悪用の恐れがあるために非公開であること。
が分かった。
 某ブログ内の写真やデータ類が全て削除されてからは、騒ぎは沈静化した。IDを削除してサイトから去る者、投稿を停止した者、多くの画像を削除して、他のサイトに移った者、自己防衛のためウォーターマークを入れる者、そのままの者…様々な、しかし、以前と変わらない状況に戻ったようである。
 私は何か釈然とはしない思いを残し、不可視のウォーターマークを試みたり、画像圧縮やサイズを小さくしたり、トリミングしたりと、画像そのものでの比較で、オリジナル性が主張できることはないものかと試行している。これも実際は弁護士に聞かなければ有効性はわかならいのであるが。そのうち、所属サイト側で、このウォーターマーク(サイトのマーク)を入れる改善を行ったのである。しかも、今回の盗用については一言もふれずに…。これを入れるくらいなら、自分のを入れた方がましであると思う。
 このサイトの写真も、ハンドル名であったり、実名ローマ字であったりと、ばらばらではあるが、すくなくても、ハンドル名と実名へのつながりを意識してのことである。
 各サイトを調べていて、やはり対応の差を感じさせられた。このサイトは、まだいい方であることを付け加えておきたい。
  さて、今回の事件では、削除でよしとするか、今後は自己防衛するか、もしくは気にしないという対応の選択肢があると思う。法律がそもそも親告罪であることもあるし、削除を要請するにしても個人情報を出すことへの抵抗もあるかもしれない。この辺りは、写真への思い入れの差で変わるからである。そもそも、サイトに投稿すること自体で、著作権をサイト側と共有するようなものであり、サイト側が他に掲載しようが、譲渡しようが、販売しても文句の言えない契約になっているからである。これがサイトの使用料無料の代償である。自己の著作権を考えると、やはり自己のHPを持っての公表がいいだろう。しかし、多くの人に見られるかは疑問である。SNSサイトで見せ合う機会の多い方が、趣味としては面白いかもしれない。

名残り…

Tree8(初雪の朝)_ks
    こんな時期ですが…。美瑛の哲学の木です。
今年1月に「撮影禁止」となりました。以前から観光客の横暴ぶりには激怒されていた農家の方は、伐採も考えていたようなことも聞きます。しかし、伐採ではなく、撮影禁止となり、観光地図からも消えていくことになりました。ここからの夕焼けもまたきれいなものでした。
  昨シーズン、青い池は、初めての冬のライトアップが行われました。何度か行ったのですが、元の水面で雪原状態となったところに、人間と思われる足跡があり驚いたものです。もし、事故があれば、即中止という事態になったかもしれないからです。突入した方は自己責任と思って侵入したのでしょうが、自己責任で終わるようなことにはならない損害を、町と他のカメラマンに与えることになるでしょう。

 
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