PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

RAW現像

RAW現像の手順 その15

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 叙情的光景 アオサギ湖面に佇む

  ここ数週間、美瑛を離れて撮影を行っています。丘の光景から水辺や海辺の光景は、とても新鮮なものです。撮影が終わるのが午後7時半頃で、早朝3時過ぎ起きの撮影もありますので一泊の車中泊が必須です。狭い軽自動車で、なんとか続いています。

 <手順14 「ノイズ軽減」でノイズを取り除く>

 次にノイズを軽減させます。露出やシャープネスの調整を先に行わないと、先にノイズを消しても露出を変えたり、シャープネスをかけた時点でノイズの目立ち方が変わってしまうためノイズ低減処理をシャープネスの後にもってきます。
ノイズには白黒のザラつきのように見える「輝度ノイズ」と、赤や緑の斑点のように見える「カラーノイズ」があります。片方だけでも構いませんし、両方でも構いません。
ノイズは軽減させるほど解像感が落ちてしまうということになりますので、徹底的にノイズを軽減させるというよりも、解像感と低ノイズのバランスをとりつつ調整することになります。

 「輝度のディティール」はしきい値を設定します。この数値を上げるとディテールは保持されますがノイズ軽減の適用範囲は弱まり、値を下げるとノイズ軽減の適用範囲広がりますが、ディティールが失われやすくなります。

 「輝度のコントラスト」は値を上げるとコントラストは保持され、画像のコントラストは残りますがスムーズさが失われやすくなります。逆に値を下げると輝点のコントラストを下げるためスムーズになりますが、コントラストが失われる場合があります。

RAW現像の手順 その14

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 キタキツネ
 手ブレ補正はあっても万能ではないので少々開放気味で撮影。至近距離で若干目にピントがあっていないような感じです。

 <手順13  「シャープ」で画像に解像感を与える>

 私が使っているLightroomでは、すでに25のシャープがかかっています。半径は1.0 ディテール25、マスクは0。これがデフォルト設定なのかもしれません。
 したがって、ほとんどはかけることがないのですが、以下に説明します。

<適用量> スライダーを右にドラッグするとシャープネスの効果量が増加します。やり過ぎるとザラザラした感じになります。<半径> このスライダーは、写真の中でシャープ処理の対象となるエッジからどこまでの範囲かをコントロールします。

<ディテール> これは、輪郭のエッヂ部分以外のどこまでのディテールを強調させるかを調整するものです。

<マスク> シャープを使用すると画像全体に均等に適用されます。しかし、画像の中にはシャープにしたい部分と、そうでない部分が混在していることが普通です。

 MacであればOptionキー、WindowsであればAltキーを押しながらドラッグすると、画面がモノクロになり、ドラッグしているスライダーの影響を受けるエリアが白線として表示されます。
Optionキー(Altキー)を押しながら「マスク」のスライダーを左の0にするとに画面は真っ白になります。これは画面全域にシャープ処理が行なわれているということです。これを右にドラッグすると、シャープが適用されない領域が黒く表示されます。白線として見える部分はこの画像の中でシャープが適用される部分となります。

RAW現像の手順 その13 続き

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 「スポット修正」の続きとなります。

 前回、取り上げたスポット可視化の画像では、かなりの修正が必要でした。これを毎回行うのは手間となりますので、この結果をコピーして他の画像にも適応させることもできます。「編集」の中の「コピー」の中から、「スポット修正」のみにチェックを入れてコピー・ボタンを押せば、スポット修正の作業結果が保存され、違う画像で「編集」→「ペースト」すれば、ほぼ除去されます。

 「ほぼ」と書いたのは、同じカメラ・レンズで同じような時刻に撮ったものということです。レンズを変えたり、時刻が異なると、ゴミが移動することも考えられるからです。それでも、かなりの手間が省けるのではないでしょうか。 


 最後は、この機能は主にゴミ取りに使うのですが、画像にある小さな物を取り除く際にも使うことができます。「小さな」と書いたのは、大きなものだとどうしても違和感が隠せないからです。画面淵に入った草の一部、風景の中にある小さな家、電信柱、電線などのようなものだと、違和感なく取り除くことができます。 

RAW現像の手順 その13

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 <手順12 「スポット修正」でゴミを取り除く>

 カメラを長く使っているとカメラの中にゴミが入り、それがセンサー上に付着して、画像に現れるようになります。こうした時にそれを取り除くのが「スポット修正」です。

 画像のように、丸に矢印のある部分をクリックすると、左上のパネルになります。サイズは、大きさです。ぼかしは、周辺をきちっとするのか、ぼかしながら修正するかの大きさを決めます。風景で雲の中にゴミがある場合は、周辺部との違和感を無くするためには「ぼかし」は必要です。「不透明度」ですが、ゴミを取り除くということでは100にして、完全に除くようにしています。 

 スポット修正時のコツ 
 色彩のある画像ではよくわからない部分も、上画像の下にあるように「スポットを可視化」にチェックするとモノクロ画面に変わり、その度合いもスライダーを動かすことによって見えてきます。画像下はかなりのゴミ量で、カラー現像時には10個ほどしか確認できませんでしたが、こうすることによって見やすく補正しやすくなります。

 ゴミは、ドーナツ状の輪や一部欠けた輪として浮かび上がってきますので、そこを修正していきます。修正後は綺麗な円形となって修正箇所を表示します。

 「コピースタンプ」と「修復」の違いについてはよくわかりませんが、ほぼ「修復」で使用しています。こちらの方が周囲に馴染んでいる感じがします。  

RAW現像の手順 その12

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 <手順11 「レンズ補正」で収差や周辺光量落ちを整える>

「レンズ補正」に入ります。

 レンズ補正とは、収差などにより写真の歪みや、周辺の露光落ちを修正する機能です。カメラメーカーやレンズメーカーのデータを読み取って簡単に補正をかけることができます。

<収差について>

 光はレンズを通過する時に屈折して最終的にはセンサーに届いて像になります。理想的には、屈折する時に一定の角度で曲がって1点に集まれば、完全な像になりますが、実際ににはその点がずれてしまって、像が滲んだり歪んだりします。これを「レンズ収差」と言います。

 レンズの収差には、色収差(カラーフリンジ)やザイデルの5収差(球面収差・コマ収差・非点収差・像面湾曲・歪曲収差)などがありますが、このLightroomで行うのはそれらと共通するものもありますし、違うものもあるようです。
実際に使用するのは、周辺光量補正と色収差程度ですので、その範囲だけ説明します。

  実際の手順は簡単です。
 「プロファイル」「色収差」にチェックを入れると、自動的に補正してくれます。それでも・・という場合が、「手動」ということになります。

 色収差は、上掲の画像の例では分かりにくいかもしれませんが、枝上の白い雪の上下に出ている紫や緑の縁取りのようなものです。これがあることによって紫っぽい林になってしまいますので、色収差の補正は必須となります。これがチェックを入れることでほとんど皆無になります。それでもという場合が手動ということになります。

 周辺光量の補正は、プロファイルにチェックを入れてもあまり効かないこともあり、その下にあるスライドをプラス側に動かして、周辺の暗い部分を取り除くようにしています。

RAW現像の手順 その11

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 <手順10 「HSL/カラー/B&W」で各色のバランスをとる>

 LRの右側のパネルの中に「HSL/カラー/B&W」というのがあります。

「色温度」や「色かぶり補正」では画面全体にその効果が適用されてしまうため、一部の色に対してのみ調整を行いたい場合はHSLやカラーを使用するというわけです。「B&W」はモノクロで使います。


 ホワイトバランスで全体の色調を補正した後に,一部の色が上手く補正できないという場合に,HSLやカラーの補正ということになります。HSLもカラーも、


 ・色相(色味) ・彩度(鮮やかさ) ・輝度(明るさ) の3項目があります。

 補正できる色は8色となっています。色毎にそれぞれの色相、彩度、輝度を調整できますから、例えば木の緑や青空を補正したいというように一色に対する補正を行いたい場合は、HSL・カラーによって色調を補正することができます。

 「HSL」と「カラー」の違いは,パネル上の表示関係だけだと思います。前者だと,8色同時に色相,彩度,輝度毎に変更できます。後者だと,1色を指定して,その色の色相,彩度,輝度を変更するということになります。

 これも色毎とはいえ,例えば,画像にある空の青も,海の青も,青い服の色も同時に変えるので,本当に部分的にとなると,補正ブラシでの「ホワイトバランス(色相)」「露光量(輝度)」「彩度」の変更で対応していくしかないと思います。 
  
 

RAW現像の手順 その10

Winter fairies 18

 ダイヤモンドダスト in Biei

 厳寒期を過ぎたと思われた2/27早朝撮影。出発時からマイナス20℃以下で空に雲もなく、ヘッドライト付近では小さなダストが見えるという好条件でした。美瑛では21〜23℃で霧氷も見える中でした。残念ながら発生としては、湿度がなくて中規模となりましたが、レインボーダストも見えました。カメラマンが一人一人と立ち去っていく中で少し粘って撮影したものです。同じ場所に、ナショジオで日本人初のネイチャー部門1位を受賞した井上浩輝プロ(東川在住)もおりました。

 <手順9 「自然な彩度」で彩度を調整する>

 色の調整はまだ続きます。次は彩度を調整します。彩度もまたクリッピング警告を参考にすれば色飽和が起きた場合にも判別することができるからです。


 Lightroomには、「自然な彩度」と「彩度」という2つの彩度調整スライダーがありますが、この違いを説明します。


 <彩度>というのは,全てのカラーの彩度を一律に上げたり下げたりします。

 <自然な彩度> 彩度の高いカラーはできる限り動かさず、彩度の低いカラーのみ彩度を調整することが出来ます。Adobeの説明にもありますが,特に人物が写っている場合は,「彩度」をあげると肌の色も濃く不自然になりがちです。したがって,そういう場合は「自然な彩度」を調整するということになります。


RAW現像の手順 その8

雪原2017-18

 冬の親子の木 
  この雪原の雪塊は除雪のせいでしょうか。
 これもかなり白には近づけたのですが,本当はもっと明るくまぶしいほどの光の白さです。全体があかるいと雪の白さも半減するようで,雲間からの光と影による比較での「雪の白さ・輝き」を表現する方がベターかなと思っています。


 手順を1つ抜かしました?!

 <手順7 「色温度」を調整して色彩をある程度決める>

 手順6で,露出の明暗(全体,部分)が決まりましたので,次からは色彩の調整となります。

 今回の「色温度」と次回の「色かぶり」の補正となりますが,これらを一般的にはホワイトバランス調整といいます。まずは,「色温度」と「色かぶり補正」のスライダーを操作し、目的の色に近づけていきます。
 色温度を下げる,つまりスライダーを左にしていくとブルー(寒色)に、色温度を上げる,スライダーを右にしていくとイエロー(暖色)に画像全体が変化していきます。


 ここで色調をまず補正するのですが、色調補正は肉眼で見たままにするのが正しいとは限らないということです。表現の1つとして,あえて寒色にすることでクールなイメージにすることもありますし、その逆に暖色にすることで暖かみのある色調にすることもあります。


 しかし,まずはホワイトバランスの言葉通り、白を白く見せるよう,色かぶりをなくす方向で色調補正を練習することが大切かと思います。色調補正はRAW現像でもかなり難しい作業ですので、最初にブルーとイエローの間を動かして,ある程度近づけばいいのではないかと思います。


 ちなみに,スポイトの形をした「ホワイトバランスツール」で無彩色の部分をクリックすると,一発でホワイトバランスが補正されるので非常に手早く色調補正が行えますが、これはあくまでも,現像ソフトが指定する色ですから、正しく補正されるとは限らないと思いますま。「ホワイトバランスツール」は、急いでいる場合やグレーカードを写し込んだ状態で大量の画像を一括して補正したい場合などには非常に有効なツールですから、ケースバイケースで使用することをお勧めします。手動微調整する場合でも、まずはホワイトバランスツールを使用してある程度ざっくり合わせてから,細かい色調補正を行うというのも一つの方法かもしれません。

 北海道在住として冬はまさにこのホワイトバランスとの戦い?かもしれません。
 以前にも書いたように,「雪=白」でない時もあるからです。さらにややこしいのは,同じような雪原でも凹凸や起伏,さらに太陽の位置関係とレンズの周辺光量によっても,部分的に異なる場合があるからです。一律なホワイトバランス補正では上手くいかないこともあります。部分補正とはいっても補正ブラシを多用すると,現像ソフトのLightroomの動きも悪くなってくるという,よくないオマケまでついてきます。 

RAW現像の手順 その9

霧中雪が降る

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 霧の中のクリスマスツリーの木 (後で解説)

 <手順8 「色かぶり補正」を行い色温度調整では補正しきれなかった分を調整する>

 「色温度」である程度を補正できたら、次に「色かぶり補正」を行います。色かぶり補正はスライダーを左にするとグリーン、右にスライドさせるとマゼンタに色味が変化します。


 前の手順で色温度をある程度合わせてみたけれどグリーンかぶりしている、あるいはマゼンタかぶりしている場合には,ここで補正します。

 北海道に住む私としては、冬の雪原(日中の)の現像では、これが不可欠です。雪原を白に近づけていくと、部分部分で緑や紫の色かぶりが目立ってしまうことがあります。そうなると、やっかいな部分補正での「色かぶりの除去」となります。

 今回の写真は、霧の中のクリスマスツリーの木です。余りにも霧が濃くて待っているうちに、雪がちらほら見えてくるようになり、太陽の光で木の緑がかすかに見え出してからフラッシュをたいて撮ったものです。

 撮影時にプラス補正にしても暗くなりますので、RAW現像で露光量を上げていくと、緑の色かぶりと紫の色かぶりが出てきました。上はまだ緑の色かぶりが残っている状態のものです。これがなかなか除去できなく、最終的には雪を目立たせるために少々暗くして緑の色かぶりを少なくしたものが下となります。フラッシュの明るい部分に若干緑の色かぶりが残りました。白に近づけると色かぶりが見え出すという写真例となりました。


 <色かぶり>について

 主に光源の影響によって、それに照られた物の色が違って見えることです。よくあるのは、白熱電球の黄色味や蛍光灯の青味でしょうか。それと、光源というよりも、周囲の色によっても変わる場合があります。例えば、緑の林の中や芝の上だと、その緑が白い服や顔に影響を与えることになります。こうしたことは、肉眼では脳の調整が働いてあまり感じないのですが、カメラはそうはいきません。まともに影響を受けてしまいます。したがって、色温度とともに、この調整も大切なものになります。
 とはいえ、誕生日等でのロウソク明かりの写真などは、ケーキの白に合わせてホワイトバランスを合わせると、少々シラケます。やはり、ある程度黄色味のある方が雰囲気が出ますので、万事が白でいいとは限りません。

 

RAW現像の手順 その7

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 寒い朝 

 逆光の光景も好きなものの1つ。以前はハーフNDフィルターを使っていましたが、現像ソフトでなんとかできるようになりました。


 <手順6 「シャドウ」を調整してシャドウ部分の露光量を調整する>

 「黒レベル」で最も暗い部分を決めたら、次に「シャドウ」スライダーを動かしてシャドウ部分全体の明るさを調整します。個人的には,逆光の写真も多いので多用します。


 ただ,「黒レベル」や「シャドウ」を大幅にプラスに引き上げてしまうと、写真全体が眠くなり,メリハリのない,のっぺらとした画像になりますので気をつけたほうがいいです。

 以上で,全体の露光量の調整と,明るい部分・暗い部分の調整で,画像全体の明暗が一応整ったことになります。


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