PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

夕陽

写真についての個人的なメモです!

薄紅の卯月 

 西に沈んでいく太陽は時折ドキッとするような夕焼けを見せることがあります。沈み際はそんなに赤くなくても、撮影地からの帰りに遭遇するという不運な時が多いように思います。

 さて、今回はそんな写真ではなくて、時間的にはビーナスベルト出現の前ということになります。ロケーション的には、丘を背にして丘の影も入れています。落葉の上から後景にかけて夕陽が当たるという場所になります。これだけ木々が赤くなると、「晩秋」を思わせる春の光景となります。

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 夕陽の赤味がどんどんと後景に移っていって、少し「明るさ」がなくなり、残雪の山々からもなくなる頃から、空がうっすらと「赤らみ」かけてくるのです。

 「明るい」も「赤い」も同じような語源だそうです。「赤の他人」「真っ赤なウソ」というのは、「あきらかに」という「明」のもつ意味と同じになります。中国では「紅」が赤色を表す言葉で、近年の中国設立時には「紅衛兵」と言うのがいました。かって日本では毛沢東思想を掲げて「赤軍」がいろいろと事件を起こしました。ここでも中国と日本での言葉の使い方が違います!?

 太陽がでると明るくなり、物事がはっきりあきらかになります。その輝きは白いのですが、朝陽、夕陽ともなりれば赤くなり、太陽が燃えているようなイメージをもったのかもしれません。

 このような夕景とビーナスベルトを見ると、しみじみと1日の労働、活動の終わりが感じられます。最後までお付き合いすると、そのうちヘッドライトが点灯したり、暗い夜道を帰ることになります。

残秋 その1

 もう11月の声。いよいよ根雪になって本格的な冬の到来する月です。今夜も3度目の雪が降っています。

 さて、過日は3日間にわたる写真ツアーに参加して、久しぶりに写真三昧の日を送りました。晴天の中、冠雪した大雪山と十勝岳の両連峰を眺めつつ、美瑛、東川、旭川、中富良野、富良野と巡りました。

 降雪も2回ほどあって紅葉の盛りが過ぎたとはいえ、カラマツの黄金色の綺麗なのが印象的でした。

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 美瑛の丘

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 カラマツを前景に冠雪した大雪山連峰

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 夕陽のカラマツ

 いたるところカラマツの紅葉が目につきました。上2つのものは日中のものですが、下1枚は日没間近のもので、夕陽の赤い光に照らされて濃いオレンジ色になっていました。









 

東へ西へ 

産ぶ声のように2

 産ぶ声のように   夕陽の半逆光で撮影した大豆 美瑛はマイルドセブンの丘の奥

 この日は雲の多い朝で、山の方には光芒も少し見えましたが、朝焼けが広がらない状況でした。しかし、その後雲間も見え始め、スポットライトを期待して東へ移動。しばし、三愛の丘で様子を見ながら7時まで撮影しました。過日の時よりも、コントラストの強い写真を撮ることができました。

 上の写真は本日夕方のものです。今日は雲と青空をばらまいたような(変な表現)空で、予報では雨もありそうでしたので、ひょっとして虹もと期待して、日没2時間前にも出かけました。雨はなかったのですが、十勝岳連峰山頂にかかる雲の下に虹色を発見したので、美瑛よりも近い就実の丘方面へと行きました。あいにく移動中に色も薄くなってカメラではどうしても捕まえられませんでした。すると、北西には幾条もの光芒が出ているということで、西のパッチワークの丘方面へ移動。光芒自体はいい前景がなくて撮れませんでしたが,いい光が作物を照らしていました。その時に撮影したものです。三脚を開いてカメラを地面に近づけての撮影です。このような時は、バリアブル液晶モニターが大変便利です。
 
 他の作物とは少し遅れて顔を見せた大豆です。いわゆる双葉から本葉が成長して開こうとしているところです。葉には産毛のようなものがあって、それが光を受けて明るい輪郭となっています。このような光がいっぱいの時は、なかなかピントが合わせにくく、案の定、葉脈が少々ボケとなってしまいました。
声が聞こえるわけはないのですが、その光、眩しさが本葉の誕生のように思えました。広角的な風景もいいですが、時にはマクロという視点もいいものです。マクロレンズも持参しているのですが、いい芽を探すとなると、畑には侵入できませんので、望遠レンズということになります。 
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