PHOTO MEMO by FES

写真についての個人的メモ

トリミング

残秋 3

 本当に久しぶりの水面撮影です。太陽も見え隠れしていましたのでPLフィルターを使いました。
いわゆる偏光フィルターなので、水面等の光の反射を調整するので、水面が輝くような状態から、暗くなる状態までを調整しながら使いました。

 今回は池の睡蓮と落ち葉の撮影で使用しました。元画像は次のものです。反射を抑えたために、紅葉の色がよくでています。睡蓮の葉もいい色になったかと思います。しかしながら、水面の光の反射が少なくなったために、浅い池底に沈んだ葉や泥なども見えてイマイチの写真となりました。

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 これではせっかくの水面に浮かぶ紅葉の色も台無しです。これらを主役にするには背景を暗くするしかありません。黒レベル、シャドウ、そして、露出補正、はたまた、白レベルやハイライト等で、背景を暗くしながら、紅葉や睡蓮の葉も暗くならないようにしていきました。

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 相当に暗くなったようですが、全体的に暗くなって紅葉の赤も睡蓮の緑も暗い感じになります。
 そこで、主役となる、葉一つ一つを補正ブラシで調整します。上の写真では右の睡蓮を少し調整してみました。明るさが少し戻っています。

 さて、これでもまだ水中の葉が気になります。そうなると、補正ブラシしかありません。これで一気に消すものは消すというような補正を行いました。

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 小さなゴミのようなものを消しましたが、ついでに、画像右上の明るく光っている葉を消したり、暗くしました。まとまって落ち着いた感じになったかと思いますが、睡蓮の右上すぐの紅葉を暗くしたのはどうでしょうか。明るいままの方が、動きやリズムを作るのではないかとも思っています。
 そして、作成したのが以下の写真です。暗くした部分の葉をもう少し増やし(トリミングの変更)、左にあるぱっきりと写った紅葉の左端をカットしました。木の葉は非常に鮮明なので、視線がすぐに行くことを考えると、まだ中途半端なカットでしょうか。

 (と、あれこれと現像しながら、トリミングの変更も考えながらの現像です。画像下部分のピントのあっていない部分もどうしようかというのも課題でしょうか。)

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 今回は、補正・修正をかなりきつめに行いましたが、いかがでしょう。見たままに表現するというよりも、印象を強める方向での現像です。かなり見た目よりも変わりましたが、そもそもPLフィルター使用の段階で見たままではないこともありあり、許容範囲かと思います。また、こうした作業工程を示さなければ撮影者しかわからないことになります。

 現像の学習として求める「見た目」や、リアル性を出すための「見た目」を大切にしながら、構図的にもより整理され、印象に残る「表現」への一歩でもあるかと思っています。写真である以上、ノンフィクションですが、印象を込めたフィクション的な要素も加えて、ノンフィクションにおける事実表現から、フィクションを加味してより真実、真理に近づけるような表現を行って行ければと思います。

 次回も、この睡蓮の作品を紹介する予定でいます。

釧路湿原 何もないが

 釧路湿原 秋

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 何もないが、この画一性のない不規則で多様なグラデーションの生物の生き方こそが大自然であると感じる。そして、フォログラファーはそこに微かな規則性を見つけて、光景を切り取るように思います。

 この場合、湿原に立つ1本の木が目につきました。この木だけの撮影には、バズーカ砲のようなレンズがいるでしょうが、あいにく200-480mmしか望遠の範囲でも届かないので、周囲を写し込む必要があります。どこまで入れるのかというのが問題となります。そこで下にある木々で三角形の構図を見つけました。上の写真では一本の木の上に微かな林が見られるので、これを入れると遠近感が出るのではないかと考えました(ただ、左上に薄暗い林の線がどうしても入ってしまいました。)手前の林はカットとしました。この場合の規則性、構図の着目は三角形ということになります。


 下写真が元画像です。林が続くところは、おそらく釧路川や支流が流れています。奥には白い水面も見えます。この写真には写ってはいませんが、手前には山の木々と山近くは林が帯のように湿原を囲んでいるようです。その林の一部が左下に入っています。また、遥かには雌阿寒岳などの山も見える壮大な景色です。どこをどう切り取るかを、常に考えながら


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 上の写真の元画像

秋を思わせる夕陽の若麦

夏の夕麦

 夕麦 やや色づいた若い麦穂も夕陽に当たると収穫時を思わせる色を見せる。
 一歩抜きん出た穂だが、幼い感じがする。

 午前中は曇りで、徐々に雲間が見え出す天気の今日。所用等を済まして目的の丘に着いたら日没寸前となりました。ここは丘の上のため、夕陽の逆光や半逆光でのこうした撮影に適しているという読みで直行しました。背景は緑の山、沈みかけた夕陽ということで、今回は、一本抜きでた穂を探しながら、背景を選んでみたのが今回の写真です。 いつもながら70−300mmの望遠側です。こうした使い方をしているとやはりフレアの少ないレンズが欲しくなります。逆光ではどうしても出てしまいますので、半逆光にしたり、撮影位置をわずかに変えたり、アングルや焦点距離を変えながら、出方が画面の周辺になるようにして撮影し、後でトリミングを行っています。

 もう1枚は、標準系のズームレンズでの撮影です。繊細な綿毛も描写ということでFは11まで絞り、露出補正はマイナス1.3にして、タンポポが浮かび上がるようにしてみました。この場所への今回の狙いは麦だったのですが、下から夕陽があたっているということで見つけたので撮影しました。平地では上からの夕陽なのですが、やはり丘の上ということでこうしたことが起きるのだと再認識しました。

丘上の小さな灯火
 
 

トリミング

恵 第3章の3 smart copy

 光芒 青と朱の対比で光景を強調

 せいぜい16:9の横長トリミングが普通ですが、上記のような対比を意図したために変なトリミングになりました。
 アスペクトサイズの16:9のいいところは、モニター画面にいっぱいに映し出されることです。スライドにしても見やすいですからね。それと隠れた意図もあります。以前、盗用されたことがあってウォーターマークもいろいろ調べて入れてみたのですが、やはり腑に落ちないため、撮影した画像全面を投稿せずにトリミングすることで、オリジナルの存在とそれとの整合生で、盗用を防ぐことを狙ったものです。これは実際に裁判となるとどんな実効性があるのかは不明です。

 さて、トリミングの話に戻します。トリミングは現場でしっかりと切り取れば、その必要性は少ないかと思います。しかし、ファイダーや液晶ビューモニターでは、なかなか確認しにくいところがあるのが事実です。小さいからです。モニターで現像すると、こんなのが写っていたんだと驚くこともあります。画像の主要な部分にあればそのままにしますが、切り取りしきれなかった周囲の状況が見えてきます。特に近景と遠景での周辺にある林や森、丘をどこで切り取るか、左右のバランスはどうか、中央部はどこにするのかなど、仕上げとしての最終工程がトリミングだと思っています。
 それと今回は、撮影の意図としては、光芒とそれ以外の対比が面白いということでの撮影でしたので、人工物を含めて撮影して、後で取り除くということでのトリミング例としてみました。

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 上の写真の元画像(撮って出しJPEG)です。人家も電信も写っています。これは既にファインダーで確認できたので、あとは現像後にどこでトリミングするかを決めればいいということで撮影しました。希少な現象ですが、自然は場所を選びませんので、こうしたことになってしまいます。それと,
トリミング以外に考えられるのは、アンダーにして見づらくするという方法です。これは違和感がないようにしなければならないと考えています。 上と下では色調や明度も若干異なっていますが、トリミングを含めての補正・加工が現像の面白みです。
 
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