虹と雲4

 虹

 今回、東川の撮影ツアーである東川写真塾に参加して、いろいろなことを学びました。講師の高橋真澄氏のご自身の作品の解説と、参加者提出作品の講評がとても参考になりました。今、記憶を辿りながら印象的な文言をメモしているところです。今回の写真はその塾後の撮影ですが、一応の成果を極端に表しています。

 ・虹が主役としたら、「主役を強調すること」ということで、手前のグリーンが雲で隠れ暗くなるまで待ったこと(明暗差による強調)。しかも、主役にピントが来ることで、グリーンや林にはピンがあっていません (ピントによる強調)。ピントの方は、主役へのピンボケがダメということで、あえて他はピンボケになるようにしていますが、自然風景はパンフォーカスが主流ですが。

 撮影ツアーも、こうした講評などがあると、参加者が同じような写真を撮っていますので、たとえ自分が提出した写真でなくても、講評が得られるということでは、大変に良いものです。撮影だけのツアーもプロの目による撮影スポットの追跡方法がわかるのがいいですが、撮影した写真のプロによる評価が聞けるというのが最高だと思いました。

 今までのメモでは、「半径2mの写真」とか、「状況写真」とか、「雰囲気は感じる写真」など、「アマチュアらしい写真」の評価の言葉も多く聞くことができました。少々汗ものなのです。半径2mというのは家族に見せて、どこに行ったかなどで、いいねと言われる写真。状況写真というのは、例えば、たまたま虹に出会って、それを撮影したというようなその場の状況を写した写真で、普段では見られないような光景・状況を撮影した写真ということ。いずれも、旅行写真的なものかもしれないということでしょうか。雰囲気というのは、撮影者が何を撮りたいのかは感じれるようなものということでしょうか。やはり、何を撮りたかったのか、不明な写真ということです。

 東川写真塾では、たまたま虹の出る状況をかなり追跡しました。虹の撮影では世界一と豪語してもいる高橋真澄氏ですので、その一端を学ぶことができ、上の低い虹を追いかけることができました。その後、再度、天人峡や十勝岳に出向き復習をしながら、塾当時を思い出しています。