

しかし、趣味とはいえ、機材的には金銭的限度があるが、やるからにはミドルクラス以上の腕前(見る目、技術等)は持ちたいものである。そんなことで構想したのが絵図である。どうすれば上手くなるか、これが課題であり、ある程度納得のいく写真を撮りたいものである。
感性領域、技術領域、そして、作品領域。それと、「選ぶ・探す」気象・地理的知識領域の4つの分野を想定した。

従って、第2には、自分なりには、自分流の「フォトジェニックな光景」かどうかも判断していると考えている。自分にとっての写真になるかならないかを判断しているわけである。夕焼けが綺麗といっても、その前景、中景、あるいはその周辺に全くの人工物があれば(素敵な形状の建物やオブジェ、廃屋等があれば別だが…)、だいたいは眺め、ああ、あの丘やあの背景だったらいいなぁと思っている。
・ジオグラフィックのブライアン・ピーターソンが、写真は人生、人そのものである、とうような主旨を述べている。まだ、それを見切れる、観賞しきれる力は無いが、このことは、こうした海面下の氷山をさしているのではないか。そして、写真はその表出ではないだろうかと、感じさせる言葉である。写真に向かうことは、知らずに人生をもかけた一瞬ではないだろうか。何を選び、どんな設定で、どう切り取るのか…、いつものように人生の選択の1つである。 (つづく)


2回とも自称「朝霧の丘」へ向かう。案の定、雲が多いせいか、1日目は濃い雲(雲海?)がでてこの丘のあたりも流れて、秋の霧を思い出させた。2日目は、筋状の雲がでて、いい朝焼け雲を見せた。
1日目のその後は、思い切って、初めての夏の青い池へ。すでに7台が駐車。三脚持参のカメラマンも5人ほど。池には、6,7割がた枯れ葉が落ちていて、奥の方でしか撮れない状況であった。その後、霧の残る第二マイルドセブンの丘で、軽い朝おにぎりで、霧の晴れてくるのをまって撮影。時間があるので、道道脇の花を横目で見ながら、上富良野のフラワーランドへ。8時過ぎだったが、人のいない店を抜けて内部に入る。トイレ清掃や花の手入れをしている婦人達がいたが、花畑には誰もいない状態。ただ、黄色、ピンクのポピーは盛花を過ぎていた。赤いポピーはまあまあだった。
2日目のその後は、久しぶりに拓真館近くの丘にいく。既にカメラマンが3人、本格的な映画用撮影者(業者?)もいた。その後、水沢、藤野方面へ。哲学の木は、相変わらず撮影禁止の立て看であった。
麦も色づき始めている。芋の花が盛花時期であった。2日間とも、帰宅後は2時間ほど、睡眠をとった。やはり、こんな早起きはキツいものである。


美瑛の丘の光景が紹介されたのは、1986年の前田真三氏の最初の写真集『丘の四季』が最初かと思われます。氏が1971年に美瑛を初めて撮ってから15年間の集約です。代表作『麦秋鮮烈』の撮影が1977年ということなので、ここからは9年という月日が経っている訳です。そして、現在、氏が写真集で紹介してから、すでに30年という月日が流れていることになります。それまでは単なる畑風景であったものから、今では鑑賞される田園風景と大きな変化をもたらしました。
前田氏の写真を初めとして、風景写真として語られる美瑛の丘は次のような構図をもっているように思います。
重なり続く丘と、斜面に作られた畑。時には、農業機械によって作られた幾筋もの畝が模様となったり、いくつもの区画の作物ごとによって異なる色の組み合わせ…が、パッチワーク模様に見えたりします。そして、このような風景にアクセントを付けるように一本の木や林。これらが、最も典型的な美瑛風景の構図であり、時には、自然の雲、朝焼けや夕焼け、光芒、光芒に照らし出された畑の陰影、虹などが添えられます。また、北国ならではの冬の光景もありますし、昨シーズンは初めての青い池の冬のライトアップが行われ、新たな冬の光景づくりが今シーズンも継続されるようです。
・丘の起伏が見せる光景 丘の曲線、起伏の美しさ、重なる丘の不連続性の面白さ
丘という斜面であるがゆえの、大地への日向日陰の跡が見える
・樹木の存在 木が主役になる? しかし背景の空色なども
・農業としての耕作大地 作物毎のいわゆるパッチワーク模様
・農業生産活動 人・機械と斜面での作業、牛
・自然とのコラボ 冠雪の山々、虹、白虹、雲、霧、朝夕の光
私はここに通ってまだ3年しか経っていません。まだ、道も地形も十分には頭には入っていません。朝夕(霧)の光景以外のほとんどは移動しての撮影です。土日の撮影が日課ですが、作物の成育や天気・空模様の関係もあり、その日その日で状況が変わっているのも楽しみです。迷えば、休憩も兼ねて小高い丘に移動して周囲を眺めて、再出発するような撮影です。
カメラは3台、うち一台は太陽専用。レンズは17mm~300mmまで4台。CL・ND、ハーフNDフィルター、三脚という機材構成です。
今のところもっぱらWeb用で、プリントアウトはまた別な技術?ということで思案中です。
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