風雨を乗り越えて

 風雨を乗り越えて 濡れたキタキツネ

 台風通過の翌日は濃霧。霧を通り越したところで出くわしたキタキツネ。まだ若く,警戒心も弱くて3mほど近づくことができました。渇いた寝ぐらで台風の風雨をしのいだのでしょうか。それとも濡れながら耐え忍んだのでしょうか。そして,濃霧の露にぬれた草木,地面を,餌をもとめて歩いたものと思われます。私を見つめたり,目を閉じたりする仕草に,辛く,寂しかったことを伝えたかったのだと感じました。家の中で台風情報のTVを見ながら,何時過ぎるだろうか,何時撮影に行くことができるのだろうかという生活とは全く異なった野生の生活に思いをはせる一時でもありました。

 北海道内では,台風通過後も土砂崩れが発生しているようですし,日本海側に寒冷前線があって100mm以上の降水量とのことです。今日,美瑛を回ってきたところでは,給水管がダメになって自衛隊が給水車を出していたり,テトラポットのようなブロックを運ぶトラックに合いました。農地も斜面のところで,特に刈り取りしたあとの土地に,降水・流水でえぐられたりした跡があることろも見ました。被害が拡大しないことを祈ります。 

 追加情報です。今回の台風による河川氾濫で、青い池が閉鎖となりました。美瑛川の増水氾濫で青い池側の土留め・堤防?が崩れたそうです。青い池の水位が下がるとともに泥水と化しました。 観光協会の説明では、復旧のめどは立っていないとのことです。あちらこちらでの河川被害もあり、人的被害防止優先となる個人的予想ですので、11月のライトアップも危ぶまれますし、来年度予算等となると来シーズンの晩夏か秋以降となるのかもしれません。