光芒1

光芒1-1

 雲のため日の出が見られずに待っていると、雲間から光芒がでました。フルサイズ換算で500mm近い望遠でしたので明瞭には捉えられませんでしたが、現像で少しはよくなります。
 
 やや暗いので①露光量を上げますが、相変わらずの白飛びがあるので、「ハイライト」で調整。この場合は、マイナス100の最大値になっていますが、次の操作でも調整し白飛びを最小限にしてみた結果です。次は、下の丘々を浮きだたせるために、②「シャドウ」をプラスにして暗い部分を明るくし、③「黒レベル」をマイナスにして、更に暗い部分を暗くということで、メリハリを少々つけました。そして、最後に「自然な彩度」「コントラスト」、そして、より朝焼けを強調するということで「色温度」で仕上げました。
 左上の雲間の赤いものは、白飛びしている警告の箇所です。Lightroomでは、このように「白飛び」(「黒つぶれ」も)を警告してくれますので、それぞれの好み?で、処理していくことになります。
 これ以上光芒を明確にするには、やはり、段階フィルターや補正ブラシでの、コントラストや明瞭度、ハイライトなどのアップが考えられます。段階フィルターは、光芒のあたる部分と下半分の丘や林を境にしての調整。補正ブラシでしたら、上半分の必要な箇所で、光芒そのものの明るい部分や暗い部分を直接補正することになるかなと思います。
 このようにRAW現像をすれば、イマイチの写真もよくなると思います。さらに、拡大して荒れ具合を見ながら、これ以上の補正をすれば、見違えるような写真にすることもできると思います。
  「写真は撮るものではなくて、創るもの」と言われるのも読みますが、現像ソフト、あるいは、Photoshopのようなレタッチソフトを使って、見た目通りに仕上げたり、それ以上の印象を表現することも含まれているように思います。