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 紅葉冠雪 大雪山山系天人峡温泉手前

 東川写真塾の3日間は大変面白い天気で楽しい撮影ができました。1日目は,十勝岳の紅葉と自然現象の日輪撮影。十勝岳温泉の凌雲閣の展望デッキからの景色が見事でした。紅葉はピーク前とはいえ,そこから道道291号線下ってカミホロ荘までの約1キロほどを徒歩でくだっての撮影は十分に秋を味わいました。
 2日目は小雨で,十勝岳では濃いガスのかかった紅葉撮影に難儀したり,富良野のやや色づいた漆の森で森林浴も兼ねた撮影でした。また,時雨状況の中,虹を追って富良野から美瑛へ移動。美瑛では虹の撮影ができました。しかも,200m以内かと思われますが,すぐそこの畑から虹が伸びているのを撮影することができました。また,その後も虹発生を追いながら,かすかに出たひまわり畑での撮影となりました。講師の高橋真澄氏は,虹写真の他に,虹について科学的な要素もある本「虹物語」も共作でだしておられて,虹には造詣があるのを思い出しました。
 3日目は,予報通りの降雪があり,東川町天人峡や十勝岳の冠雪風景の撮影となりました。もうじき冬がくるという実感とともに,紅葉に雪の積もった光景の不思議な色彩を写すことができました。今回の写真がそれです。手前の山はまだ紅葉の盛り手前ですが,奥にある山は冠雪していました。風向きなどでこんな光景がつくられるのでしょうか。この後,1日目の撮影地に向かうのですが,降雪によるバスのスリップ等の不安もあって下の方からの撮影となりました。

 この塾の件ですが,今回の参加者は17名(定員30名)で十分空きがあります。参加者は道内・本州でした。1日目夜の講師の作品紹介では,構図や写しどころのポイント,2日目夜には参加者の写真講評もありました。 2日目の方はやんわりと,しかしきつい講評も聴けます。ドキッとしたり,はたまた,現像でこうすればよくなるとか,これはコンテスト用の作品になります,など,即座に判断されるのに感心しました。やはり,プロとしての撮影時の構図決め,撮影意図,仕上がりイメージなどが瞬時に行われることと共通しているのだと思いました。食事の際にお訊きしたら,「こうしたことは訓練です」とおっしゃっていて,励みとなりました。