PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

写真についての個人的なメモです!

写真考(3)時刻 補足

日の出日の入時刻グラフ

 少し体力がなくなってきたよう。というのも、朝3時起きでの撮影が少々キツくなってきた。7時頃には睡魔がくるし、帰宅後は3時間ほど寝てしまう有様である。とはいえ、朝霧や朝焼け光景は追い続けたいテーマである。
日の出前のブルーの霧、それから徐々に紫から朱色にかわる様は、ファンタジックなものである。この世の光景というよりも朦朧たる極楽、論理と言うよりも情緒、油絵と言うよりも水墨画的である。
 いつものコースをたどって自称「霧の丘」へ向かう土日である。私の感じでは霧は上富良野方面からくることが多かったので、薄い時は「千望峠」まで遠出することもある。美瑛パノラマロード方面は、新栄の丘か、北の藤野の丘である。過日は、霧の青い池にも期待していったが、朝の直行でないと霧は撮れないようである。
 これから夜の気温も下がることから、いよいよ霧のシーズンとなるだろう。早起き時刻も少しずつ遅くなるのが嬉しい。
 (上記グラフの細線は、それぐらい早く、あるいは、少し粘って…というライン。1時間前現着が理想。朝は、斜光で長い影があるうち。日没後は、夕焼けにも注目したいということでのライン。) 

青い池 夏の舞踏会

8月の舞踏会s

 別な場所で霧の中の麦稈ロールを撮った後に駆けつけたが,すっかり霧が晴れていた。夏の青い池は,今年初めて撮る。青い池とはいいながら,撮影位置や時刻によって青くはならない。信号機の緑色を「青」と言うような感じのときもある。それだけに「青い池」はむずかしい。今回は,水面に風によるものらしい枯れ草もあって,枝振りの面白そうなところをいれてみた。今回は,霧が目当てだったが,陽差しが差し込んで枯れ木の影が水面に映る点を取れたのが成果かもしれない。あるかどうか分からないが,霧も加わって,陽差しがでれば,どんな光景になるのかと思っている。

構図例(2)

構図2
 3分割の構図例にはならないかもしれませんが,畝の流れの切り取り,斜め構図?もあげました。残りのものは,一つは3分割ですが,主題から言うと空をもっと少なく,畑を多くした方がいいということで。右下の画像は,これも主題がなんなのか,かなり欲張った画面構成で,近景,中・遠景,背景という感じかと思います。これだと,望遠系レンズで,中・遠景と背景のみの切り取りでいいかもしれません。

 また,いつか出してみたいと思います。過去の写真を見返しながら,分析とまではいきませんが,素人なりに評価らしきことをしてみるのも,いいのではないかと思います。意外と,画像処理に違和感を感じるものが見つかりますし,何をうつしたかったのかと思うこともあります。 見る目が変化しているのですね。画像処理は,RAW保存ですので、何とかできそうです。と言って,やり直すかといえば,まだ,です。

構図例(1)

構図1

 3分割例をあげました。上手くいくもの,いかないものと,状況によってかわります。どこかに3分割が入るというのが基本でしょうか。大地1/3か,空が1/3か,もしくは,2/3ということになります。
 青の赤羽の丘のポプラ写真は,矢印下に人の足跡があって中央分割になりました。これは空の青さが多くて,雪の白さがあまり感じられないように思います。色彩が少ない場合は,それらの比率も重要で、色移りさせないことも考慮すべきかも知れません。コントラストを高めると,雪の質感もなくなりますので難しいです。脚立も積雪の中ですので,大がかりになりそうで現実的ではないように思います。三脚を持ち上げて,画面をスマホでみながら,Wi-Fiでシャッターというのもありそうです(?)。 
 また,緑の丘の画像では,濃い緑部分を1/3としましたので,安定感があるかと思います。横位置での3分割は,その時の状況によります。小さい字ですが読んでみてください。青の赤羽の画像は,影と雲の流れもあって,奥の2本のポプラのみを左に配置しました。 

写真技術 『風景写真』  構図他(2)

  前回の画像(美瑛のフレーミング・構図)について。これらは、「丘」「畑」を撮影したものを私なりにメモしたものです。最もシンプルな①を基本にして、樹木や自然現象、畑での農作業光景等を入れたもの。よりクローズアップして、畑そのものの色や作物の違いを撮したもの。作物を主役にしたもの。さらに丘の重なりの⑨を基本としたものが美瑛の丘の撮影となるかと考えます。丘の形状や樹木は変わらないものとすれば、それに変化を加える作物やその成長、そして、朝夕の光や自然現象などに着目するのがベストになると考えます。
 「正しい場所、正しい時間にいて撮影することができたら、7割ぐらいの仕事が終わるかと思います。」と、Pshadelicの山村氏は言っていますが、それに珍しい「自然現象」にであえば、8,9割はいい写真が撮れるのではないかと思います。後は、カメラ設定とアングルや位置を変えての撮影のみでしょうか。

  まとめですが、風景では、あるものそのままの切り取りですので、主役を何にするかは、遠方のものは、画角を小さくして主役の画像上の面積を多くしたり、逆に広角系で主役に近づいて面積を多くするなどがあります。その中で、前述したような構図的なものも考慮してみるということです。また、「美瑛の丘の風景の成立メカニズムに関する考察」(2006年、久保田 幸依・中井 祐)では、「近景、中・遠景・背景」という前田真三氏の基本構図を提示していますので、こんなのもあるのかという理解もできるかもしれません。

 写真は構図以外にもたくさんの表現手法があります。 
  背景や前景をぼかす被写界深度の表現もいいかもしれません。とくに奥行きがない場合は有効かと思います。レンズ誇張を使った広角パースペクティブの表現、望遠レンズの圧縮効果を使った表現。美瑛ではあまり必要ないような、高速シャッターで被写体を止める表現(滝、水の流れ)。スローシャッターで雲や星を流す表現も活用できそうです。ローキー調、ハイキー調などの明るさの(明暗)の表現。絞りやレンズの味による、やわらかい描写の表現、硬い描写の表現。さらに、ハイアングル、ローアングルの表現…なども加えていくといいのではないかと考えます。 
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