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 雪原

 一昨日の美瑛での撮影です。雪の下はおそらく秋まき小麦です。テレビの報道でもあったのですが、豆の刈り取りも終わらなく、雪に埋もれて収穫が出来なく困っていると聞きました。美瑛でもそうした場所が見られました。昨日は雨も降りましたが、今日は深々と降る雪で心配です。
 
 さて、雪原の撮影となってきましたが、白い部分が多くなると、画像が暗くなります。したがって、露出補正をプラス側にしますが、白飛びを考えなくてはなりません。雪原の陰影、動物の足跡なども出したい場合は、露出補正も控えめです。場合によっては真っ白で飛ばしていいということもありますが、それはRAW現像での補正、調整で処理した方がいいでしょう。上の写真の場合は、陰影が出ていたのでプラス1/3の露出補正です。

 そして、さらに問題なのは、ホワイトバランスです。雪の白に、WBのスポイトを合わせればいいという場合もありますが、なかなか見たような(思ったような?)雪原にはならないことも多いものです。
 上の画像にしても、私のモニターで、光が当たる部分は「白」、影はやや青みがかった灰色で表しましたが、他に撮ったものでは、このように白くならないこともあります。無理に白くすると、他の部分が妙な色合いになるので、赤みがかったり、青みを帯びたもので済ませます。
 これは雪原が同じような色彩をしている場合で、撮影の時間帯にもよりますが、丘の重なり、傾斜が異なる斜面がある場合では、光の当たり方が異なることから、微妙な違いが出ることがあります。白、赤み、青みと、斜面やくぼみなどで異なることがあります。それはむしろ自然的かと思っていますので、その微妙な色合いを大事にしたいと思っています。

 雪が青みを帯びることについては以前書きました。これは積雪がフワフワしていて空気を含んでいる場合に、雪の結晶を通した光が乱反射して青くなるというものです。しかし、一面に真っ青というのではなく、くぼみや日陰、ものの影で特に青く見ることができます。こうした場合は、白と青という雪の色となります。赤みを帯びるのは、朝夕の斜光です。朝焼け、夕焼けもまた一面に色づきますので、いい撮影時間帯でしょうか。