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 20日は朝から絶え間のない雨。午後6時半頃には土砂災害警報が発令。一部地区には避難勧告も出たとのことです。自宅位置は市内でも高いところにあるとはいえ、庭と自宅の間には一時5cm程のプール状態にもなり、家の土台が半地下の車庫と部屋があるということで、雨水の排水ポンプがフル活動しています。明日も台風が来るようです。

 こんな雨の日はということで。「写真の性質」を考えていくうちに、写真には撮影者と鑑賞者の2つの立場があることや、撮影者として写真の性質を考えると、その断片性と表現性には撮影者の意図が深く関与していることに気づきました(当然のことですが)。どんな被写体をいつどう切り取るか、さらに、カメラ設定や現像を含めての写真技術を駆使してつくられた写真ですので、撮影者の感性や知的な動機による意図が込められていることを「写真の性質」に加えました。
 ・写真の性質 記録性、二次元・平面性、複写性(デジタルということで追加)、そして、断片性、表現性。 時間的断片にフレーミング・構図を関連させましたが、撮影時刻を選ぶことも「時のフレーミング」ということです。その前までは、シャッタースピードや長時間露光をイメージしたのですが、風景写真としては、時刻の方がより現実的かと思います。
 ・表現性について これも「断片性」に関連づけできそうですが、撮影者という立場からは、独立させた方がわかりやすいかと思いました。表現性から記録性への矢印を付けたのは、作品としてよりも、思い出や記念写真的なことを想定したものです。
 ・左の鑑賞者側は、参考までにということで、写真を見た際の印象や鑑賞の方法、評価を簡単にえがいたものです。中に「文化的背景」とあるのは、おそらく外国や、関東・関西、都会と田舎等の文化的違いで、受け取り方が異なることもあるかと思ったからです。

 写真の性質を考えていくうちに,このマインドマップからは,「うまく撮る写真技術」から「表現のための写真技術」への意識転換が重要かと感じました。風景の場合は,撮影者が人為的に被写体を動かしたり加えたりして構成できないので,フォトジェニックな被写体の出会いと,その際のフレーミング(焦点距離も含め)が重要だと改めて考えさせられました。